先日アメリカで開催された大きなイベント Microsoft Business Applications Summit 2019 で発表された「 AI Builder 」ですが、実は発表より少しフライング?して機能は展開されてSNS界隈では話題になっていたんですよね。この機能がなくても従来から Azure の Cognitive Services のコネクタを使えば PowerApps のアプリ内や Microsoft Flow のフロー内で AI が使えたのですが、非エンジニアが利用するにはまだハードルが高いです。そこをこの AI Builder を使うと更に簡単に AI がアプリやフロー内で利用する事ができるという事です。
※後述しますが、残念ながら PowerApps を触れる環境であれば誰でも利用できる機能ではありません…。
■実際に名刺アプリを作ってみた!
今回は AI Builder の中から「名刺リーダー」機能を利用してみたいと思います。僕は関数があまり得意じゃありません。その僕でも10分もしないで名刺アプリを作成できました。実際にアプリ作成の様子を動画にして YouTube にアップしたので見てみてください。
▼[ PowerApps ] AI Builder の名刺リーダー機能で名刺アプリを作成! ( Business Card Reader )
ちょっと PowerApps 触った事ある人なら非常に簡単に実装できる事がわかったと思いますし、まったく PowerApps 触った事ない人でもそこまで難しくなさそうなイメージはついたかと思います。
ただ、残念ながら PowerApps を利用できるすべてのユーザーが恩恵に授かるわけではなかったりします。
■ AI Builder を利用するには
- 現在プレビュー機能です
- CDS( Common Data Service )を利用できる必要があります
- サポートされている地域は現在米国とヨーロッパのみです
- 上述のような条件が揃い AI Builder を利用できる環境の場合、デフォルトで有効になっています
つまり、例えば Office 365 のライセンスしか持っていないユーザーは残念ながら利用する事はできません。また、僕のブログを見る方は大半が日本人かと思いますが、リージョンを「Japan」にした環境では利用できません。
▼環境作成時のスクショ
まぁ、ここは「Japan」にしますよね。でも AI Builder を利用するにはCDSが利用できる前提で、ここが米国かヨーロッパじゃないと利用できないようです。
環境が条件をクリアしている場合は、デフォルトで AI Builder の機能が有効になっているので、管理者もユーザーも特に設定をイジらずとも利用できるとの事です。
という事で、残念ながら AI Builder を利用するには色々な条件をクリアしている必要がありますが、その上で自身の環境で PowerApps のアプリ作成画面のコントロール追加のバーに以下のUIがあれば、是非使ってみてください。
▼コントール追加のUIに「 AI Builder (プレビュー)」が表示されていたら小躍りした後に利用してみましょう!
AI Builder に関しては Microsoft の吉田さんのブログでも紹介されているのでご覧ください。
吉田の備忘録