先月末に開催された日本のユーザーコミュニティ主体のイベント「 Japan Microsoft 365 Community Conference 2024 」参加されましたか?
Japan Microsoft 365 Community Conference 2024 開催!& 急遽1セッション登壇決定!
非常に盛り上がった3日間になりました。最初2日間はオンラインイベント、3日目は現地イベントでした。僕は諸事情で3日目の方は参加できませんでしたが、それはもう盛り上がったという話を聞いて悔しがっています。主宰の愛先生、運営メンバー、登壇メンバー、そして参加者の皆さん、お疲れさまでした!来年もまた開催されるとうれしいですね。そしてその時は僕も現地開催も参加したいなぁ。
当ブログを購読されている読者さんは、少なからず Microsoft 365 に関心があり自発的に情報を求めている方々だと思うので、今回のイベントも関心は高かったのではと思います。ただ、特にオンラインの2日間は平日開催だったので仕事の都合でなかなか参加できなかったんじゃないかと思います。また2セッションを並行してやっていたので、同時に気になるセッションがあって泣く泣く片方参加できなかった…という場合もあったでしょう。
そういう方々のために、オンラインイベントのセッションは YouTube に公開されました。
Japan Modern Work Conference – YouTube
https://www.youtube.com/@JapanModernWorkConference
ぜひチャンネル登録の上、気になるセッションを視聴してみてください。良かったセッションは高評価をお願いします。
しかし非常に良いアウトプットばかりのセッションですね。僕も運営として参加していたので4セッションは司会として参加していましたが、その他のセッションは視聴できていないものも多いのでがんばって視聴していきたいと思います。 Microsoft 365 と一言で言っても非常にカバーする技術の幅が広い事もあり、広く深く知識やスキルがある人は相当限られています。なのでそれぞれ得意分野があり、うまい具合にこのようなコミュニティで補完していっている部分もありますが、僕なんか特に欠陥だらけの人間なので、多方面でのアウトプットは感謝しかないですね。しかも全て無償ですからね。
さて、2日間のオンラインセッションのうち、ほとんどのセッションは公開されていますが、2セッションのみ非公開です。そのうちの1セッションが僕のセッションでした。読者の皆さんの中にも参加されていた方も1名2名くらいはいたかもしれないですね。セッション動画も登壇スライドも全て非公開にしていますが、理由は公開すると角が立つ場合もあるからです。完全アドリブのセッションでテーマだけ設けて僕の考えと参加者の意見をチャットで受けるという内容でした。「個人の見解」と前提を置いたところで、角が立つというか角を立てる人もいますからね。なのでセミクローズド的な感じにしました。
ただ、セッション内でも了承を得ましたが、事前アンケートについては当ブログでも公開し考察を入れたいなと思っていたので、続けたいと思います。
▼回答者:38名
セッション参加者は100名は越えていたので、回答率は残念ながら低かったですね。ここらへんは僕の力不足でした。でも38名の方には感謝です。
▼中村太一と?
8割くらいは何かしらで関わりのある方々でした。複数選択できる選択肢だったので上の3つは重複している方もいますが、「始めて知った」を選択した方は、他の選択肢と重複する事は操作ミス以外はありえないので。あ、当ブログを読んでいる方は20名ですね。いえ~い!みんな見てる~?(笑)
▼アナタの所属組織でのお立場は?
これが気持ちイイくらいにユーザーと管理者で半々でしたね。「その他」はおそらく学生さんじゃないかと思います。たしか学生さんが参加してくれていた気がしたので。今回のセッションでは「ユーザーvs情シス」という構図になりがちなところをテーマにしている部分もあったので、それぞれの立場の意見が聞けるとうれしいなと思っていたので、ちょうど良い割合でした。
▼アナタの所属組織では Microsoft 365 の管理設定は
やはり束縛が激しい率が多いですね。色々と使えない機能やアプリが多いんでしょうか。でも熱心な方は色々調べていると思うので、自社では使えない機能やアプリが多かったら不満がたまりそうですね。
▼アナタの所属組織で Microsoft Teams のチームは?
おぉ、これは僕はうれしいです。やはり Microsoft Teams のチームは自由に作れてこそですよね。気になるのは「申請承認制で満足」という人が次に多いという点。これおそらく管理者じゃないかと思います。自分たちで決めた事ですから否定するわけないですよね。
▼アナタの所属組織で Microsoft Teams にゲストは?
やはりゲスト招待となるとフリーダムな会社は少なそうですね。セッション中にも言ったんだけど、僕が疑問に思うのは「メールはフリーダムなのに?」という点です。メールは昔から社外の人とやりとりが自由にできるしファイルも添付できる環境が多いですよね?なんでチャットだとダメなんだろう?
▼アナタの所属組織で SharePoint のサイトは?
こちらもサイトを自由に作成できて満足な人が多いですね。そして2番目の申請承認制だから満足という点も Microsoft Teams のチーム作成と一緒でおそらく管理者の回答なんじゃないかと思います。
▼アナタの所属組織で SharePoint のサイトの容量は?
これはオモシロイ結果ですね。そもそもサイトにクォーター制限かけている方が多いんですね。そしてその中で制限かけているから満足が一番多いのはまた管理者目線かなと思います。そして不満なのはユーザー目線かなと思います。またクォーター制限かけていないから不満という票もたぶん管理者じゃないかと思います。 SharePoint の容量は少なめだから悩ましいところですからね。管理者目線としては制限かけないと SharePoint 全体の容量の上限に達したらどうするんだよって不安なんだと思います。
▼アナタの所属組織で OneDrive for Business は?
ODfB に関してはほとんどの方が利用できていて満足ですね。これは僕個人的にもうれしいです。やはり最近のアップデートの傾向を見ていると ODfB を利用できない Microsoft 365 は結構痛いんじゃないかと思います。そもそも1ユーザーあたり1TBですからね。使わなきゃもったいないですね。もちろん環境によって色々と事情があるのでそれでも利用禁止にせざるをえない場合もあるでしょうけど。
▼アナタの所属組織で エンタープライズデータ保護版 Copilot は?
Microsoft 365 Copilot となるとライセンス持っている人は少ないと思って、こちらの Copilot についての質問ですが、利用OKで満足が多いですね。ガイドラインがないので不満という回答はおそらく管理者じゃないかと思います。会社として生成AIガイドラインは作った方が良いですよね。シャドーITというかシャドー生成AIにもつながりかねないので。安心安全に利用できる生成AIを用意すべきだし、それがすでに Microsoft 365 を導入しているなら追加費用なく エンタープライズデータ保護版 Copilot が使えるので。
▼アナタの所属組織で、ぶっちゃけシャドーIT(会社もしくはIT部門から許可されている以外のITツールの利用)は?
で、最後にココです。自由と束縛をうまいこと落としどころを用意せず、束縛傾向にある環境の場合、でも従業員は利便性を求めるので、シャドーITに走っちゃいガチですよね。セキュリティに不安があるからと束縛したところで、シャドーITに走って無償のITツールやサービスをナイショで使っていたら、その方がよほど危険ですよね。実際例えば Microsoft Teams などビジネスチャットを利用禁止にしているから、従業員同士で無償の LINE で業務のやりとりをしているなんて話は珍しい話じゃないですよね。また外部共有ができないからってお客様と無償の LINE で仕事のやりとりをしちゃってるなんて話も聞きます。聞いてるだけでゾっとします。
そしてセッション中にも色々なところで伝えたけど、僕は決してユーザーの味方をしているわけじゃなく、結局管理者が束縛が激しいのはユーザーを信用していないんですよね。良く聞く「ウチの従業員のITリテラシーが低いから…」は信用していない現れです。だから自由を享受したいユーザーはもっと管理者に信頼されるようにすべきだし、自由な環境のユーザーはそれを当たり前とせず「自由には責任が伴う」を常に意識し、管理者に信頼してもらえる従業員であるべきだと思います。
よくある「情シスVSユーザー」の対立構図ですが、本来は同じ会社で働いて同じ目的を持っている同じ従業員なので、ともに手を取り合うべきだと思っています。
ここらへんの話は、少し前に YouTube の方で暑く語っている動画があるので、よければ視聴してみてください。
【再演】失敗させない! Microsoft Teams 利活用促進への道!
https://youtu.be/Is0Lyun_tLo?si=J-GTHUeoDgkwXH8f
角が立つからあまり書かない予定が結局ちょいちょい角が立ちそうな言い方をしてしまったけど、あくまでもこれは個人ブログなので個人の見解です。そして Microsoft 365 が大好きな僕としては、趣味の範囲内では「好きなモノはもっと多くの人にも好きになってほしい」が切なる願いです。でも束縛が激しい環境の Microsoft 365 ユーザーは、その特殊な環境だから使いづらいと感じるけど、でも「 Microsoft 365 って微妙だよね」という感想になってしまうんですよね。それが趣味の範囲内での僕個人は残念な事です。もっと自由に便利に楽しく愛して使ってもらいたい!そう願います。