Microsoft Teams :会議の画面共有時の共同注釈機能で注釈している状態で画面を操作できる

別のアップデートされた機能の記事を書こうとしたところ、その前提となるアップデート情報について記事を書き忘れていた事に気が付いて、アップデート展開済から2カ月経過しているので少し遅いですが先にこちらを記事にします。


Microsoft Teams のオンライン会議中に画面共有をする機会はたくさんあると思います。その際に、例えば新しいアプリのデモやプレゼン時に、共有した画面上にマーカーで丸を付けたり矢印を書くなど注釈を付けながら説明をしたい場合もあると思います。そういう場合に2022年7月あたりに展開された「共同注釈」機能が有効ですね。

Microsoft Teams :これは便利!会議で画面共有の上に参加者が書き込める共同注釈

共有した画面の上に会議参加者全員で共同で注釈を書き込める機能です。機能的には Microsoft Whiteboard の機能を使っています。

ただ、この時点では一つ難点がありまして、共同注釈機能を利用している間は共有している画面を操作する事ができないんです。例えば注釈をしながら画面上のボタンを押したりスクロールさせる事ができなかったんです。今回のアップデートでは、それができるようになりました。

2024/04/08 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。

▼ Microsoft Teams: 注釈を使用しながら他のアプリや Web サイトにアクセスする

という事でこれまでは画面共有をして注釈機能を利用している間は共有中の画面を操作する事ができなかったので、注釈を終了してから画面を操作してまた注釈を開始…という流れでしたが、このアップデートが展開されて、注釈を終了せずに画面を操作する事ができるようになりました。

では実際に試してみます。

あ…そうだった。画面共有時のツールバーはスクリーンショットに映らない仕様でした…。仕方ないのでスクショではなくスマートフォンで画面を直接写真撮って説明します。

▼画面共有時にツールバーから「注釈」をクリック

▼注釈機能を利用して画面上にお絵描きができる

アップデート前まではこの状態で画面の操作はできませんでした。例えばこの状態でブラウザー内をスクロールさせたくてもできません。仕方ないので注釈機能を一旦終了させてから画面内を操作して再度注釈機能を開始させるという操作でした。

しかし、アップデート後は、

▼注釈機能の方のツールバーの左に「背景の操作を開始」というボタンがあり、クリックすると、

▼「背景の操作(注釈は非表示)」という風に切り替わり、

▼この状態の間は画面操作ができます(ブラウザー内をスクロールしたところ)

操作を終えて、再度左のボタンをクリックすると、

▼注釈の続きを再開

という事で、注釈を終了させずに画面内を操作できるようになりました。画面共有時に注釈を使っている人がどれだけいるかわかりませんが、もしそういうニーズがあった場合は是非試してみてください。そしてその場合、注釈の状態のまま画面を操作したい場合は、このボタンがある事を思い出してみてください。

この共同注釈機能周りが最近更に進化しているので、近日中にそちらに関する記事も書く予定です。