OneNote ネタの記事を書くのは、かれこれ3年以上ぶりのようです!普段からメッチャ使ってるんですけどね。メモを取るだけなのでこれと言って新機能を欲していないというかなんというか。
■【脱線話】ややこしい OneNote アプリ
相変わらず僕のブログは脱線するけど、そもそも OneNote ってややこしいです。アプリが複数ある状態が長い。5年前にこんな記事を書きました。
当時「 OneNote 2016 」ってのがあった上に、 Windows 10 版の「 OneNote for Windows 10 」や「 UWP 版」などと言う2種類あったんですよね。で、当時は Microsoft は「 OneNote for Windows 10 」を使ってね!という方針だったらしいです。以下は僕のブログから該当部分を抜粋。
▼ 2018 年の記事から
これ今 2018 年の僕に一言モノ申せるとしたら「スクショ撮れ!」です…。 Microsoft のサポートページへのリンク貼ってるけど、当然仕様が変わればサポートページも変わりますからね。今サポートページを開くと、
▼ 2023 年の現在の記事から同じ部分を抜粋
真逆な事が書かれているんですよ。「 OneNote for Windows 10 」は2025年10月にサポート終了になるとも。
これややこしいですよね。「 OneNote ( 当時 OneNote 2016 )」を使っていたら「 OneNote for Windows 10 を使ってね」って言われて、言われたとおりに「 OneNote for Windows 10 」を使っていたら今度は、「 OneNote ( 旧称 OneNote 2016 )を使ってね」って。しかも、 2018 年当時は「 OneNote for Windows 10 」の事を「 OneNote 」と言ってね!って言ってるのに、今は「 OneNote ( 旧称 OneNote 2016 )」って逆になってるし。振り回されちゃってますよね。
まぁ、それは仕方ない。そんなユーザーからの不満が上がる事も重々承知の上でこういう展開になっているのには、色々な事情があるんでしょう。幸い、しっかりとクラウドにデータが置いてあれば、アプリを入れ替えてもデータ移行的な操作をせずとも良いので、そういう点では振り回されても大きな損失やストレス的なものはない(ハズ)。僕は受け入れています。(昔から女性に振り回されてもむしろご褒美だと思う性格…ではないけど!)
さて、なんでこんな脱線話をしたかというと、 OneNote のナビゲーションってアプリによって違っていたんですよね。 2018 年当時の記事からのスクショを引用すると、
▼比較(ナビゲーションに注目)
OneNote には「ノートブック」→「セクション」→「ページ」という階層構造で整理できるけど、OneNote 2016 は上部にセクションがタブのデザインで横並びに並んでいたんですよね。それが、「 OneNote for Windows 10 」の方は全て縦並びの表示に変わりました。ナビゲーションのレイアウトがガラっと変わったんですよね。でも実は僕は「 OneNote for Windows 10 」のナビゲーションのレイアウトの方が好きだったので、だからこの変更は非常に抵抗感なく受け入れました。横並びのナビゲーションってタブ名が長かったりタブの数が多いと「一覧性」という意味では一気に利便性が失われますからね。縦並びの方がたくさん数を表示させられるので。しかも縦並びの方がノートブックとページが同じ縦並びで左に表示されているので、階層構造がわかりやすい点もあります。
さて、そんなこんなで「 OneNote for Windows 10 」を OneNote アプリとして使い始めて4年経ったあたりで、「やっぱ OneNote for Windows 10 はやめるので、旧称 OneNote 2016 の OneNote アプリ( Win32 版とも言うらしい)を使ってね!」と手のひらを返されたわけです。仕方ない・・・と思って開いてみると、
▼ OneNote アプリ( Win32版とも言うらしい)
これが今の OneNote アプリですよね。これは上記の経緯から僕はガッカリしました。ナビゲーションのレイアウトが元の OneNote 2016 のまま…。実際使ってみるとやはり僕には合わない。さらにガッカリなのが、ブラウザー上で利用する OneNote for the web を開くと、
▼ OneNote for the web で同じページを開いたところ
こっちのレイアウトは OneNote for Windows 10 のままなんですよね。これどうなんですかね。今までブラウザーからもアプリからも一貫したUXだったのが、別々のUXになるってユーザーにとってはよろしくないですよね。しかも Microsoft Teams にタブアプリとして追加する OneNote も結局は OneNote for the web の画面をタブに埋め込んでいるわけなのでこっちのレイアウトなんです。今まさに Wiki タブを廃止して OneNote をメモタブとして広く一般的に使ってもらうように仕向けているだろうに。
なので実はこっちの変更は前回の変更に比べて受け入れ難く、それから数か月間は変更せずにギリギリまで使っていようと思っちゃっていました。しかし、いつかサポート終了するとしたら慣れておかなければ…という想いで、変えましたけどね。それから半年以上使ってるけど、未だに僕にはしっくり来ないレイアウトです。
■そんな僕が歓喜!タブのレイアウトが!
ようやく本題です。そういう経緯があったからこその僕が主に歓喜するアップデートでした。
2023/06/15 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。
▼ OneNote Win32 のナビゲーション レイアウト オプション
まさにそのタブが水平方向だけじゃなく垂直方向に切り替えられるオプションが展開されるという事です。しかも現在利用可能という事なので早速試してみます。
▼タブが水平方向だとタブの数が多いとセクションを一覧したい時は格納されているタブも展開しないといけませんでした
▼リボンのタブ「表示」→「タブのレイアウト」→「垂直タブ」をクリックすると、
▼ナビゲーションが縦並びに!
これですよ、これ、僕が欲していたのは。 OneNote for Windows 10 の配置とほぼ同じです。違いは他のノートブックも表示されている点ですかね。これはこれで邪魔に思う人もいるかもしれないけど、ノートブックはドラッグすれば入れ替える事もできるので、良く使う順に配置しておけば特に問題はなさそう。
▼ナビゲーションのノートブックはページと同様にドラッグして移動可能(良く使うノートブックを一番上に持って行った)
▼ノートブックのナビゲーションが邪魔なら左上のバーガーアイコンをクリックすれば格納できるし、
▼ページのナビゲーションも邪魔なら右上の矢印のアイコンをクリックすれば広く使えるのは今までと同じ挙動
これ、メッセージセンターのメッセージ下部にブログへのリンクがありました。
Introducing new layout options in OneNote on Windows – Microsoft 365 Insider
https://insider.microsoft365.com/en-us/blog/introducing-new-layout-options-in-onenote-on-windows
これを日本語訳して読むと、こういう記載がありました。
▼上記リンク先記事の日本語訳より一部抜粋
OneNote の for the web , for Mac , for iPad は全て左側の垂直レイアウトだったようで、 Windows のアプリも同じエクスペリエンスを!という事のようです。また、そのあとにも書いてある通り「 Outlook や Teams など他の Microsoft 365 アプリやサービスと同様のナビゲーションエクスペリエンスを使用できます」という事。この「一貫したUX」っていうのはユーザーにとって大事ですよね。
そういう意味もあって、メッセージセンターのメッセージ内にシレっと書いてあるけど、これから新しく OneNote アプリを入れるユーザーは既定が「垂直」レイアウト、つまり縦並びのレイアウトになるそうです。
という事で、同じくセクションが横並びでタブ表示されているのを使いづらいと思った方は、垂直に変更してみると良いと思います。