Microsoft Teams でまたオモシロイ機能が登場しましたね。機能展開されると会議に参加した時にランダムでこんな吹き出しが登場すると思います。
▼「空間オーディオの紹介」
知らない人はちょっとこれだけだと意味がわからないですよね。イラストの真ん中の人は頭の上に大きなタンコブがあるし(←ボケてるだけで髪型であろう事はわかっていますよ!)。「より自然で没入感のあるサウンドを会議で体験できます。」って言われてもちょっとよくわからないけど、このイラストがヒントなんですよね。
2023/04/11 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。
▼(更新済み)Microsoft Teams: Teams 会議の空間オーディオ
「次世代の没入型サウンドスケープ」「出席者の声を空間化します」など凄そうだけどピンとこない言葉が羅列されていますが、実際に設定画面の説明を読むともう少し具体的にわかります。僕の環境では昨日展開されたことを確認したので早速触ってみます。
■空間オーディオの設定方法
▼デスクトップアプリのメインウィンドウの右上「…」から設定画面を開き「デバイス」をクリック
この中に「空間オーディオ」があり、既定ではトグルスイッチがオフになっているのでオンにします。で、「i」のマークにカーソルを置くと説明が表示されます。
また、本記事の最初のスクショのように、機能展開された後に会議に参加して会議ウィンドウが開くと、空間オーディオの紹介の吹き出しが表示されますが、これは機能展開された直後に表示されるとは限りません。実際に僕は機能展開後に初めて会議に参加しても表示されませんでした。3回目くらいで表示されたのでランダムな感じですね。この中の「今すぐ試す」ボタンをクリックしても良いし、
▼会議ウィンドウの「…その他」→「設定」→「デバイスの設定」をクリックすると、
▼会議ウィンドウの設定からも空間オーディオのオンオフができます
これらの吹き出しなどで説明されている点を箇条書きにしてみると、
- 会議ウィンドウ上に配置されている場所にいるように話者の音声が聞こえる
- ワイヤレスヘッドホンではまだ使用できない
- ギャラリービューで使用できる
との事です。では空間オーディオをオンにした状態で試してみます。
■空間オーディオを試してみる
▼4人で会議に参加
このように自分は有線ヘッドホンをつけて空間オーディオをオンにしてギャラリービューで表示。すると他の3ユーザーが3人並んで表示されます。僕1人で4役の検証をしているので、全てマイクをオンにしてしまうとハウリングしてしまうので、この3ユーザーが1人ずつマイクをオンにしてしゃべってみます。するとわずかですが音のバランスが変わります。画面上で配置されている左の人が話すとヘッドホンの左の方がやや音が大きく、右の人が話すと右の方がやや大きく聞こえます。
つまり、空間オーディオとは、画面上に配置された話者の位置によって左右の音のバランスを変化させる事で、耳からの情報でも空間を認識させるという感じですね。ただ、これはブログ内で文字と画像でお伝えするのは難しい。実際に体感してもらった方が早いです。
あ、一つ視覚で伝える方法があった。オーディオインターフェースのメーターを見てもらえば視覚的にわかります。
▼右の人がしゃべった時
会議でしゃべってる人は青系の枠が付きますよね。なのでここでは右のテスト太郎さんが話しているのがわかると思います。この時のマイクの音量を左に表示させたけど、わずかながら右の方が大きいですよね。
▼左の人がしゃべった時
左のテスト次郎さんが話しているのが青系の枠で囲われているのでわかると思いますが、この時のマイクの音量は左の方が大きいですよね。
▼真ん中の人がしゃべった時
真ん中の熊五郎さんがしゃべっている時は、マイクの音量は左右均一です。
と、このように視覚的にもわかるように話者の配置によって音の左右のバランスが変わるのが空間オーディオの効果でした。
で、一番最初のスクショの空間オーディオの紹介の吹き出しのイラストを見ると、話者の位置によってヘッドホンから聞こえてくる音のバランスが違うというヒントになるイラストでしたね。
これを見ると、左右だけじゃなく右上にも人がいるので、もしかしたらもっと参加者数が多いと左右だけじゃなく前後?奥行?まで表現されるのかな?3Dヘッドホンだったらどうなんでしょうね。3Dヘッドホンじゃなくても配置上遠くにいる人は少しボリュームが小さくなったりして表現されるのかな?それは試してみないとわからないけど、実際にそこまで違いをわかるのは難しそうだとは思います。人によって機材が違うだの色々な条件に相違があるし。
■その他
今回は4ユーザーで試してみたけど、そんなに左右のバランスに大きく差がないので正直気が付かないかも。更に人数が多いと左右のボリュームのバランスがもっと変化するかもしれないですね。
また、1人で試してみたのでできなかったけど、実際は参加者が同時にしゃべると複数人に効果があるので、より話者たちの位置が音で臨場感が出るかもしれませんね。
で、今は無線のヘッドホンは対応されていないようだけどそのうち対応されるんでしょうね。またギャラリービューしか今は対応されていないけど徐々に別のビューも対応されるんじゃないかと思います。っていうのも予想ですが「没入型」とか「イマーシブ」という言葉が説明に使われているように、おそらくは今後の Mesh for Microsoft Teams を意識してのアップデートになるんだと思います。メタバース、MR(複合現実)の世界でより没入するためには視覚的要素の他に聴覚的要素も大事な点ですからね。
あ、この機能も自分のみ効果が出る機能なので、自分が設定でオンにしても他の人に影響はありません。
という事で、まずは試してみましょう。ヘッドホンでも僕はあまり気が付かなかったのでスピーカーじゃ余計気が付きにくいと思います。それと大人数でワイワイするような機会があれば、なおさら試してみましょう。