SharePoint 運営において画像(著作物)の扱いについても検討すべき

※こういう切り口で SharePoint 運営について気付きを与えるブログはなかったのかなと思ったので記事にします。

「著作権侵害」という言葉はよく聞く言葉ですが、多くの人は実際にはあまり意識をしないと思います。僕も恥ずかしながらあまり詳しくはないです。今や Twitter などの SNS で個々人が気軽に情報発信ができる時代になりましたが、例えばプロフィール画像に他人の著作物を利用しているユーザーは非常に多いです。その感覚で組織内で利用している SharePoint 内でも、著作物を無断利用し、著作権を侵害しているケースは相当あると思っています。
「イントラ内だから」「閉ざされた空間だから」対象外ではありません。逆にそのような空間でもユーザーに注意喚起を行う事により、組織内の意識を高めるべきであるかと思います。具体的にはガイドラインを設けたり、地道に個別に指摘したり、規程があるのであれば一定の期間で全社掲示板などに掲載するなど。

これは SharePoint に限らず、例えばお客様向け資料や社外向けセミナーの資料などに利用している画像や引用文などを、著作権を侵害する利用をしているケースも多々見られます。実際に様々なセミナーを受講すると怪しいスライドを見かけますし。
しっかりした企業であれば、企業で購入した画像を従業員に利用させるような手段があったりもしますが、あまり意識をしていない企業が多いかと思います。
また、Office 製品でも以前のバージョンでは画像を挿入する際に、製品内に利用できる画像がありましたが、今では「オンライン画像」でオンラインから入手するようになっており、これも Microsoft 社が自由に利用して良い画像をオンライン上で提供しているわけではなく、単に Bing イメージ検索で、クリエイティブ コモンズ ライセンスのタグが付いた画像を検索しているに過ぎず、利用する上で何の保証もしているわけでもないんですよね。検索結果に注意喚起の文章が記載されていますが、おそらく利用者は読まないかと…。また、クリエイティブ コモンズも正しく理解しなければ、なんでもOKというわけではなく、それぞれ条件があったりするんですよね。

ネット上の画像をダウンロードして、SharePoint 上にアップロードして利用するケースは想定できますが、他にも、ネット上の画像をリッチテキストエディタ上などで直リンクさせて表示しているような、管理者としてはなかなか想定外のトリッキーな利用をする事もあったりします。

何か問題が起きたら組織の信用問題にもなりかねません。問題が起きた時にあらかじめ策を講じていたのか、何もしていなかったのかでも印象は違います。著作権について明るくない場合は、組織内のコンプライアンスを扱う部門に相談するのも良いかと思います。

過去に調べた時の記憶ですが、フリー素材サイトの画像だから著作権フリーだと思って使用したら、著作者から訴えられて損害賠償を支払う事になった実例もあるようです。運営を始めたら、もしくは始める前に、SharePoint の技術を磨いたり知見を深めるのも大事ですが、このような視点でも検討していく項目は色々とありますよね。

この記事が何かの気付きになれたら幸いです。

SharePoint のアイテムのURLが長すぎる!なんとかしたい!

閲覧・投稿ユーザーであれば、普段は SharePoint でURLはあまり気にしないとは思いますが、例えば、

  • アイテムのURLをメールに貼り付けて送信。
  • 自部門サイトで掲載したアイテムを全就労者に共有すべく、全社ポータルサイトの掲示板(リスト)内にリンクをつける。

こんな場合、貼り付けた後に「URL、長っ!」って思った事があるかと思います。受信した方も気になりますよね。

↓例えば、とあるリストのアイテムのURL(サンプルです)

http://sharepoint/sites/sitename/Lists/listname/DispForm.aspx?ID=5&Source=http%3A%2F%2Fsharepoint%2Fsites%2Fsitename%2FLists%2Flistname%2FAllItems%2Easpx&ContentTypeId=0x010012582E4187745344AF9D30FF45C0067D

クッソ長いですよね。メールに貼り付けたら邪魔くさいです。リストのアイテムの本文内に貼り付けたらダルい文章になってしまいます。

これ、例えば上述のサンプルならURLは1/3に減らす事が可能です。

表示させるのであれば「ID=数字」までで十分で、「&Source=」以降は削除してしまってOKです。

http://sharepoint/sites/sitename/Lists/listname/DispForm.aspx?ID=5&Source=http%3A%2F%2Fsharepoint%2Fsites%2Fsitename%2FLists%2Flistname%2FAllItems%2Easpx&ContentTypeId=0x010012582E4187745344AF9D30FF45C0067D

つまり、
http://sharepoint/sites/sitename/Lists/listname/DispForm.aspx?ID=5
これだけでOKです。

運営をしていた頃に、投稿ユーザーにこれを教えると非常に喜ばれました。 SharePoint  に詳しい方々にとってはたいした情報とは思わなくとも、利用者目線で考えると、もっと発信した方が良い情報って色々出てくると思います。