Bing for Business って名前だった時に、先行利用させてもらえる申請フォームで登録していたのに全然利用できず、いつしか名前が Microsoft Search に変わって、全然使えるようにならないので忘れていた頃ですが、どうやら使えるようになったっぽいです。
Microsoft Search って何?ってところですが、カンタンに言えば「 Bing で自分のテナントの様々なコンテンツも検索できる」ってところでしょうか。
そもそも Bing って何?という方はあまり僕のブログには訪れないとは思いますが、ネットで検索する際には「ググる」という言葉があるくらい Google で検索する人が多いと思うけど、それの Microsoft 版です。僕も Bing は正直使っていません(笑)
さて、では Microsoft Search が使えない場合はどうなるか?というと、まず Bing にアクセスします。
▼こんな感じです
右上にログインのリンクがありますが、 Google と同じく特にログインしなくても利用できます。で、ここから Microsoft アカウントを入力すればログインできます。では、そこに Office 365 のアカウントでログインしてみると?
※ Office 365 では「サインイン」ですが、ここでは「ログイン」と表記されているので、以下、ログインと記載します。
▼ Office 365 アカウントでログインを試みると、こんなエラーが
まだ Microsoft Search をセットアップしていないテナントではサインインできないんです。
では、 Microsoft Search をセットアップしてみます。
■テナント管理者
Microsoft 365 管理センターの [ 設定 ]→[ サービスとアドイン ] の中に Microsoft Search があるのでクリックすると、今までは特に何もできませんでしたが、ステップ1とステップ2が表示されるようになりました。
▼ステップ1でオンにします
▼ステップ2の[ 始める ]をクリック
すると、管理ポータルに飛び、初回は3ステップの設定をする感じです。(後から変更可能)
▼えっ、英語っすか…
▼まずは検索対象のサービスを選びます。とりあえず全選択のまま。
人とグループと SharePoint と Microsoft Teams と Yammer が対象です。
▼組織名や見た目などの設定。とりあえずこのまま。
▼ SharePoint の設定をインポートできますとの事。華麗にスルーします。
▼おしまい!
▼管理ポータルに戻ります
設定が色々あるけど、英語だし全部見る時間がないので今回は飛ばします。
■使ってみる
では、使ってみたいと思います。 Bing に Office 365 のアカウントでログインすると…
▼あれれ???エラーだぞ???
何度クリックしてもダメでした。「あなたではありません。私たちです」って深そうな文だけど…。
結局、少し時間が経てばログインできました。
▼ Office 365 アカウントでログインした後、見た目は普通の Bing と変わらないホーム
ただ、右上に Office 365 のアカウントでログインされてるくらいが違い。
▼早速検索します
▼普通の Bing の検索結果です。
通常のインターネット上での検索結果を返します。 Microsoft Search はというと、よく見るとありますね。強引にUIを挿入した感があるけど。
矢印で指している部分に「 Microsoft Search 」と書いてあります。ここのロゴを設定で変更できるみたいですね。このUIが強引に挿入されているおかげで、検索候補のワードが埋もれてしまっていますね…。で、この「 Art-Break からの結果を表示」をクリックします。(ここの表記も設定で変更できますね。)
▼出てきた
つまり、 Bing の通常のインターネット上の検索結果も出せるし、そこに Office 365 の様々なコンテンツの結果も出せるという事ですね。これはすべての検索結果の表示。
▼「ファイル」を選ぶとこんな感じ
▼「サイト」を選ぶとこんな感じ
▼「会話」を選ぶとこんな感じ
という事です。この色が付いてる部分が Microsoft Search の領域で、下部に「これを表示できるのは、Art-Break の従業員のみです」と記載されていますね。ただそこまで目立たない。
また、気が付いたのが、設定画面で検索対象サービスに「人」「グループ」があったはずなのに、ここを見る限りだと「すべての検索結果」「ファイル」「サイト」「会話」だけで、人やグループは現時点では検索できなさそうです。そのうちできるようになるのかな?それとも設定などがあるのかな?
お客様と会話をしている時によく聞くのが、 Office 365 にこれだけたくさんサービスがあると、仮に色々と利活用できたとして、どこにどのコンテンツを置いたのかわからなくなってしまう、と。そんな時に Microsoft Search を使えば、とにかく検索はここですれば良い!という風になりますよね。
過去にユーザー企業に属していた頃に、 SharePoint の検索機能を利用すると、検索結果の画面が表示されたら、それが通常のインターネット上での検索結果だとユーザーが勘違いして、検索結果が社内情報だと思わずに外に流出してしまうのではないのか?なんて、とんだ言いがかりをつけられた事がありました。そんな事言うなら Microsoft Search は絶対に使えないですよね。ユーザーがインターネット上の検索なのか?社内情報なのか?の見分けがつかないという前提であれば、 Microsoft Search は一緒に表示されますからね。
まだとりあえず触ってみただけなので、まだ色々触ってみたいと思います。