新しい Teams アプリに切り替えた後に初めてチャネルを開いた時、違和感を覚えた人も多いんじゃないかと思って記事にします。 Microsoft Teams に詳しい人なら「新しいチャネル エクスペリエンス」についての話です。そして書き始めると結構長くなりそうな事に気が付いたので、複数記事に分けて紹介します。
※毎度のことですが、経緯なども書くので前置きが長いです。興味なければ適当に読み飛ばしてください。
先日記事を書いた通り、 Microsoft Teams の新しいアプリが一般提供開始され、順次左上に「新しい Teams を試す」というトグルスイッチが表示されるようになりました。
この記事では単にその話と、新しい Teams アプリからクラシック Teams アプリに戻りたい時の導線がわかりづらくなってしまったので、その紹介に留めています。
また、過去にはパブリックプレビューが開始された当初の触ってみた記事も書いています。
これもプレビューを利用する方法がメインで、ついでに New Teams アプリの感想をちょこっと書いてるだけでした。
そもそも New Teams アプリは Microsoft が公言している「クラシックアプリに比べてメモリの使用量が最大50%少なく、だから最大2倍速くなります」が一番のウリかと思います。ウリの他にはマルチテナント・マルチアカウントで利用している人にうれしいという点があります。「マルチアカウント」に関してはその名の通り2つ以上アカウントを持っている人が切り替えるのが超絶ラクになったので僕もうれしいけど、おそらく2つ以上アカウントを持っている人がレアケースだから、多くの人は恩恵を受けないでしょう。ただ「マルチテナント」に関しては、ゲスト招待されている場合、別テナントに切り替えるスピードも速くなっており、他テナントのアクティビティも確認しやすくなっており、これはうれしい人が多いと思います。
▼このように他アカウントや他テナントの通知も含めてバッジが目立つところに表示される
また、僕は実際に試していませんが、オンライン通話・会議中にテナントを切り替えても通話・会議が切断されなくなったとの事です。
▼左が Microsoft の公式のドキュメントから、通話・会議中にテナント切り替えても切断されないという説明がある箇所の抜粋 右はその日本語訳
これらの情報はすべて以下のページおよびそのリンク先に記載されています。
新しい Microsoft Teams – Microsoft Adoption
https://adoption.microsoft.com/ja-jp/new-microsoft-teams/
「2倍速い」に関しての印象は体感次第だと思います。しかし、目に見える変化に関しては敏感ですよね。そういう意味だと、例えば「チャット」「カレンダー」あたりは大きな変化はないので問題ないと思います。変化があるとしたら、例えば設定画面。クラシックアプリは設定ボックスが表示されるのに対して、新しいアプリの方は画面全体が設定画面に切り替わる感じです。また設定項目も違います。
▼ New Teams アプリの設定画面
まぁ、でもこれも大きな混乱にはならないでしょう。
そう考えると、 New Teams アプリに切り替わった時に多くの人が一番変化を感じるのがチームのチャネルじゃないかと推測します。これ、実は根拠がありまして、当ブログの記事別アクセス数ランキングを見ると、ここ数日急に新しい Teams アプリ関連の記事が急上昇してきて、それとは別にチャネルに関する記事もいつもはランク外なのに上位に浮上してきてるんです。これはつまり、 New Teams アプリを触った時にチャネルが色々変わっている事に気が付いて検索する人が急増しているんだと推測します。という事で、困って検索する人が多いなら、記事ネタにしようと思った次第です。
そうなんです。 New Teams アプリに変わったらチャネル体験が変わったので、 New Teams アプリのアップデートかと思いますが、実は違うんです。今年2023年7月あたりから「新しいチャネルエクスペリエンス」というアップデート計画のアナウンスがありました、これは New だけじゃなくてクラシックアプリの方も対象のアップデートでした。過去にこれに関して2つも記事を書いているので思い出す方もいると思います。
Microsoft Teams :もうすぐの「新しいチャネル エクスペリエンス」に合わせて変わる小さな変化だけど混乱しそうな点
New Teams アプリと関係なく、チャネル体験をより良くしましょう!という事で、チャネルの色々をガラっと変えるアップデートが計画されていたんです。当初は2023年7月下旬から標準リリース環境でも展開開始予定でした。しかし3回くらいリリース延期になっていて、現在でも標準リリース環境には展開されていません。理由は明確にされていませんが、僕の推測だとプレビュー利用されている時から多くの反発があったんだと思います。上で紹介した過去記事内にも書いていますが、あまりに体験が変わるので。たぶんそんな経緯があってか、急にガラっと変えずに仕様を変更し、現時点の情報ではクラシックアプリの方でも標準リリース環境では10月初旬~10月下旬にかけて展開させるとの事です。
という、長々とした経緯を書くのは主に僕自身への備忘録なのですが、つまりこれから New Teams アプリの画面を見ていきますが、話している内容は新しいチャネルエクスペリエンスの話であるという事です。
ようやくここから New Teams アプリのチャネルを見て行きたいと思います。
▼ New Teams アプリのチームのチャネルの投稿タブ
New Teams アプリに切り替えて初めてチャネルを開いた時に気が付くとしたら右部分の「このチャネル」かと思います。このチャネル情報は実は3年前の2020年7月あたりから実はクラシックアプリの方でも存在していました。
でもこれまでは目立たないボタンをクリックしないと表示されなかったんです。だから多くの人がこのチャネル情報を知らなかったんだと思います。それが上のスクショの通り、 New Teams アプリの方では既定で表示された状態になりました。なので「え?何これ?」と思って調べた人が上で紹介した記事に検索から辿り着いたようで、この記事のアクセス数が数日前から急増しているようです。
あらためてチャネル情報のエリアを見てみると、
▼チャネル情報エリア
誰がこのチャネルを利用できるのか?というユーザー情報や、チャネルの説明、ピン留めされたメッセージ、更新情報などが表示されています。僕がこのチャネル情報エリアが既定で表示されている点が良いと思ったのがピン留め機能がようやく活かされるという点です。
チャネル内のメッセージをピン留めする機能自体は3年前の2020年12月に展開されましたが、この記事内でも僕は一つ不満を書いていました。というのもピン留めされたメッセージが全く目立たない事。それがまさしくチャネル情報エリアにピン留めされたメッセージが表示されるという仕様で、クラシックアプリだとそのチャネル情報エリアが既定で非表示だったからです。それが New Teams アプリだと既定で表示された事により、ピン留めされたメッセージが目立つようになったので、ようやくチャネルのメッセージのピン留めが日の目を浴びるようになったんじゃないかと思います。
で、逆に「『このチャネル』ってのが邪魔だ!」って印象の人もいるようです。その場合は、
▼右上の「チャネルの詳細を閉じる」というアイコンをクリックすれば、
▼チャネル情報エリアは非表示になります
今時の一般的なディスプレイであれば全然邪魔じゃないけど、そんなに解像度の高くない状態のノートPCのディスプレイだとたしかに邪魔ですね。でも New Teams アプリでなんで既定でチャネル情報が表示された状態なのかというと、それこそこの存在に気付いて欲しいからじゃないかと思います。邪魔なら上述の方法で閉じれば良いだけだけど、一度存在を知っておけば、必要な時に再度開けば良いですからね。クラシックアプリの頃は最初から閉じた状態だったので認知度が低かったので。
という事で、 Microsoft Teams の新しいアプリに切り替えた時にチャネルに変化を感じるのはアプリの新旧関係なく「新しいチャネルエクスペリエンス」というアップデートです。そして様々な体験が変わって戸惑って検索して当ブログの関連する記事のアクセス数が増えてきている事から、このように少しずつ変更点や新機能を紹介していこうと思います。今月末までに業務の方が多忙という事もあって緩く更新する事になりますが、お待ちください。