文字のコミュニケーションは複雑化しやすいので、優先度やリアルタイム度の高いトピックを固定してなるべくフォーカスしたい場合、そのトピックのみ別ウィンドウという手法で切り離し特別な存在にさせるのも一つの方法ですよね。
本記事はシリーズものになっていて、
に続く、第4弾です。また念のためにシリーズ記事で毎回書いていますが、多くのユーザーが、新しい Teams アプリを触った時に気が付く違和感だと思うので「新しい Teams アプリのチャネルについて」というタイトルにしていますが、厳密には新旧アプリ関係ない「新しい チャネル エクスペリエンス」というアップデートの話です。
話を戻して、
会話によるコミュニケーションの場合は、同時に複数トピックの話をする事はなかなか難しいですよね。極端な話、同じ時間に複数会議があっても参加できる会議は1つだし、1つの会議の中でも議題を決めて1つずつ話していくと思います。一方、文字によるコミュニケーションの場合は、非同期なコミュニケーションのため、複数トピックが同時並行している状況です。そう考えると文字によるコミュニケーションの方が複雑化しやすいです。なので Microsoft Teams では、セキュリティの境界線として「チーム」、コミュニケーションの境界線として「チャネル」があり、更にチャネルの中でもトピックを整理できる「スレッド」があります。それとは別にチャットが存在し、1対1チャットやグループチャットや会議チャットがあります。これらを1つのスレッドや1つのグループチャットでコミュニケーションがひと段落するまで集中し、終わったら次のスレッドにフォーカスする…という仕事の仕方はおそらくしていないと思います。大体複数スレッドや複数チャットで同時並行で行き来しながらコミュニケーションをとっていると思います。思考もマルチになり複雑化します。
そんな状況の中でも、大事なトピックや特にフォーカスしたいチャットについて、1つの Microsoft Teams アプリのウィンドウ内で行き来していると、行き来する時間が無駄だったり、その遷移する時間の間に思考の分断が発生して、効率良く思考できなくなるようです。なので Microsoft Teams では、フォーカスしたいトピックやチャットはウィンドウを切り離して、別のトピックに移動したり通知を確認してもすぐに戻れるような導線を提供しています。 Microsoft Teams が一般提供開始した頃は会議も含めて1つのウィンドウで行われていましたが、2020年7月に会議ウィンドウが登場しました。(展開当時トラブルがあったため、記事の上部はだいぶトラブルに関しての追記が多いですが…)
Microsoft Teams :別ウィンドウで会議が開くように!会議のメニューバーが上部に!いよいよ「新しい会議エクスペリエンス」が展開された
会議中でもちょっとしたチャットに返信をしたい時があり、そういう時には会議は別ウィンドウなのはうれしいです(いや、会議に集中しろよって話ですが、会議を隙間なくセッティングされてしまうと仕方なかったり…いや、会議減らそうよって話…これキリがないのでやめておきます)。
これを皮切りに、徐々に別ウィンドウで表示できる機能が増えてきました。2020年12月には4種類あったようです。
今は更に増えていますが、これらにより、特にフォーカスしたいトピックを別ウィンドウにしてすぐに戻れるような仕組みになりました。ただ、この2個目に紹介した記事を書いた2020年12月の段階で僕は一つガッカリな点を表明していました。チャットが別ウィンドウで表示できる事について書いている部分で「チャネルは別ウィンドウ表示されないんだ…」という点です。割とチームのチャネルよりもチャットの方が機能豊富な点はずっと不満に思っていて、業務上のやりとりは極力チームで行うべき派としては残念ポイントなんですよね。
と、そんな中で New Teams アプリでは新しいチャネルエクスペリエンスになっている中で、発見したんですよね。
▼親スレッドメッセージの右上「…」から「会話を新しいウィンドウで開く」をクリックすると、
▼別ウィンドウでスレッドが表示される
おぉ、これは良いじゃない!仮にチャネル自体が別ウィンドウ表示されるようになったとしても、結局その別ウィンドウの中には複数スレッドがあるので複雑な状態には変わりないけど、スレッド単位で別ウィンドウ表示できれば、より大事なトピックに焦点を当ててコミュニケーションが取れますね。
強いて言えばですが、例えばチャットの別ウィンドウは、チャットルーム一覧でマウスカーソルを当てると、
▼別ウィンドウのアイコンが表示される
このように別ウィンドウにできる事を視認しやすいですが、チャネルのスレッドは「…」メニュー内にしかないので視認しづらい。つまり別ウィンドウ化できる事に気が付かれにくいです。あ、たしか New Teams アプリ初回アクセス時、もしくは新しいチャネルエクスペリエンスに変わった後の初回アクセス時には、チュートリアルのツールチップのボックスが表示されて、そこでこの機能も紹介されていた気がするけど、あのチュートリアルが表示されるのも初回のみ程度だったので忘れちゃいますよね。なので、チャットルームと同じく、スレッドにマウスカーソルが当たった時に別ウィンドウ用のアイコンが表示されるなどユーザーが気付ける仕掛けがあると良いと思いました。
さて、 Microsoft Teams の新しいチャネルエクスペリエンスについて、今回で第4弾の記事でしたが、他にも書く事があるのでしょうか。いや、単純に僕が忘れてもうないと判断したり、他のネタも滞らせているのでそっちを優先して書いちゃう場合もありますが、いずれにせよ思い出した時にドンドン記事を追加していきますので、引き続き購読していただけると幸いです。