Microsoft Teams :アバターアプリが一般展開されはじめた!けど…

Microsoft Teams の会議でアバターを利用できる話ですが、

僕の環境では 2023/03/29 にはパブリックプレビューでアバターアプリの提供開始。

Microsoft Teams :アバターもパブリックプレビュー環境で提供開始

ただし、この時点ではアバターアプリを追加してアバター作成はできたけど、作成したアバターを会議に参加させることができませんでしたが、2023/04/03 には会議に参加させられるようになりました。

Microsoft Teams :プレビュー提供開始されたアバターで会議に参加できるようになった

YouTube にも使ってみた動画を公開しました。

Microsoft Teams のアバター(プレビュー)を試してみる ( Avatars for Microsoft Teams in Public Preview )
https://youtu.be/72_x_wQeJKU

そして今朝、僕の環境にパブリックプレビューにしていない状態でアバターアプリが表示されました。つまり、一般展開開始されたという事ですね。

▼「アバター」が表示された

このスクショが示しているのは、まず右上「…」→「情報」内にある「パブリックプレビュー」にチェックがついていない事から、パブリックプレビューじゃない一般環境であるという点がわかります。その上で左アプリバー内の下部「アプリ」を開き「アバター」で検索

▼アバター

ボタンがすでに「開く」になっているのはおそらくすでにパブリックプレビューで追加しているからかとは思いますが、とりあえずクリックすると!

▼ガーン…

「 Microsoft Teams のアバターは、このライセンスではサポートされていません。」との表示…。その上でこのイラストを見るとサムズアップやハート型を表現してるアバターのイラスト…いや、そんな気分になれないわい!

これはどうしてだろう?と思って色々調べてみたら、答えが Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに記載されていました。

▼(更新済み)Microsoft Teamsアバター

2023/05/08 に更新されていたんですね。更新内容にはアバターがサポートされるSKUの記載があります。「SKU」って何?って思う人もいますが、「在庫管理単位」らしく…そう言われても良く分からないけど、ここを見る限りはライセンスですね。以下のライセンスのみがアバターをサポートするそうです。

  • Microsoft 365 Enterprise E3
  • Microsoft 365 Enterprise E5
  • Microsoft 365 Business Standard
  • Microsoft 365 Business Premium
  • Teams Premium

このライセンスが付与されている人はアバターアプリが使えるハズです。僕が今使ってるユーザーのライセンスは… Microsoft MVP 特典…。おいおい、そこは特典なんだから頼むよぉ~!ちなみにパブリックプレビューでは利用できるのもメッセージ内に記載がありますね。パブリックプレビュー中はすべてのライセンスでサポートされていました、と。過去形で。

まぁ、嘆いていても仕方ない。僕は Microsoft 365 Business Standard をお布施っているので、そっちのユーザーに切り替えて確認してみます。

▼ Microsoft 365 Business Standard が当たっているユーザー

アプリを追加して開いてみると?

▼よし!

という事でアバターアプリをサポートしているライセンスが当たっていればこのようにアバターの設定ができるようになります。

▼とりあえずテンプレートからアバターを作成!

さて、では会議でアバターを使ってみたいと思います。

▼え?使えないじゃん…

▼パブリックプレビュー環境で会議にアバターで参加できた時のスクショ

本当はこのように会議参加前の画面でカメラ映像の下に「エフェクトとアバター」というメニューがあって、ここでアバターを選択できるんですけどね。

また壁にぶち当たりました。う~ん…と思ったけど、これもパブリックプレビューの時と同じ状態かもしれないです。つまり冒頭で記事を2つ紹介したと思いますが、経緯も書いていますよね。「アバターアプリが追加できたけど会議にはアバターを利用できない」という状態の期間があった事を。たぶん一般展開された今、同じ状況になっているんだと思います。つまり、アバターアプリとアバターを会議で利用できる機能は展開時期が違うと思うんです(あ、確定情報じゃなく憶測ですよ)。

なので、僕の把握する限りだと現時点でアバターアプリやアバターを会議で利用できない壁は大きく3点あるのかな?と。

壁①。アバターアプリ追加して開いた時にライセンスがないって言われてアバターが作れない状態の場合は単にサポートされているライセンスが当たっていない状態。これは所属企業のIT部門にライセンスくれ!って言うしかないけど、まぁアバター使いたいためにそれは厳しいと思うので、実質諦め…ですかね。

壁②。アバターアプリが検索しても表示されない場合。これはアバターアプリの一般展開も展開時期があり、メッセージセンターのメッセージによると標準リリースは5月下旬~7月上旬との事。なので運が悪いと7月上旬まで待たなければいけません。
そしてもう1つありますね。アバターも Teams アプリなので、管理者がアプリをNGにしている時です。

壁③。アバターアプリは追加できたのに、アバターを設定して会議で使おうと思ったら使えない人。この人はおそらく少し待てば使えるようになるハズです。僕がパブリックプレビュー時に経験した時は数日後でしたが、そのあとにアバターを大人数で使ってみようというコミュニティイベントを実施したのですが、

突発開催! 第38回 Microsoft 365 勉強会 – みんなで アバターをメイクしてトゥギャザーしようぜ!
https://jpo365ug.connpass.com/event/279801/

たしかこの時の参加者の半数以上がアバターは作成できたけど会議に追加できない人がいて、時期尚早だねという事になったんですよね。なので、会議で利用できるまでには1週間くらい?わからないです。もっとかかるかもしれないしもっとかからないかもしれない。けど、どうにもならないのでそれまでにじっくりとアバターを作ってカスタマイズして待機しましょう。


パブリックプレビュー時にアバターを使ってみましたが、コミュニティイベントでは快適でした。常にカメラをオンにしていると誰に見られているかわからない状態なので、長時間になるほど気を張った状態では疲れちゃうんです。でもカメラをオフにしているのもさみしい。そんな時はアバターを使ってみると良いかもしれないですね。こればかりはたぶん多くの人が懐疑的なんじゃないかと思いますが、それこそ使ってみなければわかりません。なので例えば割とライトなチームミーティングの時に、リーダーが「ちょっとアバター使ってみようか!」みたいに促してみると良いかもしれませんね。それで「う~ん」って思ったら使わなければイイだけの話なので。ただし、自分が「う~ん」って思ったからって他者にまで「使うな!」って言うのも違うと思います。もちろん会議次第ではアバターを利用するのに適さない場合もあるでしょうし、そこらへんは社会人として判断したり、場合によってはルールを検討しても良いかもしれませんね。そこらへんも含めて試してみないとわからないから、最初からフタを閉じておくのは、僕個人的には得策じゃないと思っています。


[ 2023/05/23 追記 ]
アバターで会議に参加できる機能も本記事から1日遅れで僕の環境では追加されました。以下の記事をどうぞ。

Microsoft Teams :一般の環境でもアバターを会議で利用できるようになった

TAICHI