これは正直、僕や界隈の人達も事前に知らずにビックリしている仕様変更？です。もし本件に関して Microsoft から事前アナウンスがあったよという情報をお持ちの方がいらしたらご連絡いただけると幸いです。
Microsoft Teams の会議には「チャネル会議」「非チャネル会議」という2種類に分類する事ができます。チームのチャネルに紐づけているか否か。ここら辺は過去に当ブログや色々な YouTube のチャンネルや仕事のウェビナーなどで語ってはいますが、そもそも会議を作成する際には既定でチャネルに紐づけられていない非チャネル会議になっているので、多くのユーザーはチャネルを紐づけるチャネル会議の存在自体を知らないんじゃないかとは思いますが。
で、会議には会議チャットがあって、そこにファイルもドラッグ＆ドロップで添付もできます。その際に、チャネル会議と非チャネル会議では保存場所に差異がありました。非チャネル会議ではチャットと同じく添付したユーザーの OneDrive for Business （以下 ODfB ）へ、チャネル会議ではチャネルの属するチームに紐づく SharePoint のチームサイト内のドキュメントライブラリへ。
しかし、おそらくここ最近ですが、特にアナウンスもなく（少なくとも僕は知らない）仕様に変更があったようで、結論から言うと、チャネル会議の会議チャットにファイルを添付しても、添付したユーザーの ODfB に保存されるようになっていました。
実際に、現時点の環境で試してみます。
▼チャネル会議を作成しました
カードを見ると下の方に「検証12 > お知らせ」と、紐づけた「チーム名 > チャネル名」が表示されています。
▼紐づけたチャネル
チャネル会議が作成されると、このように紐づけたチャネルに会議のスレッドが作成されます。
まずはこの状態で、会議に参加する前に、この会議のスレッドの返信でファイルを添付したいと思います。
▼チャネルの投稿の会議のスレッドの返信メッセージ内にファイルを添付
▼チャネルのファイルタブ内
このように以前と変わらずファイルタブ内にファイルが保存されているので、つまりチームに紐づく SharePoint のチームサイト内に保存されています。
▼チームに紐づく SharePoint のチームサイト内のドキュメントライブラリ
ここまでは仕様変更もなく今までと同じ挙動ですね。
では、チャネル会議に参加してみます。
▼チャネル会議に参加し、会議チャットを表示
では、会議に参加し、会議ウィンドウ内の会議チャットにファイルをドラッグ＆ドロップで添付してみます。
▼メッセージ送信前にすでに違和感
違和感ありますよね。添付したファイルに「リンクを知っているすべてのユーザーが…」という表示があります。これは共有リンクで共有する際に表示される項目です。 SharePoint にファイルを保存させる時は、 SharePoint のサイトの直接アクセスの設定に基づいて権限が継承されるだけなので、基本はファイル自体に共有リンクはつかないハズです。
とりあえず送信してみます。
▼送信しました
チャネルの投稿に戻って会議のスレッドを見てみると、
▼会議のスレッド
このように2通りの方法でファイルをメッセージに添付した返信が並んでいます。一見特に相違はないですよね。そしてこれまででは、どっちの方法でファイルを添付しても、ファイルタブにファイルが保存されていたハズですが、
▼現時点でファイルタブを開くと…
このように1つしかファイルが保存されていません。
▼ SharePoint 側も同様に1つしかファイルがない
では、会議参加中の会議チャットに添付したファイルの保存先は？
▼ ODfB にファイルが保存されています
通常のチャットにファイルを添付した時の挙動と同じく、 ODfB の「 Microsoft Teams チャット ファイル」内に保存されるようになりました。
これ、どう思います？今までは「チャットにファイルを添付したら ODfB、チャネルにファイルを添付したら SharePoint 」という風に、ある意味わかりやすく認識できていましたが、この挙動はその例外になってしまうのでややこしいですね。保存先が ODfB か SharePoint かは、ファイル管理上大きな違いがあるし、そこにシレっと仕様変更があるとトラブルも起きやすいと思います。一方でチャネル会議でも「会議チャット」と称しているので、「チャット」にファイルを添付したら ODfB に保存されるという意味では一貫性があるっちゃあるんですよね。ややこしいですね。いずれにせよ一つ言える事は、大事な仕様変更だと思うので、しっかりアナウンスしてほしいとは思います。もししっかりアナウンスされていて僕が見逃しているだけだったらゴメンナサイ。
この仕様変更は Microsoft 側が認識している正常な挙動なのか？だとしたらどういう意図でこのような仕様変更をしたのか？そして割と大事な仕様変更なのに、より多くのユーザーに認知されるようなアナウンスをなぜしていないのか？あたりが気になります。
いや、そもそも僕の勘違いで昔から同様の挙動だったかもしれない。そこは僕も100%自信はないので、今サポートに問い合わせしている最中です。
という事で、まずは現状の事実という事で実際に試した挙動を紹介しました。何か動きがあれば続報の記事を出します。
