Microsoft Teams :チーム作成がシンプルに

数日前にチームのチャネルの作成を促進させるアップデートを紹介しました。

Microsoft Teams :チャネルの作成を促進させるアップデート

おそらくこのアップデートと連動してだと思いますが、まずはチャネルの作成を促した後に、やはりチームを作成したい!となった時に、チーム作成をよりシンプルにするアップデートがありました。

2023/12/12 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。

▼(更新済み)チーム作成の簡素化

チーム作成時のオプション選択時にほとんどのユーザーはテンプレートを選ばずにゼロからプライベートチームを作成する傾向があるそうです。なので既定を「ゼロから作成」「プライベート」に設定された状態にする事で、余計な導線をなくすのがこのアップデートのようです。皆さんはチーム作成時に今までテンプレートからチームを作成した事ありますか?僕は検証では試したことあっても、実際に利用するチームではテンプレートを使った事ありません。思い起こせば SharePoint 2007 時代からサイト作成時のテンプレートが色々ありましたが、使った事ないですね。結局用途によって利用するパーツなどは違うので、試しにテンプレートから作成しても、余計なパーツを削除するところからスタートして結局ゼロから作成する時と同じ真っ新な状態にしちゃうので、意味がないというかむしろ削除するのに無駄な時間がかかります。そういう意味では僕は概ね SharePoint や Microsoft Teams などのテンプレートは無駄だと思っています。

さて、こちらもまだ現在は対象指定リリースが展開期間なので、標準リリースではまだ展開されていないユーザーが多いとは思いますが。展開前後の環境があるので比較しながら見てみたいと思います。

■アップデート展開前の確認

▼「+」から「チームを作成」

展開前なのでチャネルを作成するメニューもここにはないですね。

▼チームを作成

あ、そういえば新しい Teams アプリでチーム作成をする時はこういう画面でしたね。 Teams Classic とも変わりましたね。

ここから「任意のスタイル」というのが既定で選択されているので色々なテンプレートから作成する感じです。「別のチームから」は他の既存のチームをテンプレートとして使う事ができます。「グループから」は既存のチームが作成されていない Microsoft 365 グループを選択します。ここで多くのユーザーは「最初から」を選択する傾向にあるようですね。

▼チームの種類の選択

ここでプライベートチームかパブリックチームかを選択します。ここで多くのユーザーは「プライベート」を選択する傾向にあるようですね。

▼チーム名と説明

▼チーム名を入力すればチーム作成完了

展開前はこのような流れです。たしかに「ゼロからチーム」「プライベート」でチームを作る事が多いのに、2画面2クリック挟むのは無駄な導線でもありますよね。小さな事かもしれませんが、UX(ユーザー体験)においてはこういう小さな体験の積み重ねが大事ですね。

■アップデート展開後の確認

▼「+」から「チームを作成」

おそらくチャネル作成を促進させるアップデートと一緒に展開されていると思うので、「チャネルを作成」もメニューにあると思うけど、ここでは「チームを作成」をクリックすると、

▼チーム名と説明

テンプレートを選択する画面はなくなり、即チーム名と説明を入力してチームを作成できます。

▼チーム作成完了

見事に無駄であろう2画面2クリックの導線がなくなってシンプルになりました。

■テンプレートから作成したい場合は?

▼上部の「代わりに、テンプレートまたは既存のチームまたはグループから作成します」というテキストリンクをクリックすると、

▼アップデート前の最初の画面に遷移するという感じ

■「プライベート」以外のチームの種類でチームを作成したい場合は?

▼「 Private 」というボタンをクリックすると、

▼チームの種類を選択できます

あ、「組織全体」は多くのユーザーには表示されないと思うので、実際は「プライベート」「パブリック」の2種類からの選択となるでしょう。「パブリック」を選択すると、

▼「 Public 」というボタンに変わりました

ここが英語表記なのはいずれ日本語表記に変わるとは思います。もしかしたら標準リリースで展開される頃には変わっているかもしれないですね。

という事で、こちらも小さなアップデートかもしれませんが、UXにおいては小さな体験の改善が全体の体験を大きく変えていく事になります。そして Microsoft にはユーザーからの声も多数届くし、全世界のユーザーの操作の傾向もデータで把握する事ができるので、単に Microsoft のエンジニアの感覚ではなく、それらのデータを元に改善検討されていっている点も含めて、このようなアップデートは良いと思います。

TAICHI