※本記事は Microsoft 365 商用ライセンス版の Clipchamp についての記事です。
僕の対象指定リリース環境では2023年9月末に Clipchamp が登場しました。
また、データの保存先が気になるので色々試してみた事も記事にしました。
で、最初に紹介した記事内でも触れているけど、 Windows 11 標準搭載されているアプリの Clipchamp と比較した時にストック素材系が使えない点が痛い差だなぁと書きました。自分で収録した動画を加工するなら問題ないけど、BGM流したいとかオープニングやエンディングにイメージ動画みたいなのを挟みたいなんて時に、著作権を気にせずに利用できる素材が欲しいところです。当時の情報では今後利用できるようにするロードマップがありました。
そんな中、 2023/10/23 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。
▼(更新済み)Clipchampのコンテンツ
ストック素材系が使えるようになるよ!という事で待ってました!
僕の環境にストック素材が昨日の朝ロールアウトされたのを確認しました。それでは見てみます。
▼プロジェクトを開いたところ
左のバー内に以前は無かった「音楽とサウンドエフェクト」「ストック動画」「ストック画像」が追加されています。
▼「音楽とサウンドエフェクト」
ジャンル別で表示され、各ジャンルの右の「さらに表示>」をクリックすると、
▼そのジャンルの色々な音楽が表示される
各音楽は再生ボタンで試聴する事ができるし、
▼各音楽にマウスホバーしたら現れる右下の「+」をクリックすればタイムラインに追加されます
他にもドラッグ&ドロップでも音楽をタイムラインに追加できます。
▼タイムラインに追加
▼「ストック動画」
結構たくさんあります。
▼各動画にマウスホバーすればサムネイルで再生され、右下「+」からタイムラインに追加
▼「ストック画像」
どれも大体UIが同じなので直感的に操作ができます。それぞれ上部に検索窓があるので検索もできますね。
▼最終的にこんな感じにストック素材だけでも音と映像が
これに組み合わせて自前で収録した動画などを組み合わせれば、リッチな動画コンテンツが作れて著作権を心配しなくても良さそうですね。
さて、ストック動画やストック画像は、マウスホバーさせると右上に「…」が表示されます。
▼右上に「…」
▼「…」をクリックするとボックスが現れる
大きく動画や画像を確認できたり、マイメディアやタイムラインにここからも追加できたり情報を見る事ができます。ここで気になったのが「種類」という項目。これは「無料」と記載されています。
▼こっちは種類が「プレミアム」
このストック素材の「無料」「プレミアム」ってなんだろう?と思って軽く調べると、 Clipchamp のストック動画のページの下部に記載がありました。
ストック動画を追加して動画を作成する方法 | Clipchamp Blog
https://clipchamp.com/ja/blog/add-stock-videos/
▼該当部分を抜粋引用
ここで記載されているのは Windows 11 に搭載されている Clipchamp アプリの事かと思います。無料ユーザーは無料を、有料ユーザーはプレミアムのストック素材も利用できるという点。無料ユーザーがプレミアムのストック素材を利用すると「透かし」が含まれる場合があるという事。
じゃ、 Microsoft 365 の Clipchamp は?というと、僕が軽く調べた限りでは何か言及されるようなドキュメントは見当たりませんでした。ただ、事実ベースとして、プレミアムのストック素材をタイムラインに配置しても透かしは表示されたりしなかったので、つまり Microsoft 365 の Clipchamp はプレミアム素材を使っても問題ないという事でしょうかね。ここら辺は僕ももう少し調べてわからなかったら Microsoft のサポートに問い合わせてみようと思います。なので現時点では保留という事で。心配な方は無難に無料を選んで使っておけば問題ないですね。
という事でギリギリのところでよくわからない点を見つけてしまったけど、ストック素材を使える事自体は最高にうれしいですね。いや、その前に Clipchamp 自体がまだ展開されていないユーザーの方が多そうなので、早く多くの人が使えるようになると良いです。
[ 2023/11/10 追記 ]
上記の心配事に関して、 Microsoft のサポートに問い合わせたところ、回答をいただきました。結論から言えば利用OKだそうです。以下の記事に詳細を記載しています。