「 Microsoft Teams のチャネルで時の流れを逆にできる!」なんて言ったら…ちょっと頭おかしくなっちゃったのかな?って思われるかもしれませんが、言い方は微妙ですが世迷言ではありません。
本記事は「新しい Teams アプリ」のチャネルの変化を追ったシリーズものなので、気になる方はその1から読んでみてください。
さて、すでに その1 の記事で説明していますが、本件は新しい Teams アプリのアップデートではなく、新旧関係なく「新しいチャネルエクスペリエンス」というチャネル体験を良くするアップデートです。ただ、いくら良くなる可能性がある改良でも、急に大きな変化はユーザーの混乱を生む事になり改悪と捉えられてしまう場合があります。
以下で紹介する記事は今年2023年7月の記事ですが、この新しいチャネルエクスペリエンスは、だいぶ前からパブリックプレビュー期間の New Teams アプリや、対象指定リリース環境のクラシックアプリに展開されていました。
この時点で多くのユーザーが慣れるまで混乱するんじゃないかと予想していたのが、時の流れが逆になるという大きな変更点です。
▼現状と新しいチャネルエクスペリエンスの比較
このように、今までのチャネルは古い方が上で新しい方が下という時の流れでした。それがこの当時の新しいチャネルエクスペリエンスでは新しい方が上で古い方が下という全く逆な時の流れになるという事です。「時の流れが逆に」という意味がわかっていただけましたでしょうか。 Microsoft としてはこっちの方が使いやすくなるという事ですが、プレビュー期間中に体験した多くのユーザーから反発があったんじゃないかと僕は推測します。そこで現在は妥協点というか仕様が変わりました。そこらへんも含めて実際に New Teams アプリの方で見てみたいと思います。
▼ New Teams アプリの新しいチャネルエクスペリエンス
わかりやすいようにスレッドの件名にそれぞれ「〇つ目のスレッド」と入力しています。見ての通り、古いスレッドが上で、新しいスレッドが下です。つまり従来のチャネルと時の流れは変わらない方向になりました。
で、これだと Microsoft が当初の新しいチャネルエクスペリエンスの展開を断念したのか?と思いますが、そうでもないんです。おそらくですがいつかは当初の仕様に変えたい野望はあると思いますが、現時点ではユーザーにどちらの向きも選べるようにしています。切り替えてもらって徐々に慣れてもらいたいんじゃないかと思います。
▼チャネルを開いた状態で右上の「…」から「新しい投稿を最上部に表示」をクリックすると、
▼時の流れが逆になりました
新しいスレッドが上で、古いスレッドが下になりました。また新規スレッドを追加するボタンが下にあったのが、このように上部にボタンではなく入力フォームが開いた状態で表示されています。
▼元に戻したい時には同じ場所に「新しい投稿を最下部に表示」をクリック
このように切り替えられるようにして、更に従来通りの時の流れを既定の状態にしたというのが、おそらく新しいチャネルエクスペリエンスに関して大きな抵抗があったであろう譲歩なんじゃないかと思います。なので、皆さんはとりあえず小さな違和感程度におさえられているハズなので、後はこの設定で上下逆に切り替えてみて、自分が使いやすい方をとりあえずは使いましょう。ちなみにこの設定はチャネルごとに設定じゃなく、切り替えると全てのチャネルで切り替わります。
スレッドに返信した時にどうなるか?などの挙動に関しては、詳しく書きませんよ。それを含めて上下逆になる挙動です。後は実際に体験してみてください。
New Teams アプリの一般提供が開始された時点での新しいチャネルエクスペリエンスは他にも色々と変更点があるので、このシリーズはもう少し今後も続けます。