Microsoft Loop が去年の11月に発表されてから現時点でも利用できるのは Loop コンポーネントのみ、そして Microsoft Teams のチャットからのみ作成可能。という、まだまだこれからですが、それでも チャット内で利用する Loop コンポーネントは結構便利です。で、さらに利用が限定されていたのが、ブラウザーで Microsoft Teams を利用している場合は Loop コンポーネントは Teams 上では利用できませんでした。
当時はライブコンポーネントという名称でしたが、現在は Loop コンポーネントに変わっています。
実際にブラウザー版 Microsoft Teams ではどのようになっていたのかというと、
▼ Microsoft Teams デスクトップアプリではこのようにコンポーネントが利用できますが、
▼ブラウザー版だとこのようにリンクのみが表示されており、クリックすると、
▼別タブで表示され、利用できました
このようにブラウザー版の Microsoft Teams 上ではコンポーネントは利用できずリンクのみで、リンクをクリックすると、 OneDrive 上にある Loop コンポーネントのファイルをクリックした時と同じように Loop コンポーネント単体が表示されて利用できるという感じでした。なのでブラウザー版からも実質的には利用できるんだけど、 Microsoft Teams 上からは利用できないという感じ。
それが最近ブラウザー版 Microsoft Teams からも利用できるようになっていました。
2022/03/28 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されていました。
▼ Teams チャットのループコンポーネント
このメッセージは見逃しちゃいそうですけど、この中にシレっと記載されていました。
▼該当箇所を引用
「現在はWebに展開されています」と書かれているんです。つまり2022/03/28時点ではすでに利用できていたんでしょうね。たぶん。それでは試してみます。
▼ブラウザー版 Microsoft Teams
あ、ほんとだ。 Loop コンポーネントがリンクだけじゃなくしっかり表示され、ここから編集もできます。
▼ブラウザー版から作成する事もできます
おそらく大抵のユーザーはデスクトップアプリで利用しているから、ブラウザー版についてはあまり関心がないかもしれませんが。 Teams ユーザー全体からすればマイノリティでしょうけど、複数アカウントを利用している人にとっては、デスクトップアプリで1アカウント、ブラウザーで1アカウント(プロファイルを利用すれば更に)という感じで利用していると思います。その場合、ブラウザー版でも Loop コンポーネントを利用できるようになったのはうれしいですね。実は先月某弊社のウェビナーで Loop コンポーネントのデモをやったんだけど、その時はまだブラウザー版が利用できなかったので、2ユーザーを1画面で並べて同時編集をするデモができなかったんですよね。惜しい。
さて、冒頭で紹介したメッセージセンターのメッセージを見ていたら、他に気になる事がシレっと書かれていました。
▼気になる点①
コンポーネントのファイルの拡張子が今後数ヶ月で変わります。現在「 .fluid 」から「 .loop 」に変わるそうです。ユーザーにとってはあまり拡張子は意識しなくても利用に問題ないとは思いますが、なぜ変わるのか?あたりはオッサンの完全な憶測の余談になるけど、商標権的なところが絡んでるんじゃなかと。これまでもちょくちょくと製品名や機能名を発表したら訴えられて変更した…という事はありました。記憶に新しいところでは「 Microsoft Dataverse 」とか。そういえば「 OneDrive 」そうでしたね。で、造語であればまだ良いけど今回も「 Loop 」って単語は英語ニガテマンな僕でも知ってる単語です。そういう意味でも11月の発表ではまだ訴えられても変更できる体制を…という事で拡張子などに「 Loop 」を使わずに、特に訴えられなさそうだとわかったところで変更されるのかな?なんて。オッサンの憶測でした。
▼気になる点②
はい、新機能が出ると利用できなくする方法を知りたい情シスさんも多いと思います。以前聞いた話では Microsoft Teams が出た頃に Microsoft のサポートに Teams に関する問い合わせで断トツに多かったのが「 Teams 利用禁止にする方法は?」だったそうな。しかも日本だけの現象だったらしいです。僕個人的には残念です。なので Loop コンポーネントもなるべく利用禁止にしないで欲しいです。でも会社によって事情ってものがありますからね。この箇所を読むと、現在 Loop コンポーネントを無効にすると弊害があるようです。 Microsoft Whiteboard が OneDrive 上に保存される新しいバージョンになると、 Loop コンポーネントを無効にすると Microsoft Whiteboard も無効になるそうです。ただし、今後数か月以内には、この無効にするコマンドは切り離され、 Loop コンポーネントのみを無効にする事が可能だそうです。しかし「今後数か月以内」というフワっとした感じは延期される可能性も十分ありえます。という事で、条件が重なると、 Loop コンポーネントを無効にしたつもりが、 Microsoft Whiteboard まで使えなくなるという事態もあり得るという点は気になる点ですね。
僕はこのブログでは…というか僕の活動全体を通して、使える機能はドンドン使いましょう!というイケイケな姿勢を貫いているので、ユーザーに利用させないようにする方法などはほぼ興味ありません。今後もその姿勢を貫きます。仕事となると大人の事情でちょっと話は変わるけど、それでも僕はなるべくこの姿勢は貫きたい所存です。