※ この記事で本ブログの投稿数が997件。1000件まであと少し!
先週、僕の環境にライブコンポーネントが展開されたので記事を書きました。
触っていくほど、記事を書くほど、書くことが色々あって1記事で書くのは大変になってきたので、前回はお触り中のお触り部分のみにしました。今回は徐々に深掘りすべく、まずは気になるデータの保存先についてです。
チャットに普通のメッセージを送信する時に保存先なんて気にしないですよね。チャットメンバーの各ユーザーのメールボックスですけど。添付したファイルの保存先もあまり気にせずに利用できます。これは過去に YouTube で動画にしたけど、実は意識しておかないとあとでトラブルになりかねないです。さて、ではライブコンポーネントのデータは?チャットにメッセージするから普通のメッセージと同じくメールボックス?ではないんですよね。察しの良い読者さんは、もう薄々目星が付いたのではと思いますが、では、保存先がどこなのか?見ていきたいと思います。
▼チャットでライブコンポーネントを利用しました
前回書いた通り、現時点ではライブコンポーネントはデスクトップアプリが対応されていて、ブラウザーで Microsoft Teams を利用すると、利用できないんです。いや、厳密には利用できるんだけど、 Microsoft Teams 上では利用できないんです。どういう事かと言うと、
▼該当メッセージをブラウザーから見たところ
このようにライブコンポーネントは表示されずに、「 Live component 」という文字のみが投稿されています。ただ文字色がリンク色っぽいのでクリックできそうなんですよね。クリックしてみると、
▼別タブで表示された
このようにブラウザーで Microsoft Teams 上でライブコンポーネントは表示されなくても、リンクをクリックすると Teams じゃない状態でライブコンポーネントが表示できるんです。
▼閲覧だけじゃなくて編集もできる
前回の記事の通り、ライブコンポーネントは Microsoft Loop の最初の機能でもあり、来年にはループコンポーネントと名称が変わります。つまりこれは Microsoft Teams の機能の一部というより、独立した機能を Microsoft Teams のパーツとして表示させているという事になりそうです。
で、色々触ってると、
▼こんなところが開きます
で、「場所」を見てみると…これは OneDrive の僕のフォルダーっぽい。試しに後ろの方をクリックしてみると、
▼ドンピシャ
ということで、チャットでライブコンポーネントを作ると、作成者の OneDrive の「 Microsoft Teams Chat Files 」フォルダーにデータが格納されていました。
▼「 .fluid 」という拡張子のファイルです
なので、 OneDrive 経由でこのファイルを開いてももちろん利用できます。つまりこの挙動はチャットに添付ファイルした時の挙動と一緒ですね。作成者の OneDrive の特定フォルダーに保存されているというわけです。
ただ…添付ファイルの格納先フォルダーってなんでしたっけ?
▼「 Microsoft Teams チャット ファイル 」です
あれれ?日本語と英語のフォルダーが!?
▼そうなんです
ここからは推測が入りますが、おそらく言語を英語に設定している環境の人は「 Microsoft Teams Chat Files 」のみだと思います。しかし言語を日本語にすると(もしかしたら英語以外の他言語にも同じ現象はあるかも)、フォルダーが2つ作られていると思います。おそらくこの仕様は Microsoft としても元々は意図しなかった挙動なんじゃないかと僕は推測しています。本来はやはりどちらか1フォルダーに寄せるものかと。まぁ、とにかくライブコンポーネントのデータに関しては現時点では「 Microsoft Teams Chat Files 」フォルダー内に保存されている事は事実ですね。
さて、チャットの添付ファイルと同じような保存先であると考えると、気を付けるべき点は添付ファイルと同じですね。ライブコンポーネントの作成者が退職などでアカウントが削除されたら、そのうち OneDrive も削除されるので、ライブコンポーネント自体はどうなるのか?添付ファイルと同じであれば消えちゃいます。実際試していないので何とも言えませんが。
また別記事にしようとは思いますが、ライブコンポーネントを作成した時にアクセス権を設定変更できるところがあって、そこを開くとモロに OneDrive の共有UIだったので、すでにその時点で保存先が OneDrive なんだなと察したわけですが、つまり添付ファイルと同じようなアクセス権の設定ができるというわけです。なのでチャットのアクセス権とライブコンポーネント毎のアクセス権は別だという認識は必要かと思います。
という事で、今回は保存先についてチェックしてみました。