Microsoft Teams : Insights アプリが進化している( Microsoft Viva Insights )

まずはちょっと振り返ってみたいと思います(結果的にちょっとではなくなりましたが…)

Microsoft Teams のアプリとして Microsoft Viva Insights が登場したのがブログを見返すと今年2月。

Microsoft Teams : Insights アプリが登場( Microsoft Viva Insights )

この頃は、「接続を維持する」という 1on1 のミーティングを提案してくれる機能と、「保護時間」というフォーカスタイムをスケジュールできる2つのタブしかありませんでした。世の中が在宅勤務な流れとなり今後はハイブリッドワークプレイスな様相となる中で、コミュニケーション不足という課題から 1on1 のミーティングの需要も増え、また Microsoft Teams の通知だけじゃなく様々な通知で集中して作業ができない人にはフォーカスタイムを予約しておく事も大事で、どちらも容易に設定できるこれらの機能が集約された Insights アプリはなかなか便利です。更に今後機能がどんどん増えていく予定という。

あれから5か月。すでにだいぶ前から Insights アプリも変わってきて僕も興味深く触っていたけど、ブログ記事にしていなかったのでここらへんで数回に分けて書いてみようと思います。

■ Microsoft Viva について

そもそもイマイチ得体の知れない Microsoft Viva について。おそらく今後 Microsoft が推してくるであろうとは思いますが、現時点ではイマイチ世間的には浸透されていないと思います。なんというかアナウンスがあった当初は概念的な説明が多くて実際にどういう機能なのか?もよくわからなかったからじゃないかと思います。

Microsoft Viva: 新たなデジタル時代においてあらゆる従業員を支援
https://news.microsoft.com/ja-jp/2021/02/05/210205-microsoft-viva-supporting-every-employee-in-the-new-digital-age/

これは上で紹介した記事内でもリンクを貼ってある、 Microsoft Viva の発表があった頃のジャレッド スパタロさんの記事です。この中で Microsoft Viva とは、 Microsoft がデジタル時代に向けて作られた最初の「従業員体験プラットフォーム」である。と記載されています。従業員体験プラットフォームは略して EXP と呼ぶようです。RPGの経験値みたいな。いずれにせよ、やはりピンとは来ないですね。ただ、更に少し具体的に書かれているのが「コミュニケーション、知識、学習、リソース、洞察を、統合された体験として組み合わせ、人々やチームがどこにいても最善の結果を出せるように支援します。」と。つまり最終的には「どこにいても最善の結果を」という事はハイブリッドワークプレイスにもつながると思います。

思うに Microsoft Viva の構想自体はもしかしたらだいぶ以前からあったのかもしれないけど、このようにこの時期に形になって現れてきたのは、やはり良くも悪くも外的要因(コロナ禍)が非常に強かったんじゃないかと思います。

そして Microsoft Viva には Viva Connections / Viva Insights / Viva Learning / Viva Topics という4つのモジュールがあります。(今後さらに追加される予定だそうな)

▼ロゴもモジュールごとにあるんですよね

これ日本語の公式サイトを見ると…

Microsoft Viva
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-viva

各モジュールがこんな訳というかカタカナに置き換わっていました。出た出た、「s」を読まないパターン。 Microsoft 365 Groups が日本語だと Microsoft 365 グループ であるのと同じパターンですね。これ今後どう発音しようか悩みます…。

で、そのうちの一つが Viva Insights です。

■ Microsoft Viva Insights について

その Viva Insights ですが、上で案内したリンク先の記事には、コロナ禍で世の中が一変し、もちろんコロナ禍での不安などもそうだけど、在宅勤務を強いられる事になった事もあり、燃え尽き症候群的なものを感じてるワーカーが30%以上にもなり、その中で、ちゃんとワーカーが休息を取って、貴重な時間を最大限に活用できるようになる事が重要であり、 Microsoft としてそれを支援する事が重要である、と書かれています。 Viva Insights としては「個人」「マネージャー」「リーダー」の立場で利用できるようで、個人なら自分のみ、マネージャーなら自分のチーム全体、リーダーなら組織全体という感じで「洞察」「推奨事項」を提供するとの事。記事内には端々に「プライバシー保護された」という言葉が付随していますが、これはおそらく2020年に Microsoft 365 の「生産性スコア」の機能が従業員を監視するツールなんじゃないか?と批判された事を受けての事だと思います。

Microsoft 365の生産性スコア機能、「従業員監視ツール」の批判を受けて個人追跡機能を削除
https://japanese.engadget.com/microsoft365-spytool-delete-082011034.html

いずれにせよ、プライバシー保護に配慮された状態で、マネージャーやリーダーであれば Workplace Analytics から提供されるとの事です。ここで僕の利用できる様々な環境では MyAnalytics は使えるものの、 Workplace Analytics を使える環境がなくて一度も見た事もないので、おそらく今後このブログで取り上げる事はないんじゃないかと思います。なので、マネージャー向けやリーダー向けの Viva Insights についても触れないでしょう。この記事もここからは個人向けの機能のみに絞ります。

■ Microsoft Viva Insights 個人向け機能 あれから進化した点

同僚や上司との「つながり」を維持する 1on1 ミーティングを提案してくれる機能、そしてフォーカスタイムを提案・設定できる機能。その他に、定期的な休憩やバーチャル通勤やバーチャルヨガなんて体験もできるようになりますよ!というアナウンスでしたが、現時点でもすでに機能は利用できました。

▼ Microsoft Teams の左ナビの下「…」から Insights アプリを探してクリック

▼表示されたら右クリックして「固定」しておくと良いですね

▼まずこの半年で変わったのはホーム画面ができた事

左上から挨拶が始まります。上のタブは「つながりを維持する」「時間の確保」とあり、以前と翻訳が変わったけど、内容は同じですね。多少マシになったけどまだ「英語を日本語訳しました」感がありますね。タブとしてはホームができた事が変わっただけだけど、ホームからできる事が増えています。右上には顔の絵文字が並んでるボックスがあり、どうやら今の感情を記録しましょうという感じです。中段左は称賛機能を勧めています。中段右は休憩をとる事を勧めています。下段左は「つながりを維持する」がここからも利用できます。下段真ん中は「時間の確保」がここからも利用できます。最後に下段右は Microsoft To Do のタスクが確認できるようです。

今回の記事はここまで。すでに気になる人はここから色々と触ってみてください。今後、数回に分けて、これら Viva Insights の機能を一つずつ試してみようと思います。今はオモチャみたいな機能もありますが、どんどん進化して今後は従業員にとって働きやすい環境を作ってくれる役割を担うプラットフォームになっていくのではと思います。たぶん。おそらく。

TAICHI