Microsoft Teams :ファイルを共有したつもりになっていませんか?知らずに大事なデータが消える可能性も…

本記事に関わるところで、6/8に某弊社のウェビナーで僕が登壇します。無料でランチタイム開催という事で気軽に遊びに来てください。

【ウェビナー】
6/8 12:05-13:00
業務データの引き継ぎ、本当に大丈夫? Microsoft 365 バックアップは自社での対策が必須です!


コロナ禍になって1年以上経過しました。去年の3月あたりから在宅勤務というかリモートワークのニーズが急増して、企業側も慌てて環境を整えたと思います。それと呼応するように Microsoft Teams のDAU(デイリーアクティブユーザー)も急増しています。先日開催された Microsoft Build の中では1億4,500万にもなったとの事です。おそらくこのブログを検索から知った方々も、コロナ禍以降に急に Microsoft Teams を使えと言われて…という人も多いかもしれません。

さて、そんなこんなで1年以上経過してきて、 Microsoft Teams の利活用がなかなか進まない…あたりの課題を抱えている企業が多い中、徐々にその課題を乗り越えられてきた企業も増えてきていると思います。ただそこで安心できないのが、利活用を乗り越えた先にある数々の課題だと思います。 Microsoft Teams は導入がゴールでもなければ、利活用定着がゴールでもありません。その後、継続してユーザーが利用していく上には、それ以上の課題が沢山出てきます。

そのうちの一つが「バックアップ」だと思っています。バックアップにはBCP(事業継続計画)だの企業として資産であるデータを保護する側面もありますが、ユーザー目線でも「安心して利活用できる」という意味でも大事になってきます。「間違えてデータを削除してしまった!」「いつの間にファイルが消えていた」あたりは、様々なサービスに星の数ほどの機能が実装されている Microsoft 365 には良くある事です(そもそもオンプレミスの頃の SharePoint 単体だけでも良くある事だったし)。ユーザーが知らない仕様上の注意点も多々あります。それは利活用されればされるほどジワジワと出てくる問題です。例えば Microsoft Teams で気軽にやるであろう「添付ファイル」においては、その裏側にはユーザーが意識するしない関わらず、 OneDrive や SharePoint などを利用しているため、ちゃんと把握するにはそれらも把握しないといけません。ユーザーが全ての仕様を把握する事は厳しく、かと言ってデータ損失にビクビクしながら使っていくのもよろしくないです。そういう場合に、そこら辺の心配をせずに利用できる環境を確保するには「何かあっても復元できるもん!」という環境を整える事は大事じゃないかと思います。

また、IT部門においてもユーザーからのデータ損失系トラブル対応に時間を割かれるんじゃないかと思います。僕も過去にIT部門に属していた事がありますが、データの復元依頼はちょくちょくありました。操作ミスで削除した相談や何もしていないのに消えてしまった相談など。もちろんデータ復元が無理なものは無理な時もありますが、ヘタに従業員から八つ当たりされる事もありました。ここら辺もバックアップ対策をしっかりしていると解消されますね。

以下に、これまで YouTube で発信してきた、 Microsoft Teams を例に「ユーザーが仕様に気が付かずにデータ損失しがちな例」を紹介します。共有したつもりが実際は共有したとは言えない例です。

Microsoft Teams 【みんな知っておくべき!?】「チャット」で添付ファイルする時の注意点④ 前編(影響度:高)

Microsoft Teams 【みんな知っておくべき!?】「チャット」で添付ファイルする時の注意点④ 後編(影響度:高)

ここら辺は Microsoft Teams の利活用が定着されてから日が経過するほど出てくる問題じゃないかと思います。これはあくまでも一例であって、このような従業員が仕様を把握していない事による、故意ではないというか思ってもみなかったデータ損失、共有したと思っていたけど実質共有されたとは言えない状況という事はあるんじゃないかと思います。だからと言って従業員に仕様を完璧に把握してもらう事は困難です。そもそも僕だって完璧からは程遠い把握状況だし。つまりそういう前提でも「何かあっても復元できまっせ!」という安心感は大事だと思います。

欧米諸国ではすでに数年前からバックアップ対策の関心度は非常に高くなっているのに対して、日本はその頃はまだまだ「クラウドサービスの導入検討」「利活用促進」あたりがホットになっており、遅れる事数年の今、良くも悪くもコロナ禍の影響でリモートワークの需要が高まった事もあり、ようやくバックアップ対策の関心度が徐々に高まってきている感じです。しかし「バックアップ」って大事な割には地味なんですよね。個人的には「保険」に似ていると思います。結果論だけど、何も起きなければお金の無駄。でも何かあった時に安心できる。普段から頻繁に利用するものでもないと思います。どちらかというとトラブル発生時や不測の事態になってようやく役立つもの。でも保険も一緒で、だからと言って加入しない選択肢はなかなかないですよね。

Microsoft 365 はクラウドサービスなんだから、 Microsoft がバックアップしてくれるんじゃないの?という声も良く聞くけど、正解な側面もあれば不正解な側面もあります。現に Microsoft は明確に企業側でもバックアップ対策を推奨しています。

Microsoft サービス規約(「サービスの可用性」を参照)
https://www.microsoft.com/ja-jp/servicesagreement

そこらへんも含めて宣伝になっちゃいますが、某弊社で6/8にウェビナーを開催し、僕が登壇します。上記の僕がプライベートで発信してきた注意点や危険性について、そして企業側がバックアップ対策をする必要性などを、45分だか50分でお話します。無料だし、ランチタイム開催なので、気軽に参加してください。IT部門の人だけじゃなく、バックアップなんて関係ないと思っている Microsoft Teams 利用者の方々に対しても有益な情報じゃないかと思います。

日頃、このブログはプライベートな情報発信の場としているので、所属組織の宣伝などはほぼしませんが、このように無料の範囲内で、かつ個人的にも大事だと思っているイベントなどの情報は、発信していこうと思います。

【ウェビナー】
6/8 12:05-13:00
業務データの引き継ぎ、本当に大丈夫? Microsoft 365 バックアップは自社での対策が必須です!

TAICHI