Microsoft Teams のオンライン会議において、新たな機能が展開されましたね。それがスポットライト機能です。ただ、最後に書きましたが、個人的には思ってたのと違うというか使い方が限定される機能かなと思いました。今のところは。
スポットライトって言ったって、本当に光が当たるわけじゃないです。なので僕にスポットライトが当たっても頭皮で反射してみんながまぶしくなる事もありません!特定の人がクローズアップされるんです。今までも「ピン留め」機能がありましたが、それは参加者が各自自由に大きく表示させたい人を大きく表示させる機能です。いわばスポットライト機能はピン留めを参加者全員に対して強制的に行える機能です。
では実際に触ってみますが、例によってこの手の機能の検証となると、1人数役をやって僕のまぶしい頭皮がうつってるスクショが出てくるので、覚悟して読んでください。
▼まずは4アカウントで会議を開催
たくさんデバイスを準備するのが面倒だったので同じPCでブラウザから会議に入ったりしているので、全く同じカメラを使ってるユーザーが2名ほどいますが…。とりあえず通常会議に入って何もしなければこのように自分のカメラは右下に映り、他のユーザーはこのように映ります。
その前におさらいでピン留め機能をやってみます。
▼ピン留めをすると
▼ピン留めをしたユーザーが表示されます
ただし、ピン留めをした人だけがこう見えるだけで、他の参加者には影響がないです。
では、スポットライトを誰かに当てるとどうなるでしょう?
▼スポットライトをクリックすると
▼こうなります
ほぼ見た目はピン留めと変わらないけど、この時点で参加者全員がこの状態になります。つまり参加者全員に強制的にスポットライトを当てたユーザーが大きく表示されます。なので、ディスカッションではなく誰かがプレゼンをする際には、プレゼンターにスポットライトを当てると良いですね。オンラインイベントであればスピーカーにスポットライトを。
いや、一人だけ違いました。それはスポットライトが当たってる人、本人の画面。
▼スポットライトが当たった人の画面
スポットライトが当たった人の画面はスポットライトが当たっていません。まぁそうですよね。喋ってる人は自分の顔を大きく見るよりも他の人の反応を見たいですもんね。そして上部を見ると、
▼上部のバー
スポットライトが当たった旨の通知が表示されますね。この通知はしばらく経つと消えます。更に「スポットライトの停止」ボタンもありますね。なので、誰かに強制的にスポットライトを浴びせられることもあるけど、すぐに停止させる事はできるようです。
▼他参加者がここからスポットライトを停止させる事もできます
▼画面を右クリックでもメニューがあります
▼スポットライト機能が使われている時はアイコンが表示されますね
スポットライトは1名のみなので、複数人にスポットライトを当てる事はできなさそうです。複数のプレゼンターや数人の座談会をしたい場合はダメそうですね。残念。ピン留めは複数指定できるんですけどね。
スポットライト機能を使えるのは開催者や発表者で、出席者が割り当てられた人はメニューがありませんでした
▼出席者のメニュー(スポットライトはない)
同じユーザーでもデスクトップアプリではスポットライトがメニューにあるけど、ブラウザで会議に参加するとメニューはなかったので、ブラウザから自分や誰かにスポットライトを当てる事はできないようです。
▼メニューにスポットライトがない
スポットライトが当たった状態でその発表者が画面やスライドを共有するとどうなるか?
▼普通にスライドが表示されました
う~む、イメージとしては Microsoft Teams のライブイベントみたいに、共有画面の右にサムネイルでカメラ映像が表示されると思ったけど残念。つまり画面やスライドが共有されている間はスポットライトは意味がなさそうです。もちろん共有を停止するとまたスポットライトが浴びた状態になります。これは残念。
▼スポットライトが誰かに当たってる状態でピン留めをすると
▼ピン留めも反映されますね
▼アイコンもスポットライトとピン留めが混在
とにかく画面共有した時にスポットライトの意味がなくなるのは残念でした。プレゼンしたりスピーカーをする時って大抵はスライド共有したり画面共有してデモしたりしますよね。何もなしに一人で話すなんて演説くらいです。これが複数人にスポットライトを当てられるならテーブルトークとして使えそうだけど1人しか当てられない。う~む、こうなるとあまり利用シーンが思いつきません。今後のロードマップで画面共有内に人が表示される PinP 的な機能が追加されるようだけど、それとスポットライト機能はどう絡むのか?など、今後に注目でしょうか。
以上、とりあえず5分くらい触った速報レビュー的な記事でした。
[2020/10/06 追記]
その後、スポットライト機能を使った会議の録画を見返したら、録画ファイルの中ではスポットライトが当たってませんでした。そしたら Twitter で「現在はレコーディングには対応していなく、もうすぐ対応する予定である」との情報をスクショ込みでいただきました。(よ~よんさん、ありがとう!)