ここからサインインした後に遷移するページの名前って良くわからないですよね。「 Office ホーム」「 Office 365 ホーム」「 Microsoft 365 ホーム」など。そして今回は「 Office.com ホーム」です。この呼び方は以下のメッセージセンターのメッセージに記載されていました。
▼(更新)機能の更新: Office.comホーム ページレイアウトとナビゲーション
で、このホームページが変わるよって内容だったんだけど、昨日の朝、ようやく僕のテナントで変わったので、見てみます。
▼変わる前
▼変わった後
アプリへのタイルリンクが廃止されて、左に小さくナビゲーションとして配置されたところが大きな変化ポイントですね。
ナビゲーションの上から2番目の「+」をクリックすると、
▼新規作成のメニューはこのような感じで出てきます。
Sway ちゃん…まだがんばってるね…
▼ダークモードを解除するこのような見え方
一時期、立体感のない平面なデザインが流行ってたけど、今は立体感が出るようにまた変わってきていますね。また、細かいところで気になったのが「管理センター」のアイコン。
▼通常モードではこのとおりだけど、
▼ダークモードでは「A」の一部が潰れています
細かい話でした。
さて、この変更は結構、賛否が分かれるんじゃないかと思います。以下は僕の偏った私見ですが、考えてみたいと思います。
旧レイアウトではアプリがタイルリンクでした。様々なサービスを利用する人にとってはまさしくここがホームで、ホームを起点にタイルリンクから各サービスに行ってたと思います。それが縦ナビゲーションになった事により、一度に表示されるリンクアイコンの数が減りました(ディスプレイの大きさや解像度によっても左右されますが)。ちなみにタイルリンク時代からそうですが、ここに表示される条件がイマイチよくわかりません。使ったサービスが表示されて使う程順番が変わる場合もあれば、全く使ってないのにずっと居座ってるものもあれば、 Word Excel PowerPoint などは固定表示っぽかったり。
まぁ、タイルからナビゲーションになったという事は、それよりも「おすすめ」や「最近使ったファイル」あたりを上部に表示させる方が大事と見たんでしょうね。という事はユーザーがそこを良くクリックするからという事でしょうか。
タイルリンクよりもナビゲーション化されたアイコンは小さくなっています。これは否定的な意見が多いんじゃないかと思います。単純にクリック領域が狭くなるのでクリックしづらくなります。また、タイルリンクの場合はアイコンの下に名称が表示されていました。ナビゲーション化されると名称表示はなくなり、アイコンにマウスホバーするとツールチップで名称が表示されます。逆を言うと「マウスホバーしないと表示されない」という事です。アイコンも2年前からNewアイコンになり、デザインの統一感は出たものの、それは裏返すと個性的ではなくなってきているので似たように見えなくもないです。アイコンの大きさが小さくなり視認性も少し低くなったので、それに加えて名称もマウスホバーしないと表示されなくなったのは、探すのが少し困難になってきたのではと思います。
タイルに比べてナビゲーションは表示できるアイコンの数が少なくなった事は上述の通りだけど、このナビゲーション内はスクロールできます。ただし、スクロールできる事が直感的ではないので、それに気が付かない人も出てくると思います。また、アイコンが小さくなった事も上述の通りだけど、それにより、スクロールできる領域も狭いです。マウスやトラックパッドなどで細かい操作が苦手な人はストレスを感じるかもしれないです。
これまでの通り、タイルよりもナビゲーションの方が総じて操作性は悪くなったんじゃないか?というところが僕の思ったところです。つまり逆を言うと、重要性が低くなった、もしくは、元々ユーザーがあまり利用していなかった、と考えても良いかもしれないです。結局 Microsoft 365 は Word Excel PowerPoint が断トツで利用されていて、 SharePoint はポータルサイトとして利用されていても、ユーザーはブラウザのブックマークとして登録している使い方も多いと聞きます。そして、 Microsoft Teams が出てきた事で、まさに「ハブ」として利用されるわけで、そうなるとそもそも Office.com ホーム 自体の利用が全体で見ると少ないのかもしれないですね。すべて僕の想像ですが。