Microsoft Teams ではオンライン会議やグループ通話を Microsoft Streams に録画できる便利な機能がありますが、今までは1対1のビデオ通話では録画できませんでした。それができるようになったとの事です。
▼ Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターのアナウンス
※なんだか僕のテナントではこのメッセージセンターのメッセージが翌日にはなぜか消えていました…。
※「制限事項」の部分もチェックしておきましょう。
では試してみます。
1対1のビデオ通話を開始します。
▼「…」をクリックすると「レコーディングを開始」があった!
▼録画が終わると個人チャット内にリンクが表示されます
1対1のビデオ通話で録画したビデオのアクセス権限はどうなっているんでしょうか?
▼ Microsoft Stream 側にも表示されます
▼ Microsoft Stream 側のアクセス許可の設定
ビデオ通話したユーザーにアクセス許可が付与されているけど、所有者は1名しかチェックされていません。で、これはどういう条件で所有者になるのか?というところですが、色々試してみたら、ビデオ通話を開始した人ではなく、録画を開始した人が所有者になる動きでした。その挙動は会議やグループ通話と同じですね。
不思議なのはアクセス許可に同じユーザーがダブって登録されてる点。所有者のチェックがグレーアウトされているのとグレーアウトされていないのがあると思います。これを見る限り、下のグレーアウトされていない方は不要な気もします。なんかあるかもしれないから外さない方がよさそうですが。
という事で、1対1のビデオ通話で録画したものを2人以外の人に共有したい場合、ダウンロードして別の場所で共有せずとも、ここのアクセス許可に共有したいユーザーやグループを追加すれば良いですね。ただし、録画を開始した人、つまりビデオの所有者がアクセス許可を設定します。
あと、これも色々触って気が付いた点ですが、現時点では1対1のビデオ通話では自動字幕はオフのようです。
▼会議やグループ通話の録画の Microsoft Stream 側の設定
グループ通話の録画の場合は、勝手に「字幕ファイルの自動生成」がONになってるんですよね。
▼1対1ビデオ通話の録画の Microsoft Stream 側の設定
1対1のビデオ通話の録画の場合は、「字幕ファイルの自動生成」はチェックされていませんでした。
ただ、現時点ではグループ通話や会議の場合、自動字幕がオンになっていても言語設定が未選択なので無理やり英語で字幕を作られているんですよね。なのでグループ通話や会議の場合でも、録画がビデオ化されたら Microsoft Stream 側の設定で言語設定を日本語にして再度字幕の自動生成をしなきゃいけないんです。つまり自動字幕が欲しい場合は、どのみち Microsoft Stream 側の設定をイジらなきゃいけないという事は変わらない…という事ですね。
という感じで、1対1のビデオ通話も録画できるようになったのは便利ですね。ただし、 Microsoft Stream も容量が無制限なわけじゃありません。録画する必要がある時だけ録画をするなり、後から録画しておけば良かったと後悔するなら最初から考えずに録画しておいても良いけど、後で不要だと思ったら削除するなりした方が良いですね。つまり、ゴミとなるものは定期的にメンテナンスをしましょう。 Microsoft 365 にも様々なサービスがあり、様々な場所にデータが保存できるようになってきたので、ユーザー自身がしっかりと定期的にメンテナンスできるようにならないと…適当に使っていると会社側から「利用禁止!」なんて言われかねないですね。自由には責任が伴うものです。