SharePoint :モバイルアプリ( iOS )で画像ギャラリーWebパーツをカルーセル表示させるとニュースページに戻れなくなる場合がある

我が家では家庭のニュースを SharePoint ニュースを使って発信してるんだけど、家族のイベントとなると写真や動画が必ず入ってきます。写真は大抵複数枚あるので「画像ギャラリー」Webパーツを使います。しかしこの画像ギャラリーWebパーツには現時点でも一つ欠点があるんです。閲覧するユーザーがPCメインだと気が付きにくいのですが、モバイルアプリで閲覧する場合の問題です。ただし、僕は Android 端末を持っていないのであくまでも iPhone で確認した時の問題ですが。

■問題の再現

SharePoint モバイルアプリで SharePoint ニュースを表示させます。

▼画像ギャラリーWebパーツの画像をタップします

▼画像がカルーセル表示されます

ここからです。カルーセル表示で画像を見た後にニュースページに戻りたい場合、「×」ボタンなど戻るボタンがないんですよね。

▼ランドスケープ表示させても戻るボタンは見当たりません

そうなんです。一度画像をタップしてカルーセル表示させるとニュースページに戻れなくなる問題があるんです。

■問題が起きた場合の対処方法

では、どうしたらニュースページに戻る事ができるのか?画面左上の「←」から一旦戻って再度ニュースページを開けば良いと思うじゃないですか。でも、一度読み込んだニュースページはキャッシュされそのままの状態を維持するようで、再度ニュースページを開いても戻れないカルーセル表示のままで再度開いてしまい、アプリを再起動しないと元に戻りません。

じゃ、どうしたら良いか?

▼右上「…」をタップ

▼「更新」をタップ

▼ニュースページに戻りました

■問題の原因

これ、つい最近気が付いたんだけど問題の原因がわかりました。

▼上部のヘッダーが原因なんです

▼ページを上から下にスクロールする時にヘッダーは隠れるんです

▼下から上にスクロールさせるとヘッダーは出現します

▼ヘッダー有無の比較

このヘッダーが表示されている状態でカルーセル表示させると、カルーセル表示を閉じる「×」ボタンの上に、ヘッダーが被さる形で隠してしまうからだったんです。

▼なのでヘッダーが非表示の状態でカルーセル表示させたら、右上に「×」ボタンが表示されました

▼ヘッダーの有無からカルーセル表示した時の比較

ニュースページを表示し、上から下にスクロールさせている間はヘッダーが隠れているので、迷わずそこから画像をタップしてカルーセル表示させれば問題なく「×」ボタンが表示されているので元のニュースページに戻ります。
しかし、ニュースページを表示し、上から下にスクロールさせて画像ギャラリーを見ている時に上の画像に戻ったり下から上にスクロールさせると、隠れていたヘッダーが表示されてしまい、その状態で画像をタップしてカルーセル表示させると「×」ボタンが表示されないという事です。
ページを見ていて下から上に戻る動作ってよくやりますよね。

■問題の回避方法

原因がわかれば問題を回避できますね。カルーセル表示させる前にヘッダーの有無を確認し、ヘッダーが表示されていたら少しページを下にスクロールさせてヘッダーが非表示になった事を確認してカルーセル表示させればOKです。

とはいえ…こんな事に注意しながらニュースを読みたくないですよね。モバイルアプリ側で修正してもらいたいものです。


そもそも SharePoint モバイルアプリがどれだけ利用されているかというと…微妙な気がします。昔にくらべてモダンサイトならレスポンシブWebデザインなのでモバイルアプリからもキレイに表示されるなど良くなりましたが、結局はモバイルアプリ内でブラウザ表示されているに過ぎないのかなぁと。また、SharePoint ニュースもモバイルアプリから作成投稿できますが、色々と微妙だったりします。更に、サイトに格納されているファイルを探すとなると、 OneDrive でもできてしまうし。となると、現時点では SharePoint ニュースの閲覧する程度しか活躍する場を見いだせないのかな?そして残念ながら未だに SharePoint ニュースを利用していない企業も多数いるのではないかと推測します(特に古くから SharePoint を利用している企業は)。
しかし、比較的最近 Office 365 を契約して SharePoint を利用しはじめた企業や、時代の流れにしっかり乗って SharePoint ニュースにシフトしていっている企業においては、気軽にニュースを読むことができるという意味では、今でも十分モバイルアプリが活躍できるのかなと思います。

とはいえ…もっと進化していってもらいたいところですね。

TAICHI