8月末に以下のメッセージが Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターにアナウンスされました
▼新機能: マイクロソフトチーム – 今すぐ会う
特に目新しい機能というわけではなく、「予定表」からすぐにオンライン会議を開始できるボタンが追加されますよ!という事でしょうか。僕のテナントに展開されたので試してみます。
▼アプリバーから「予定表」を選択した際に、右上に「会議を開始」ボタンが追加されました
英語だと「 Meet now 」でメッセージセンターの日本語訳がそのまま「今すぐ会う」だったけど、ボタン名称としては「会議を開始」と普通な感じですね。
▼クリックするとすぐに会議を開始できます
▼自分だけしか参加者のいない会議が開始されました
▼人のアイコンをクリックするとユーザーを追加できます
「+新しい会議」から会議を開始しようとしても一旦予定表にイベントとして追加しなければいけないけど、この「会議を開始」ボタンからはじめれば、イベントとしてわざわざ追加せずに即オンライン会議ができるという感じです。
▼チームの会議ではないのでメニューが限られています
チームとして開催しているわけでじゃないので、 Wikiに書く事になる会議のメモや Microsoft Stream に保存するレコーディングはここからではできません。
という事で即オンライン会議ができるボタンができたわけですが、即オンライン会議ができる方法って今までもありましたよね?
▼チームから会議を開始する場合
ここからもスケジューリングせずにすぐ会議を開始する事ができますよね。
▼開始後
会議参加者は会議をはじめた自分のみだけど、候補にチームメンバーがいて、招待せずともメンバーなら参加できます。そして上述の通り、会議のメモやレコーディングも可能です。ただ、チームメンバーなら参加できるので、会議開催者が参加者を選ぶ感じではないです。
チャットからも即オンライン会議が可能ですよね。
▼チャット画面の右上のこのアイコンから開始可能
チームと開始アイコンの場所が違うのは意図的なんですかね?UX的にはなるべく一貫性があった方が良いと思いますが。
▼チャットからオンライン会議を開始した場合
こちらは呼び出し中になり、相手が応答しないと開始されないんですよね。1人で参加して待機する事ができません。
▼開始後の画面
と、スケジューリングせずに会議を開始する方法は従来からもありました。チームから開始する場合はレコーディングできるなどのメリットがありますが、チームメンバーなら参加できるので参加者を指定できません。
チャットから開始する場合は相手を指定している状態から会議を開始できるので、今回の予定表から「会議を開始」ボタンを押す即会議と同じなのかな?と感じました。ただ、チャットからの開始だと相手が応答するまでは会議はスタートされず、予定表の「会議を開始」からの開始だととりあえず1人会議としてスタートされるという違いがありますが。
「+新しい会議」からイベントとしてスケジューリングされた会議を開催する場合は、参加者にメールが飛びます。
▼「+新しい会議」からイベントとして会議を開催
▼ゲストにもメールが飛ぶのでそこから参加可能
あらかじめイベントとしてスケジューリングできるのでこういう事が可能ですが、即オンライン会議をはじめたい場合に「会議を開始」から始める時にゲストを参加者として招待しようとするとどうなるか?
▼ゲストを招待すると「連絡不可」になります
この状態で一定時間経つと、招待したゲストはここから消えてしまいます。
これ、色々試してみたんですが、参加者として招待するゲストユーザーが Microsoft Teams のデスクトップアプリを起動していない・ブラウザで Microsoft Teams を開いていない場合はもとより、ゲストユーザーが自分のテナントを開いている場合も「連絡不可」となります。
では、どういう時にゲストユーザーも「連絡不可」とならないかというと、会議開催者のテナントにゲストユーザーが切り替えている場合のみ「連絡不可」とはならず、ゲストユーザーに通知が飛び、参加できます。
▼ゲストユーザーが会議開催者のテナントに切り替えている時のみ、このように通知が来ました
という事で、なんとなくですが、チャットから即会議する場合とあまり変わらないのかな?という印象です(細々とした挙動やUIは違いますが)。それを予定表からもできるようになったという程度でしょうか。
と、限られた短い時間で触ってみただけなので他に何か特別な事があるのかもしれませんが、もし何かあったらご一報ください。僕の方も新しい情報があったら追加します。
無駄な会議を減らしましょう!という風潮の中、「とりあえず会議」はなるべくなくした方が良いと思いますが、チャットで会話をしていて「これは画面共有しながら実際に話した方が早い」と判断した場合は、スケジューリングせずに即オンライン会議できる機能は良いと思います。しかしその場合、チームのチャネルの会話でチャットをしていれば、そこから即会議できますし、個人・グループチャットの場合もそこから即会議ができます。となると、この予定表からの「会議を開始」のユースケースってなんでしょうね?なかなか思いつきません。
また、即会議した場合は、 Outlook の予定表にイベントとして登録されません。極端な話、予定されていない即会議ばかりやっていたら、実際は毎日会議して忙しかったのに、 Outlook の予定表を見返すとスケジュールがスカスカ…という状態になります。僕の場合はたまに Outlook の予定表を見て会議の量を振り返ったりもしますが、そういう時は参考にならなくなるかもしれませんね。
なので、やはり即会議はオフラインでもオンラインでもあくまで緊急用途であまり多用しない方が良いのかなと個人的に感じました。
即会議(席に行って話しかけて長話するのも同義)って、カジュアルに人の時間を奪う行為ですよね。僕も席に行って話しかけるのはよくやってしまうので長くて数分程度にするなど使い方を気を付けないと。