意外と奥が深いモデレート機能の第3弾。ここまで2回はまだモデレーションをオフにした状態の話でした。ようやくここからオンにした状態を探ってみたいと思いますが、これまで話した通り、一般チャネルとそれ以外のチャネルでは設定項目が違います。一般チャネルに関しては元々制御できていて、チームの管理画面に入っていた設定項目が切り出されて、一般チャネルのチャネル管理画面に移動された感じです。なので割愛しようと思ったけど…当ブログでしっかり紹介した事がなかった事に気が付き、回りくどくなってしまいますが、一旦今日のところは一般チャネルのモデレート機能を触ってみたいと思います。
▼一般チャネルの右の「…」→「チャネルを管理」
▼既定値の「誰でもメッセージを投稿できます」
前回「その2」で紹介した通り、この設定値でも新規投稿は誰でもできてもそのスレッドに返信ができるか否かの設定は、新規投稿したメンバーが決める事ができるんです。それはチームの所有者であろうがメンバーであろうがゲストであろうが一緒です。ただし、チームの所有者は常にモデレーターでもあるので所有者だけはどんな状況でも返信ができるようです。
おさらい。
▼ゲストであっても「自分とモデレーターが返信できる」が選べる
▼(ゲストを含む)メンバーが「自分とモデレーターが返信できる」で新規作成したスレッドには他のメンバーは返信不可
▼ただし、チーム所有者は返信可能
これは一般チャネルに限った話ではなく、他チャネルでモデレーションがオフの設定になっていても可能です。
では、次に…
▼「誰でも投稿できます。投稿が全員に通知されることを示すアラートが表示されます(大規模なチームに推奨)」を選択
これにするとどうなるか?
▼新規投稿時に上部に「〇人のユーザーにあなたのメッセージが表示されます。」というアラートメッセージが表示される
▼返信時にもアラートメッセージは表示される
ただそれだけです。アラートが表示されるだけ。この「〇人の」の〇の部分に人数が入るんだけど、大規模チームだとここが「1,000人の」とか入るわけで、それを見て軽い気持ちで新規投稿しようとするのを躊躇させる心理的効果がある?という事でしょうか。 Yammer だと機能的にそういう配慮はされていないわけで、そういう点でも Microsoft Teams と Yammer の違いが垣間見れますね。
あ、
▼この状態でも「自分とモデレーターが返信できる」が選べる
それと、このチャネルのモデレート機能の設定はチーム所有者以外にもユーザーにも設定状態は表示されます。設定変更はできませんが。
▼グレーアウトされて設定変更できないけどどのような設定状態かはメンバーでもゲストでもわかります
次に、
▼「所有者だけがメッセージを投稿できます」を選択
▼チームの所有者は新規投稿可能
良く見ると「自分とモデレーターが返信できる」に選択され、グレーアウトされて他に選択し直せません
▼メンバーもゲストも新規投稿できなくなっています
▼新規投稿したスレッドの返信は所有者ならできますが
▼メンバーもゲストも返信できなくなっています
一般チャネルは通常の会話以外にも、チームにメンバーが追加された事やチャネルが追加された事やチーム名を変更した事なども通知されます。つまり、チームメンバー全員に関わる通知がされるという事です。また、今後プライベートチャネルの機能が追加されたとしても、おそらく一般チャネルはプライベートに設定できないと思います。
そういう意味でも一般チャネルは所有者のみチームのアナウンスをする場として限定して利用するのも良い方法だと思います。
また、一般チャネルの設定は今までの設定と同じだけど、モデレート機能が展開された前後では「自分とモデレーターが返信できる」という点では相違がある点は注意が必要ですね。これをメンバーでもゲストでもできてしまうので、自分+所有者(モデレーター)だけしか返信ができないスレッドが作成できてしまうのですが、正直これは個人的にはあまり好きじゃないです。
同じスレッド内に会話ができるスレッドと一方的な発信のみのスレッドが混在するわけですからね。ややこしいです。また、新規会話の内容によっては返信できない事にストレスを感じる事もありますからね。たぶんなのですが、こんなやりとりも想定できるかも。
▼たとえば急にこのような新規会話が立ったとします
それを見た他のメンバーは一方的な通達に不満があるけど、なんせ返信できないので、いいね機能の怒りの反応くらいしかできません。でもどうにも納得できない場合は、こんなことをするんじゃないでしょうか?
▼別スレッドを立てる
そのスレッドに返信はできなくても新規会話はできるので、このようなやりとりになってしまうと思います。すると、同じ話題なのにスレッドが分裂するので非常に良くないですね。
機能的にはこの状態を防ぐことはできません。モデレート機能が展開される前にはこのような事はできなかったんですけどね。なので新しい機能が追加されるごとにエチケットについて考える必要があるし場合によってはベストプラクティスという形で全員に提供する必要もあるかもしれないし、つまり新しい機能については常にキャッチアップを怠ってはいけないのかなと思います。
次回からは一般チャネル以外のチャネルのモデレート機能を触ってみたいと思います。