先週、 Microsoft Teams にチャネル単位で設定できるモデレート機能が展開されました。すぐに記事を書こうと思ったんだけど触れば触るほど意外と奥が深く…。記事の書き方が難しいなと思って保留していましたが、とりあえず何回かに分けて投稿しようと思います。
そもそも「モデレート」って何?ってところですよね。聞いた事あるようでうまく説明できない単語。検索するとホテル&ブライダル用語集として使われているような結果があったり WordPress に関する記事がヒットしたりよくわかりません。英単語という点では「節度ある」「穏健な」という意味の他にも動詞としては「調停する」という意味もあるようです。では Microsoft Teams としての「モデレート」とは?というと、以下に説明がありました。
Microsoft Teams でチャネルのモデレーションを設定および管理する
https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/manage-channel-moderation-in-teams
「誰が新しい投稿を開始し、そのチャネルで投稿に返信できるかを制御できます。」との事です。
▼抜粋
なるほど。ここで思ったのが、元々そんな感じの機能ありましたよね。そう、一般チャネルでの投稿を制御できる設定。たしか「組織全体」チームの記事を書いていた時にベスト プラクティスとして記載されていました。
Microsoft Teams で組織全体にわたるチームを作成する
https://docs.microsoft.com/ja-jp/microsoftteams/create-an-org-wide-team
▼抜粋
上述の Microsoft Teams としての「モデレート」が「誰が新しい投稿を開始し、そのチャネルで投稿に返信できるかを制御できます。」の意味であれば、一般チャネルではすでに利用できる機能だけど、それとどう違うのか?では、実際に触ってみます。
モデレート機能を設定するには、チャネルの管理から設定できます。
▼一般チャネルの「…」から「チャネルを管理」
▼うん、やはり今までと同じ設定項目だわ
でも何か違うなぁと思ったら、以前と設定する場所が違ってた。以前は…
▼チャネルではなくチームの設定のメンバー アクセス許可の中に入っていました
この部分が切り出されて「一般」チャネルの「チャネルを管理」の中に設定項目が移動されたようです。
とはいえ、ただ設定項目が移動されただけで「モデレート機能が展開されました!」なんて言うはずがないですよね。大事な点は、今までは「一般チャネルでしか設定できなかった」のが、「他のチャネルでも設定できるようになった」という点です。では、他のチャネルを見てみましょう。
▼追加した一般チャネル以外チャネルの「…」から「チャネルを管理」
▼あれま!一般チャネルとはまた違った設定項目になってる
まずはチャネルのモデレーションがオフになっていても、ゲストの新規投稿を制御する事ができるようです。実際に試してみます。「新しい投稿を制御できるのは誰ですか?」という項目は初期値は「誰でも新規の投稿を開始できます」になっています。この場合は…
▼ゲストユーザーでチャネルの会話を開くと新しい会話が開始できます
▼「ゲスト以外のだれでも新規の投稿を開始できます」に変更
▼するとゲストユーザーは新しい会話の部分が「このチャネルに投稿できるのは、チームのモデレーターだけです。」と表示され新しい会話が開始できません
実際はモデレーション機能はオフになっているので、 「このチャネルに投稿できるのは、チームのモデレーターだけです。」 という文言は厳密には間違っているとは思いますけどね。
▼しかし、スレッドに返信は可能です
▼そして、ゲストユーザー以外は新しい会話を開始できます
さて、チャネルのモデレーションをオンにしたらどうなるでしょうか?
▼オンにすると色々と…
ここからが徐々に複雑になってくるんです。なので今日のところはここでおしまいです。おさらいすると…
といったところでしょうか。
ゲストに勝手にスレッドを立ててほしくない場合、つまり会話のトピックをある程度テナント内の人間で制御したい場合は、この機能だけでも十分というところでしょうか。
次回からはモデレーションをオンにした時を色々と触ってみたいと思います。単純なようで意外と奥が深かったり、一般的にな「モデレート」とはちょっと違うなぁ…という点などあります。また、機能はわかったけど、どういう利用シーンがあるの?とか、モデレートの機能をガチガチにした時にどのような弊害が起きるか?などもありますね。数回に分けて紹介したいと思います。