これは待望の機能ですね。フローの中でアクションをコピペしたいって思った事は多々あります。今まではコピペできなかったので一つ一つ同じアクションを作っていました。それがプレビューではありますがコピペできるようになりました。
では試してみます。
▼アクションの右の「…」をクリックすると「クリップボードにコピー(プレビュー)」が!
コピーしたらどうやってペーストするか?さすがに ctrl+v では貼り付けられません。
▼アクションを新規追加すると「自分のクリップボード」タブが。その中にコピーしたアクションがあります。
▼貼り付けると、同じアクションが追加されました。
これは便利ですね!
以下は僕の限られた時間で気になる点を実際に触って調べた結果です。
▼トリガーは?一応メニューがあるけどさっきなかった「i」マークが
▼クリックすると、「トリガーのコピーはまだサポートされていません。」との事
「まだ」という事は今後サポートされるのかな?
次に、別のフローでは?先ほどアクションをコピーしたフローから別のフローに移動すると?
▼別のフローでもまだクリップボードにありました
なので別のフローにアクションをペーストも可能です。
次に、クリップボード内のコピーされたアクションの右に「i」マークがあったけどなんだろう?
▼カーソルを乗せるだけでツールチップで表示されます
アクションのソースが表示されるんですね。用途がよくわからないけど、例えばアクション名をちゃんと付けずにコピーしたアクションが多数あったときに、ペースト時に「貼り付けたいアクションはこの中のどれだっけ?」と分からなくなった時に、ここを見ればソースからどんな設定をしたアクションかがわかる…とかでしょうか。
また他の「i」マークはクリックするとツールチップが出るのに、ここはなぜかカーソルを乗せるだけで表示され、クリックするとアクションがペーストされるという一貫性のない挙動になっているのはあまり良くないと感じました。
次に、すでに答えは出てしまいましたが、複数アクションをコピーすると?
▼ちゃんとコピーした分表示されます。
次に、となると、コピーしたアクションがいつまで保持されるのか?が気になります。
▼色々試していたらいつの間にかクリアーされていました
注意書きを見ると、「貼り付けたコードは、フローからログアウトするたびに消去されます。」との事です。「コード」と表記しているのがなんとなく非エンジニアを対象としたサービスらしい表記じゃないなぁと細かい事に気になりつつ、この「フローからログアウト」っていう点はややこしいですね。この文面だけ見ると「フロー」から抜け出したら他のフローでは利用できなくなるように思えるけど、それは上述の通り、フロー間のコピペはできました。ここは過剰翻訳されていて「フロー」じゃなくて「 Flow 」ですね。つまり、 Microsoft Flow 自体からログアウトすると消えますよ、という事です。
次に、 Microsoft Flow 自体からログアウトしないけど、環境を移動したら?環境を跨いでコピペできるの?
▼別の環境でアクションをコピーしました
▼環境変えると…消えてしまいました
環境を変える事は一旦ログアウトして別の環境にログインしたって事なのでしょうか。あ、それと本当に細かいけど、Microsoft のサービスでは「サインイン、サインアウト」という表記が多いのに、ここは「ログアウト」と表記されていますね。別に意味は通じるけど、なるべく表記は揺れない方が良いなぁと思います。
という事でプレビューではありますが、便利なコピペ機能を触ってみました。個人的には Power Platform の中では一番 非エンジニアでも簡単に触れて効果を体感しやすいのが Microsoft Flow だと思います。簡単かつ成功体験を得られる事は利活用促進においては大事だと思います。どんどん便利になってもらってどんどん使ってもらいたいですね。