Microsoft Flow : SharePoint のページの承認フローを試してみた

SharePoint のモダンページ(ニュース含む)の承認フローを SharePoint 側からカンタンに構成できるようになりましたので、試してみたいと思います。

■構成設定

モダンサイトで「サイトのページ」にアクセスします。モダンチームサイトなら。サイドリンクバーをイジっていなければ、「ページ」というリンクから行けます。

▼編集バー内の [ Flow ]→[ ページの承認フローの構成 ]

▼右パネル内から [ フローの作成 ]

▼右パネルを拡大します

フロー名は編集したかったら編集し、承認者にユーザーを追加します。下部の「詳細の情報」とは?

▼詳細の情報を展開した時の表示内容

▼で、承認者にユーザーを追加し、作成

Microsoft Flow を利用していないユーザーの場合は、作成時に詳細の情報内に記載されていた接続先に接続する工程があるハズですが、僕の場合はすでに接続しているのですぐに作成完了しました。

▼もうできた!

作成完了した後にページ(今回はニュース)を見ると…

▼編集バーの右が「承認のため送信」と変わった!

■承認の送信(承認を依頼する側)

カンタンに構成できた承認フローを実際に試してみます。作成した下書き状態のニュースで「承認のため送信」をクリックすると

▼右パネルが出現し、「続行」をクリック

▼Message欄に記載し、「送信」をクリック

■承認者

では送信されたら承認者はどうなるか?これは通常の Microsoft Flow の Approvals を利用した時と同じですね。

▼とりあえずブラウザを開いていると右上に通知が来ます

▼該当ページを開くと編集バーのステータスが「承認待ち」になっており、右のボタンも「承認を確認」になってます。

▼メールも承認者に送信されています。ここから承認または拒否(却下)も可能。

▼ Microsoft Flow の承認ページにも受信一覧に表示され、ここからも承認または拒否が可能。

モバイルデバイスに Microsoft Flow のモバイルアプリを入れているユーザーなら、モバイルに通知も来ます。もちろん、モバイルから承認または拒否も可能。

で、いずれかのところから承認すると…

▼ニュースは発行され、一般ユーザーに公開されます。

■承認後

承認を依頼したユーザーにメールが届きます。

▼本文に違和感ありますが…

「…承認および発行されましたが、」と、「が、」って付くと、なんか承認はしたけど不手際でもあったのかな?と思ってしまいますよね(思わない?)。

■その他

で、構成設定をすると、 Microsoft Flow のマイフローを見ると、フローが追加されていました。

▼構成設定をする際のフロー名が表示されています

例えば、先ほどの承認後に依頼者に送られるメールの本文が気に入らない場合は、この自動で作成されたフローをカスタマイズする事も可能です。

▼フローの中身はこんな感じ。普通に一からこのフローを作成しようとすると結構面倒だからうれしいですね。で、Condition と書かれたアクションを展開します

▼展開して「はいの場合」の「 Send me an email notification 2 」を展開

めちゃめちゃ長いHTMLメールのHTMLが記述されているので臆してしまいがちですが…

▼この部分が気になる文章なので好きな文章に変更すればOKです。

こんな感じで後から自由にカスタマイズする事も可能なのが良いですね。

また、まだ十分触れていないけど、構成設定(フローを作成)したユーザー以外でもこの承認フローは利用できるし、例えば承認された後のアイテムの更新者がフロー作成者になっちゃってるという事もない感じでした。フローの実行回数的にはフロー作成者の回数としてカウントされるのかな?いずれにせよフローの実行回数の上限は1ユーザーあたり○○回というカウントではないので気にしなくても良いのかな?
他にも、構成設定(フローを作成)したユーザーが退職してアカウントが削除されたらどうなるのかな?パスワードの有効期限が設定されている環境だとユーザーがパスワードを変更すると Microsoft Flow の接続を再接続しなきゃいけなくなると思うけどそこらへんどうしよう?ある時を境に急にフローが動作しなくなる?とか、そういう部分も含めて利用には検討が必要な事もありそうですね。


という事で、 SharePoint 側からカンタンにページの承認フローを作成する事ができます。まだまだ SharePoint ではお知らせリストやカスタムリストでいわゆる一方通行の掲示板的なものを運用している会社さんがほとんどかと思います。というかモダンサイト自体がまだ…という状況。ですが、このようにニュースの機能もそうですが、モダンページやモダンUIは日々進化していっているので、是非どんどん使ってほしいです。

TAICHI