なになに?ふむふむ…ユーザーのサブスクリプションの範囲内のサービスについて、有効な製品のトレーニングやヒントをメールで全ユーザーに送りますよ!との事。
取り組み自体は非常に素晴らしいと思います。 Office 365 を導入している多くの企業ではIT部門がエンドユーザーへの教育に苦悩し、そもそもIT部門が把握できていないのでとりあえずなるべくサービスを利用できなくする…というよくある光景。(ちなみに Microsoft Teams のサポート担当の中の人の話だと、国内で Microsoft Teams に関する問い合わせで一番多いのは、どうやったら Microsoft Teams を使えなくさせられるか?だそうです。悲しい現実。しかもそんな状況は日本のみですって。)エンドユーザーへの教育に投資をしなくても、 Microsoft がエンドユーザーに直接提供してくれるとしたら良い事ですよね。
ただし!内容によりますよね。以下、まだ提供されていないのでなんとも言えないけど、その時点での気になる点。
【1】メール内容のサービス対象は?
文面を見るとプランに応じてメール内容が変わるっぽいですが、どうなんでしょうか。プラン次第では使えないサービスもあるでしょうし、使えないサービスの内容を送られても困っちゃいますよね。
【2】テナントごとのメール内容のサービス対象は?
さらにテナントごとに利用禁止にしているサービスもあったりします。サービスのテナント単位での利用可/不可もメール内容に反映されるのでしょうか?
【3】日本語…
これ一番の心配。日本語対応してるのかな?対応していても不自然な日本語になってそう…。(ホント、英語圏の企業であればこういう心配がなくて良いですよね。)
【4】どんなクオリティかな?
実際にどんな内容なんだろうか?本当にエンドユーザー視点なのか?どんなものが送られてくるかわからないのでなかなか不安ですよね。
で、この機能が2018/11/29から開始され、全てのテナントで既定が「オン」のようです。なので、このサービスを無効にしたいテナント管理者は、早めに検討して設定を変更しないとですね。
▼ Microsoft 365 管理センターの[設定]>[サービスとアドイン]
とりあえずこれで自分のテナントのユーザーにこのメールが送られる事はないと思いますが、価値ある内容だと判断したら積極的にユーザーに読んでもらいたいところですよね。ただ、この機能を既定のままオンにするとしても、ユーザーにはアナウンスした方が良さそうですね。急にメルマガの申し込みなどしていないのに Microsoft からメールが届いたらビックリするかもしれないし。
これを読むと、上述の疑問点の【1】は大丈夫そうですね。また、【2】に関してもユーザーに割り当てている製品ライセンスでオフにしているものも発信されないような事がこの文面だと匂わせていますね。
そしてテナント単位でオンにしていても、ユーザーが拒否する事もできそうですね。「セキュリティとプライバシーの設定」で管理できるとの記述が。
あれ??全部オフになってるじゃん??テナント単位で既定でオンになってるのにユーザー単位でオフになっているの??と思ったけど、よく見るとちょくちょく「(管理者のみ)」という表示もあるので、テナント管理者とその他一般ユーザーとは表示が違うのかな?と思って、一般ユーザーのアカウントで同じページを表示してみます。
つまり、「テナント管理者ともなると今更利用のトレーニングやヒントなんて不要ですよね!」という事なんでしょうか?でも、どんなメールがユーザーに届いてるのかはテナント管理者も把握しておきたいところですよね。
とにかくテナント管理者が何もしなければ2018/11/29以降からユーザーにメールが送られるようなので、要確認ですね。
で、テナント管理者もメールを受信したく、設定してみたところよくわからない事が。
▼「メールの設定:」の横のiアイコンにマウスホバーをするとこんなツールチップが
▼とりあえずチェックして保存をするとちゃんと設定が反映されました
▼「メールの設定(管理者のみ)」のツールチップの内容はこんな感じ
なんだ!管理者視点でのメールも送ってくれるとの事。これも欲しい!
▼ん?チェックして保存したら、電話番号かメールアドレスを入力しろとエラーが
え?メールを送られるだけならいいけど、連絡が来るのは嫌だなぁ。とりあえず電話が嫌いなのでメールアドレスだけならいいか!
「 Microsoft のパートナーからの連絡」にチェックしないといけないのかな?いやいや、Microsoft から管理者用のメールが送られてくるのを期待してるのに、パートナーからの連絡はいらないし…。
仕方ない、メールだけなら…
「Microsoft のパートナーからの連絡」にもチェックします。
おいおい、「電話番号またはメールアドレス」って記載されてるのに、もしかして電話番号も必須?欲しがるねぇ…。さすがに電話は嫌なので全項目埋めて保存はしませんでした。
とりあえずテナント管理者でも一番上のチェックだけなら設定保存ができるので、一般ユーザーと同じメールを受信する事は可能でしょう。
という事で、どんなメールが送りつけられてくるのか興味津々で2018/11/29まで正座して待機したいと思います。
【関連情報】
Office 365 の推奨トレーニングを従業員に送信 – Office 365
https://support.office.com/ja-jp/article/81df76b4-1fca-430d-918e-b7fe03c3c056