1行テキスト・複数行テキスト・選択肢・ハイパーリンクまたは画像など、列の作成や設定に出てくる「IMEの設定」という項目があります。初期値は「コントロールなし」、他に「オン」「オフ」があります。
これはIMEの入力モードを設定する機能ですが、オンにすると日本語入力しかできないとか、オフにすると英語入力しかできないというものではなく、入力モードの初期値を設定できるというものですね。
キーボード左上の「半角/全角」キーを押さなくても良いってだけなんですよね。(Windowsの場合。他にも切り替え方法はありますが、本記事では「半角/全角」キーに統一して文章を進めます。)つまり、オフにした状態でも「半角/全角」キーを押せば日本語入力はできます。
利用用途としては、あらかじめ日本語でしか入力しない想定の列ならオンにし、あらかじめ英語でしか入力しない想定の列ならオフにすれば良いという感じです。
と、この機能は比較的 SharePoint 初心者の方も知っている機能なので改めて説明するまでもなく、親切心で、入力内容をあらかじめ想定し、IMEの設定を変更している方もいるのではと思います。
ただ、僕個人的な意見としては、ここはイジった方がかえってユーザーのストレスになる可能性が高いのではと考えます。
PCにある程度慣れているユーザーにとっては入力モードの切り替えは無意識に「半角/全角」キーを押すので、明示されているわけでもないのに、その列にカーソルを当てると入力モードが切り替わってしまっては、そこからユーザーが無意識に入力モードを切り替えてしまうので、結果として意図した入力モードの逆になってしまうトラップになり、イライラしてしまう事は想像できます。
仮に入力モードの設定をしている事を明示していたとしても、タイピングの速い人ほど、おそらく無意識に指先が反応してイライラしてしまう事かと思います。
ユーザビリティーを検討する場合はターゲットユーザー次第でもあるので、中には必要なケースもあるのかもしれませんが、親切心が余計なお世話になるケースもある事を考慮して、機能や設定の変更は検討した方が良いですね。過去の経験上、余計なお世話になってるケースは結構あったように思います。
ちなみに、複数行テキスト列は列作成時にIMEの設定項目はありません。
複数行テキスト列の場合は、テキストの種類が「書式なしテキスト」選択時にのみIMEの設定が可能です。列作成時に「書式なしテキスト」を選択して一度作成し、該当列を編集すると表示されます。
もちろんここをオンにして書式なしテキスト以外を選択しても、無効になります。