Microsoft 365 Copilot Chat の会話履歴と検索

■ 冒頭に余談

当ブログではこれまであまり Microsoft 365 Copilot (以下 M365 Copilot )の情報は細かく追ってきませんでした。というのも、まだまだ需要は少ない事と、変化が目まぐるしくて僕自身も追いついていけない事と、すぐに陳腐化してしまうかもしれない情報を記録して意味があるのか?と。でも特に最後の疑問に関しては Microsoft 365 の新しい情報を理解するにおいても、結局は長い歴史を把握しているかも重要になってきて、その際に以前どうだったっけ?を調べると自分のブログに辿り着く場合も少なくはなく、なので過去がどうだったのか?も含めてログに取っておくことは大事かなと思った次第です。とはいえ、僕自身が追いついていけない点も変わらないし、そもそも Microsoft 365 の情報すら追いついていけてない点と、そもそもブログの更新が他で忙しくて滞りがちなこともあり、今後どうなるかはわかりませんが…。と最初から脱線したので本線に戻し。


■ Copilot Chat の会話履歴について

Copilot Chat の中でも Microsoft 365 Copilot Chat ( Microsoft 365 ライセンスのみで Microsoft 365 Copilot ライセンスがないユーザーのも含めて)は、ここ1年くらいで会話の履歴も色々と進化してきました。上述の通り、すでに過去の記憶が曖昧ですが、まず最初の頃は履歴すらなかった気がします。そして履歴が出るようになって、履歴のタイトルすら Copilot が要約してくれるようになったのがおそらく半年~数か月前でしょう。

▼会話の履歴(タイトル)

履歴を保持しておくのは「この話題は以前も Copilot と会話したことあったよなぁ…。」という時に履歴から探して回答をチェックするという時ですかね?というのも僕自身があまり履歴を振り返る事をしないからです。だって Copilot 側も常に進化しているし、同じ質問を2回しても返事は違うものなので、以前同じ会話をしたとしても新しくまた同じ会話をすればもっと良い答えが出るかもしれないと思っているからです。とはいえ、同じ質問をして出てきた回答に以前同じ質問をした時にイイなと思った回答がなかった…みたいな場合は履歴から確認した方が良いというケースもあるんですかね。よくわかりませんが。もちろんIT企業で働く人にとっては過去の履歴と同じ質問を今も試してみて、 Copilot の回答の仕方や雰囲気や精度あたりを比較して内部のモデルが変わってこんなに進化したんだ…みたいな検証には使えるんでしょうけど、それは一般ユーザーのユースケースではなさそうですね。

とにかく M365 Copilot Chat で Copilot との以前の会話を確認したいというニーズがある場合は履歴は有効ですね。 M365 Copilot Chat の左のナビゲーションの会話履歴は直近5件なので、更に確認したい場合はその下の「すべての会話」をクリックすると、

▼会話の履歴

このように更に過去を振り返れます。これがいつまで保持されているのかですが、それ自身を Copilot に聞いてみました。

▼会話の履歴の保持期間を Copilot に質問したところ

18カ月保持されるとの事でした。 Purview のアイテム保持ポリシーの部分は管理者目線の話なのでユーザーが利用する保持期間とは関係ないでしょう。ただ、この情報のソースは以下のページです。

Microsoft Copilotの会話履歴
https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/9a07325a-0366-4c2d-82cb-dab61be8287c

このページは無償版の Copilot についての話なので、それが M365 Copilot Chat も該当するかというとわからないです。実際僕の環境で履歴を遡ってみたところ、一番古いのは 2024/03/26 の会話でした。今から16か月前です。これ仕方ないんです。僕が M365 Copilot ライセンスを付与されて利用できるようになったのがだいたい2024年の3月あたりだからです。付与されてすぐに使ってみたのが 2024/03/26 でしょうから、過去18カ月以上前の会話が僕の環境にはないんです。僕はあまり興味ないのでここから先は調べませんが、もし会話の履歴の保持期間の正確な情報を知りたい方は、 Microsoft のサポートに問い合わせてみると良いかと思います。

■ Copilot Chat の会話履歴の検索について

そして最近新しく実装されていたのが会話の履歴を検索できる機能ですね。

▼会話の履歴

この検索窓、少し前はなかったと思います。

▼検索結果

これも Copilot Chat とたくさん会話をしている人にとってはうれしいでしょうね。

▼会話の履歴は「…」から削除も可能

「名前の変更」っていうのはタイトルですね。上述の通り今は Copilot がタイトルも付けてくれるけど、それが気に食わなかったら変更できますね。

こうやって不要な会話は履歴から削除したり、会話のタイトルを変更する事で、履歴を良く探す人は自分で履歴検索のための整理ができそうですね。

■ M365 Copilot ライセンス特有の機能

さて、ここまでは Microsoft 365 ライセンスのみのユーザーでも対象だったけど、ここからは Microsoft 365 Copilot ライセンスも追加されているユーザーの話。

▼「ノートブックに追加」

履歴の会話の「…」には「ノートブックに追加」のメニューがありますね。 Copilot ノートブック( Copilot Notebooks )は M365 Copilot ライセンスのみの機能ですからね。 Copilot ノートブックは社内の色々な情報(ファイルなど)をノートブックのようにスクラップする事で、そのノートブックの内容のみを対象として Copilot に質問することができたり、その内容のみで概要をまとめてもらう事もできます。そしてその概要を音声オーディオ化する事でポッドキャストっぽく耳で聞く事もできます。残念ながら現時点ではその機能は英語のみ対象ですが。

▼会話の履歴から

でも、このように会話の履歴ページの「…」には「ノートブックに追加」のメニューはありませんでした。これはそのうち追加されるようになるのか?それとも履歴の最新5件しか追加できないのか?わかりませんね。

▼最新5件の中から追加を試みる

追加したいノートブックを選択すると、

▼ノートブックに追加されました

あれ?会話の履歴の保持期間が18カ月だったとして、ノートブックに追加したチャットも保持期間が切れたらここから削除されてしまうんだろうか?これは気になるところですね。これは Microsoft のサポートに問い合わせた方が良いかな?(今気が付いたのでまだ問い合わせていない…)

■ 会話をノートブックに追加したいなら別の方法も

ただ、もしそこを気にするようであれば、会話の履歴をノートブックに追加する方法はやめておいて、会話を Copilot ページ( Copilot Pages )にして、それをノートブックに追加した方が良さそうですね。もちろん会話の内容を Copilot にお願いして Word ファイルにしてもらってそれをノートブックに追加するような方法でも良いですが。

▼会話の下から「 Pages で編集」をクリックし、

▼ページ化したら「ノートブックに追加」をクリックし、

▼追加したいノートブックを選択すれば、

▼ページとしてノートブックに追加

という事で、なんとなくまとめてみたかった Microsoft 365 Copilot Chat の会話の履歴について書いてみました。

TAICHI