このアップデート不思議なんですよね。ロールアウトは一般提供でも今年2025年3月には完了したという事なのに、僕の標準リリース環境には全然展開されてこなくて、つい数日前に使えるようになっていたのを確認しました。う~ん、不思議。という事で、ネタとしてはだいぶ古い話になってしまうんだけど、僕の標準リリース環境でもようやく使えるようになったので今になってネタにします。
SharePoint のライブラリにアップロードしたファイルに関しては昔から共同編集ができるようになっています。もはやそれは SharePoint や OneDrive for Business の大きなウリの1つですよね。更に2023年10月あたりにはようやくリスト( Microsoft Lists )の複数人の同時編集もできるようになりました。
そんな中、ニュース・ページはというとなかなか共同編集ができなくて、誰か1人が作成や編集を担当し、誰かが編集している間は他の人は編集できない状態でした。それがようやく対象指定リリースでは2024年6月あたりから共同編集ができるようになりました。そして冒頭の通りロードマップ上では一般提供も2025年3月には完了しています。
2024/06/18 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。
▼ (更新済み)Microsoft SharePoint: 共同編集を使用して SharePoint ページとニュースで共同作業する
こういうのは実際に触ってみるのが一番ですね。
まず僕の環境ではずっと展開されていなかったのに、先日ニュースを作成したら、
▼こんなポップアップが表示されました
そして共同編集ができるようになっていたんですよ。
▼編集モード
こう見ると右上に違いがありますね。
▼ここらへん
誰が編集しているかがわかる感じ。今は自分一人だけ。これはドキュメントやリストの共同編集と同じですね。
では、次に2ユーザーで同じニュースを編集してみます。
▼2ユーザーで並べたところ
このように左のユーザーが編集している最中に右のユーザーが同じニュースにアクセスしても、閲覧モードのこの時点では誰かが編集している事はわからないようですね。
では、右のユーザーも編集モードにしてみます。
▼両ユーザーが同じニュースに編集モードで入ったところ
以前はこれができなかったんですよね。他の人が編集しているからダメですって。
右ユーザーはここ1週間ほどニュースの編集をしていなかったので、共同編集が展開されてから初めて利用したから案内のポップアップが表示されていますね。
▼もう1つの案内のポップアップ
すると上部の編集中のユーザーの表示が
▼2名に増えました
ここらへんも他の共同編集と同じですね。
ただ、ドキュメントやリストの共同編集の場合は、他のユーザーがどこを触っているのかもわかりますが、ニュース・ページに関しては、
▼左の人が編集している状態
このように左の人が触っているWebパーツが、右の人に「〇〇さんがこのパーツを触っているんだ」という表示はされない。これは残念です。ただ、別の人の編集はほぼリアルタイムで反映されます。
こういう機能は動画だと説明しやすいけどブログみたいなのでは説明が難しいですね。
今度は右のユーザーが同じWebパーツを編集しました。
▼右の人が編集している状態
やはりリアルタイムに編集は反映されるけど、誰がどこを編集中なのかはわからないです。
例えば、左のユーザーが新しくWebパーツを追加してテキストを入力している最中に、右のユーザーがそのWebパーツを削除してみましょう。
▼左のユーザーがテキストWebパーツに入力中に、左のユーザーがそのWebパーツを削除
▼消えちゃった…
ドキュメントやリストの共同編集の場合は、誰がどこを触っているかわかるので、感覚的に別の人が触っている箇所は自分は触らないようにしよう…みたいな配慮ができますが、このページ・ニュースの場合は、誰がどこを触っているかわからないので配慮ができないですね。
とはいえですが、そこらへんは別途コミュニケーションを取ればイイですよね。いずれにせよ、誰かがニュースを編集している間は他のユーザーは待つしかなかったことを考えると、ページやニュースも共同作業できるようになったのはうれしいことかと思います。