Microsoft 365 内では自分で検索する代わりに Copilot に助けてもらうような事もできるようになりましたが、まだまだ職場で Microsoft 365 Copilot ライセンスを追加してもらっている人も全体から考えるとほんのわずかでしょうし、仮に社内コンテンツを Copilot に探してもらおうとしてもなかなか思うような回答を得られない場合もあるでしょう。なのでまだまだ「検索」って使われますよね。今回はそんな検索のアップデートの話です。
2025/02/11付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに、以下のメッセージが公開されました。
▼Microsoft Teams: チャネル投稿の新しい検索機能
「新しい検索機能」だなんてタイトルだと凄く期待しちゃうんですけどね。中身を良く読んだら3点のアップデートでした。1つ目は本記事のタイトルの通り特定スレッド内に絞った検索ができるようになった事。2つ目は検索結果に検索キーワードと合致する部分がハイライトされるようになった事。3つ目は1つ目のスレッド内検索がポップアウト表示されたウィンドウ内でもできますよという事。
では利用シーンを想定しつつ試してみます。
▼とあるチームのとあるチャネル
チャネル内に絞った検索はコンテキスト検索のうちの1つとして2020年7月あたりにはできるようになっていました。
Microsoft Teams :チャネルやチャットに絞って検索できるようになった!その名も コンテキスト検索( Ctrl + F)
なのでチャネルを開いた状態で Ctrl + F を押すと、
▼右に検索のペインが開きます
例えばこのチャネル内で「ファイル」という単語が入っている過去に交わされたメッセージを探したいという想定で試してみます。
まずはチャネルに絞った検索を試してみます。
▼チャネル内で検索
するとこのようにチャネルに絞った検索ができます。これがここでは検索結果が3つしかないから良いものの、もっと検索結果に表示されるとこの中から更に目当てのメッセージを探さなければいけません。でも探しているメッセージが実はこのチャネルの中でも特定のスレッドだという事まではわかっている場合もあると思います。そういう時にスレッド内に更に絞った検索が効果を発揮すると思います。
▼このスレッド内だけで検索をしたい場合
この場合は「〇件の返信を開く」をクリックすると、
▼スレッドのみが展開されて表示されます
この状態で Ctrl + F を押すと、
▼右に検索のペインが開きます
さっきは「チャネル内で検索」だったのが「投稿で検索」になっています。これ Microsoft Teams のチャネル内の「スレッド」の事を一般的に理解できる用語として僕は使っているけど、どうも Microsoft としては英語では「 Post 」って表現していて日本語だと「投稿」なんですよね。ここらへん言葉で表現する際に用語って大事だと思っているんだけど、どうも「投稿」だと説明時にわかりづらくなっちゃうので「スレッド」って言っていますが。
話が逸れたので戻して、ここでさっきと同じく「ファイル」で検索してみます。
▼投稿で検索
このようにさっきはチャネルに絞った検索なので複数検索結果が出たけど、ここではスレッドに絞った検索なので更に絞られて検索できました。このように特定チームの特定チャネルの更に特定スレッドまで絞れている場合は、このスレッド内検索ができるようになったのはうれしいと思います。
またアップデート2点目として上のスクショ見てもらえばわかるとおり、検索結果に検索キーワードと合致している部分がハイライト表示されていますね。これは前からこうなっていた気がするんだけど気のせいですかね。もしかしたらメッセージセンター内の該当箇所をよく読むと、
▼メッセージセンターのメッセージの該当箇所
「強調表示が強化されます。」と『強化』って書いてあるので、以前からハイライトはされていたけど、以前よりも更に強調したのかもしれませんね。見る限りハイライトは太字と背景色が付いているので、以前はそのどちらかがなかったのかもしれませんね。
さて、3つ目のアップデートはポップアウト表示の際にも使えるよという点です。僕の認識だとポップアウト表示ができるのはデスクトップアプリのみだと思いますが、これまで検証してきたのはブラウザー版だったので、デスクトップアプリ版に変えます。
▼スレッドの右上の…メニューから「会話を新しいウィンドウで開く」をクリック
メインウィンドウとは別でポップアウトされた新しいウィンドウが表示されます。
▼ポップアウトウィンドウ内でも Ctrl + F でスレッド内検索ができました
という事で3点のアップデートでした。特にスレッドに絞った検索ができるようになったのは、場合によってはうれしいんじゃないかと思います。
※本記事は Microsoft…