Microsoft Teams に関する小さな変更点にとりあえず2つ気が付いたのでサクっと共有しておきます。
正しい名称がわからないのでとりあえずアナウンスバーとしましたが、 Microsoft Teams の上部に表示されるコレです。
▼アナウンスバー(変更前)
だいたい何か注意文が表示されていますよね。ここに最近ちょっと変化がありました。
▼アナウンスバー(変更後)
背景色が変わったのと、テキストがセンタリングされていたのが左寄せになりましたね。はい、ただそれだけです。
心理的に視線誘導のパターンとしてZ型だのF型だのN型だのありますが、共通する事は左上が視線の一等地でユーザーが一番先に視線を持っていく場所なので、センタリングされているよりも左寄せの方が視認される可能性は高くなるかもしれませんね。大事な情報を表示させるエリアなので、おそらくそういう意図があって左寄せになったんだと思います。
特にUI(ユーザーインターフェース)の変更は小さな変更点でも意味もなく変更はしません。全体的なUX(ユーザー体験)から、どういう意図があってこのUIが変更されたのか?を考えると楽しいし、例えば Power Apps などローコードアプリ作成ツールでアプリを作成する立場の人達は、こういった見栄えという意味ではないデザインって非常に大事なので、こういう細かい変更点から類推したり調べる事によって色々と知識が蓄えられて、自分の制作物にフィードバックできると思います。
また、 Microsoft 365 の社内コミュニティを形成する上でも、ユーザー同士の互助の精神が大事になってくるところで、コミュニティ運営側が最初のうちはがんばってアウトプットをしても、コミュニティメンバーが追随してアウトプットをなかなかしてくれないので挫折して廃墟コミュニティが誕生してしまう…という事は往々にしてあります。コミュニティメンバーも「自分は知識もスキルもないからアウトプットなんてできない…」という考えもわかるので、まずはこういった小さな変更点を宝物を探す感覚で見つけて報告し合って変更点を見つける事を楽しむような方向に持って行っても良いかもしれませんね。だいぶ話は逸れたけど。
今年2024年2月に Microsoft Teams のチームの左上に「見つける」というフィードが登場しました。
▼2024/02/07 時点でのスクリーンショット
この「見つける」という緩い名称でした。これについては上の記事内でも英語では [ Discover ]だけどもっとしっくりくる日本語はないものか?なんて書いていましたが、気が付いたら名称が変更されていましたね。
▼「状況確認」
う~ん…(笑)いやいや、英語ニガテマンな上に日本語すら語彙力の乏しい僕に偉そうなことは言えませんが、極端と言うか緩い名称だったのが一気に堅苦しい名称になりましたね。しかもこの Discover って「発見」や「発掘」みたいな意味合いで、おそらく忙しいユーザーが数多く所属しているチーム内の全てのメッセージを読み切れなくて、特にメンションされていないようなメッセージも含めて読み逃した情報を Discover フィードを見る事で発見するという意図があると思うんです。
▼現時点でも英語は Discover なので、日本語訳が変更されただけですね
でも、「状況確認」ってあまり発見や発掘みたいな意味合いは薄い気がする。いや、くどいようですが代替案が僕には浮かんでこないので文句ばかり言うのは良くないですね。ただこういう新機能ってユーザーがボタンを押したいと思ってもらう事も大事な要素なので、アイコンなどイラストだけじゃなくメニュー名やボタン名にクリックしたいと思ってもらえる文言を配置するって大事なのかな?って思いました。そういう意味では「状況確認」という文言がここに表示されて初見の人がこれを押したくなるか?というと、いかがでしょうか?(くどいようですが、僕に代替案はありません…「新たな発見があるかもよ!?」とか?(笑))
という事で、今回は2つの小さな変更点を紹介しましたが、そこから脱線話をどちらも入れています。このようにUIやUXの観点から考える事って色々と大事かなと思いました。皆さんが他者に利用してもらうアプリを制作する機会がないという場合でも、例えばプレゼン資料を PowerPoint で作成する場合も同じですね。どうやって相手に正確に意図を伝え、伝えたい事をインパクトを持って伝えられるのか?ちゃんとスライド内の文言を読んでもらうには?などなど、こういう小さな変更を見て単に「ふ~ん」と思ったり「またコロコロ変えやがって!」ってネガティブに思うだけじゃなく、必ずそこに意図があると思って考えたり調べたりすると、自分たちのタメにもなると思います。