Microsoft Stream もいよいよ Classic から on SharePoint への移行期間も終盤に差し掛かってきていますが、 on SharePoint の方も機能追加も徐々に増えてきていますね。
Microsoft Stream にアップロードすると、単に動画の閲覧だけじゃなく、編集権限があれば、タイトル、説明、チャプターを追加・変更できたり、トランスクリプトを生成すればそれも編集できます。これらのメタデータを誤って編集されてしまう事を防ぐ機能との事です。編集権限があるユーザーが動画を開いても既定では表示モード(プレビュー)で開かれ、意図的に編集モードにしない限りはメタデータの編集ができなくなるようです。
2023/12/14 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。
▼ Microsoft Stream: 表示モードと編集モードの切り替え
僕の環境でも一部のユーザーが展開されていたので試してみます。
▼ Microsoft Stream スタートページから動画をクリック
これは別に Microsoft Stream スタートページからクリックすると使える機能ではないので、他のどこからでも良いですが、とにかく Microsoft Stream として動画を表示させます。
▼ Microsoft Stream で動画を表示
この動画はトランスクリプトを生成しているので再生プレイヤーの右にはトランスクリプトが表示されています。あ、関係ないけどこの動画は今年の10月11月に開催された Japan Mobility Show 2023 に家族で行ってきて、ツバメインダストリ社のブースの「アーカックス」のデモをやっていたので撮影した動画です。かっこよかった!
話を戻して…まずここで見渡すと、画面左上のファイル名の部分は、
▼ファイル名の右に「 – 閲覧限定」という表示が
でもこのファイルの本当のファイル名は、
▼本当のファイル名
なので「 – 閲覧限定」というのはファイル名ではなく、今表示モードで開いていますよという意味の表示です。また Microsoft Stream 上からファイル名の変更もできないです。
次に右上を見ると、
▼「編集」ボタンが
これは見慣れないボタンですよね。ここで表示モードから編集モードへ切り替えるわけです。
見渡した後で表示モードの状態で色々触ってみますが、
▼動画タイトルや説明も編集できないし、
▼トランスクリプトも編集できないし、
▼チャプターも編集できないです
この表示モードが既定なので、編集権限のあるユーザーでもメタデータを誤って編集してしまう事を防ぐというわけですね。
では、右上の「編集」ボタンをクリックして、表示モードから編集モードへ切り替えます。
▼編集モード
編集モードにして見渡すと、
▼左上のファイル名
このように「 – 閲覧限定」の表示は消えているし、ファイル名の変更も可能です。
▼右上のボタンも「プレビュー」ボタンに変わっています
この手のボタンってユーザーは混乱しがちです。「プレビュー」って書いてあると「今がプレビューなのか?」「このボタンを押すとプレビューになるのか?」という判断で混乱しがちなんです。そういう意味もあって左上のファイル名に「 – 閲覧限定」という記載もあるから、両方で判断材料にすると良さそうですね。とにかくこの時点では編集モードなので、
▼動画タイトルや説明も編集できるし、
▼トランスクリプトも編集できるし、
▼チャプターも編集できるし、
▼表示モードではなかった「ビデオの設定」ボタンが現れ、ビデオの各種設定ができます
この誤操作を防ぐためにワンクッション置くのは良いですね。
ただ、このアップデートを知らないユーザーは変更に気が付かずに「編集権限はあるのに編集できなくなった!」と困惑するかもしれないです。社内でアナウンスしておくと良いかもしれないですね。
1点、触っていて気になった事がありました。既定で表示モードで開かれるけど、編集モードで開かれる場合がある事に気が付いたんです。
▼あるユーザーが動画へのリンクをクリックすると、
▼編集モードで開きました
あれ?って思ったけど色々触ってみて一つわかったことがありました。アクセス権です。編集モードで開いたユーザーはサイトの所有者でした。当然ですが、まず閲覧権限のユーザーは表示モードのみです。表示モードで開かれて編集モードに切り替えられるのは編集権限です。
▼編集権限のユーザーが、
▼動画を開くと表示モードで開かれました
▼そのユーザーの権限を所有者に切り替えると、
▼編集モードで開かれました
なので SharePoint に保存された動画についてはやや注意が必要そうですね。
とはいえ、このアップデートは良いと思います。割と昔から色々なところで使い慣れないユーザーによるトラブルって起きますからね。意図した失敗は仕方ないにせよ、意図しない失敗は極力減らせるなら減らしたいですからね。