この機能、運悪く僕の環境にはなかなか展開されてこなかったんだけど、今朝ようやく展開されたことを確認しました。今朝、 Microsoft Whiteboard のホワイトボードを開くと、
▼こんな吹き出しが
こんな吹き出しが出て、左上メニュー内にコメントボタンが出てきました。
2022/12/02 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。
▼ (更新済み)ホワイトボードに登場する最新のコメント体験
2022/12/02 付け公開なので実際に展開されるのに何度か延期をして半年くらいかかったようですね。コメントの利用シーンってどんな時?という疑問は一旦置いといて、まずは試してみます。
▼コメントボタンをクリックすると、
▼コメントが追加されメッセージを入力できます
▼コメントが追加された状態
このようにコメント追加したユーザーのプロファイル写真が表示されます。これをドラッグしたままいつでも自由に移動させる事も可能です。コンパクトになるのでオブジェクトを大きく邪魔する事がないですね。
▼コメントをクリックしたところ
クリックすると会話が展開されます。「返信」欄から会話ができます。
▼他ユーザーが返信したところ
このようにコメントの中で会話ができますね。ただし、メンションには今のところ対応していなさそうです。
▼「@」を入れてもメンションができそうになかった
コメント追加は左上メニュー内のコメントボタンの他にも、
▼各オブジェクトのメニュー内にもあるし、
▼右クリックメニュー内にもあります
▼自分が追加したコメントを編集もできるし、スレッドごと削除もできます
▼なんと他人のコメントも削除できます
▼他人のスレッドも削除できます
さすがに他人のコメントを編集する事はできないようですけどね。それでも結構緩い感じですね。
▼返信が増えると最初と最新の2つのみが表示され他は格納される
あと、偶然発見したのが、既存のコメントに返信を書こうとして返信欄にマウスをクリックしてカーソルを持って行った状態で、他のコメントを追加しようとしても、コメントボタンをクリックしても追加はされません。
▼この状態だとコメントボタンをクリックしても何も反応しない
一通り触った後にメッセージセンターのメッセージを見た時に足りない事があるのに気が付きました。
▼メッセージの該当部分引用
この下の項目です。ホワイトボードの中のすべてのコメントを表示するコメントペインがあると。たしかにスクショを見ると、
▼メッセージの該当部分引用
このように右上のボタンをクリックするとコメントペインが表示されています。
▼でも現時点ではそのボタンはない
これはたぶんそのうち追加されるんだと思います。
あ、あとこれ見て気が付いた。このスクショは Microsoft Teams の会議で利用されていますね。
▼ Microsoft Teams の会議でホワイトボードを共有してみた
コメントも使えていますね。っていうか昔は Microsoft Whiteboard 単体で利用する時と Microsoft Teams の会議で共有した時では機能差やUIの違いがあった記憶だけど、今はごらんのとおり差がないですね。
という事で一通りさわったところでコメントの利用シーンは?を考えてみました。そもそもホワイトボードが自由に書けて描けるキャンバスですよね。今までもコメントっぽい事を書こうとすれば、テキストやメモ(付箋)といったオブジェクトで実現できていました。なのになんでコメントも?
まずはメッセージセンターのメッセージやそこからリンクされている Microsoft のブログなどを読むと「考えを共有」「チームメイトと祝う」「チームメイトと会話」と記載されています。「チームメイトと祝う」って何だろう?なんて疑問に思いながらブログの方を読み進めると、以下のような記載がありました。
▼該当部分を日本語に機械翻訳して引用
「共有されているコンテンツとのつながりを維持するアンカー付きコメントを作成して、物事をシンプルかつ効果的に保ち、コメントバブルは感情を理解し、コンテンツについてより多くの議論がある領域を見つけるのに役立ちます。」という部分。
つまり、ホワイトボード内の実コンテンツと一部のコンテンツについて議論する場所は別という事ですかね。これが Microsoft Teams の会議で使われている場合はおそらくコメントは必要ないでしょうね。その場で「ここについてはこうした方が良いと思います。」みたいに口頭で議論できるので。なのでなんとなくコメントは Microsoft Whiteboard 単体利用時に使うものなのかな?と思いました。で、コンテンツを汚さないために、議論する場所としてコメントを利用すると。また、利用者全員にとっても、ホワイトボード内のどこが活発に議論されているのか?もわかるという事でしょうね。
他にも思いつくとしたら、 Teams 会議内であっても、口頭で議論した事をメモ書きするのにも使えそうですね。さっきコメントは従来でもテキストやメモ(付箋)といったオブジェクトでも代用できていたって書きましたが、それらとコメントの違いは格納できるか否か(コンパクトにできるか否か)かと思います。コメントは長く会話を続けても格納できて小さな吹き出しが表示されるだけです。なのでホワイトボード内の議論する元のコンテンツと議論している場所が明確になるでしょうね。そして今はないけど、コメントペインが利用できる際には、コメントはコメントでまとめて読むことができるので。
なんて思いながら、やはり「好きに使えばイイ」かと思います。頭でっかちになるよりも色々使ってみるのが一番ですね。