SharePoint :アプリバーの「作成」ボタンからニュース・ページが作成できるようになった。しかし現在残念な挙動…

すでに2週間前くらいには機能展開された事を確認していたけどスッカリ記事にするのを忘れていました。

冒頭から僕の個人的に思う事だけど、以前は SharePoint がコミュニケーション・コラボレーションのフロントだったのが、 Microsoft Teams の登場でスッカリと裏方の存在になりましたよね。フロントは Mirosoft Teams に任せ(他にも Viva Engage ( Yammer ) や Microsoft 365 グループもあるけどさ)、 SharePoint はその裏側で動いてる仕組み。だけど確実にコアとなる大事な存在。とはいえ、 SharePoint が完全に裏方の存在になったかと言うとそれも違い、まだまだ社内イントラサイトという側面ではフロントの利用用途もあります。そんな中で SharePoint がフロントに立つ時の一番重要な要素が「ニュース・ページ」だと思っています。大昔は「お知らせリスト」なるものが存在し、企業で一方向の情報発信(通達連絡など)に使われていましたけどね。今はやはり「ニュース」でしょうね。

そんなニュースですが、もちろん各サイトからもニュースを作成できますが、他にも SharePoint スタートページからもニュースを作成できます。

▼ SharePoint スタートページの「+ニュースの投稿を作成」

そして更にアプリバーの「作成」ボタンからもニュースやページを作成できるようになりました。

2023/03/30 付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。

▼ (更新済み)SharePoint: SharePoint アプリ バーからページとニュースを作成する

アプリバーであれば、 SharePoint ならどのページからでもアクセスできる場所なので、 SharePoint スタートページよりもアクセスしやすいですね。僕の環境にも展開されているので触ってみます。

▼アプリバー下部の「作成」ボタンをクリックしたところ

このように上に「ニュースの投稿」「ページ」が追加されました。以前は言語設定が日本語になっているのにアプリバー内は英語表記になっていた頃もあったけど、現在はこのようにこの中もしっかり日本語で表示されていますね。

じゃ「ニュースの投稿」をクリックしてみます。

▼サイトの選択

そうですよね。どこにニュースを投稿するのか?という事でサイトをまずは選択します。どこかのサイトにいる状態でアプリバーから作成をしようとするとこのように「現在のサイト」に今いるサイト名があります。その下の「最近アクセスしたサイトを表示する」をクリックすれば、

▼このように展開されて表示されます

「さらに表示」は5回クリックしてみたけどどんどんサイトが表示されました。もっとクリックできそう。

また、上部の検索窓からは、

▼キーワードを入れると検索できます

では投稿したいサイトを選びます。

▼おなじみのテンプレート選択画面

この先はニュース作成と同じなので割愛します。

■非常に残念な点

色々試してみたところ、非常に残念な挙動を確認してしまいました。

アプリバーから作成できるメリットは、 SharePoint 内のどのサイトのどのページからでも作成できる点。なので、ニュースを投稿しようとしているサイトとは別のサイトにいる状態からも対象のサイトにニュースを投稿できる事。

▼試してみます

このように、現在「コミュニケーションサイト 2021」というサイトにいるけど、「【検証】チームサイト」というサイトにニュースを投稿しようとします。注目する点はURLです。[/teams/comsite210104]というURLです。

▼クリックしてテンプレートを選択する画面

URLを見るとこの時点で[/teams/teamsite01/]と、ニュース投稿の対象サイトのURLに切り替わっています。じゃ、投稿を作成します。

▼ページ作成

URLを見るとこの時点でも[/teams/teamsite01/]です。

しかし…ここからが問題です。ニュースやページってこの作成画面を開くと数秒後に自動で下書き保存されるんですよね。そのタイミングで、

▼何も触らずに1秒程度した状態

右上に「下書きが保存されました」と表示された段階でブラウザーのページが再読み込みされたような挙動をして、良く見るとURLが[/teams/comsite210104]に戻っちゃってるんですよ。

え?って思ってこのままページ作成するじゃないですか。

▼あぁぁ…

投稿したいサイトではなく、今いるサイトにニュースが作成されています。これは非常にダメなヤツですね。関係ないサイトに関係ない情報が投稿される事になるので。

ちなみに SharePoint スタートページのアプリバーから作成した際には、ちゃんと対象のサイトにニュースが作成された事は確認しました。

この挙動はフィードバックしておきましたが、そのうち修正されるとは思います。しかし修正される前まではこの挙動に気を付けましょう。

機能を試しながら記事を書くのが僕のスタイルなんだけど、書いてる途中でこの挙動を発見した際に、「この記事はボツだな…」と思ったけど、結構書いていて時間を浪費したからもったいないのと、現時点での注意喚起にもなるかな?という意味で公開しておきます。

TAICHI