Microsoft Forms を今朝見たら違和感を覚えました。
▼現時点
違和感の正体は右上でした。
▼プレゼンテーション?
こんなボタン、前はなかった。ちなみに今でも別のテナントでは表示されていなかったので機能展開中っぽいです。なので皆さんの環境で表示されていなかったら、もう少し待ちましょう。
クリックしてみると、
▼プレゼンテーション
このように設問がたくさんあるフォームでも1問ずつ回答結果が表示されます。同時にQRコードと短縮されたURLも右に表示されています。
下部の矢印ボタンで設問の移動ができますが、キーボードの「←」「→」キーがショートカットキーになってるので、そっちを使って移動させた方が楽かと思います。
さて、機能的な話だと以上おしまい!なのですが、どんな利用シーン?ってところが大事かなと思います。もしかしたらいわゆる一般的なアンケートを取るのに Microsoft Forms を使ってる人には、この機能を見て全くピンと来ないんじゃないかと思います。
これは名前が「プレゼンテーション」って書いてある通り、プレゼンの時に使うなどの想定かと思います。 Microsoft Teams の会議でもこの Microsoft Forms の機能を利用した投票の機能があるけど、あんな感じの使い方。つまりプレゼンなど発表中に参加者にその場で回答してもらう使い方です。また、そもそも Microsoft Forms は教育機関用のプランで生まれたものなので教育現場用でも効果を発揮できる機能かもしれないですね。授業中に生徒に質問をする時に使ったり。匿名にするとその場で挙手するよりもリアルな回答を得られるので。あ、だからそういう意味だと仕事でも同じですね。会議中にその場で質問して挙手で回答してもらうと「間違えてたらどうしよう…」と周囲の様子を見ながら自分の意見とは違ったところで手を挙げてしまうなんて事もありがちですよね。でも匿名で回答ができるなら自分の意見を素直に回答できるので、より正確な意見がわかります。僕なんかはよくプレゼンしたりワイガヤする際のファシリテートをする際にも Microsoft Forms を使ってリアルタイムアンケートを実施します。参加者の温度感や基本的な考えを先に知った上でその後の話す方向性を変える事で、より参加者のニーズに近いトークができるし、参加者全体の傾向を参加者自体が知る事で一体感も得やすくなります。
で、僕は Microsoft Teams の会議であれば投票アプリを使えば良いけど、対面会議・イベントでは Microsoft Forms を使ってリアルタイムアンケートをやってきましたが、回答結果を表示させるときは、普通にいつもの「応答」画面を表示させてスクロールさせながら話していました。
▼いつもの応答画面
でもこれだと1つ1つの設問に集中できないですよね。前後の回答結果も表示されているので。それに比べてプレゼンテーションで表示させれば、
▼1つの回答結果に集中できる
また、凄く良いと思ったのはQRコードも表示されている点。これまで「応答」画面を出す場合だと、先に PowerPoint のスライドにQRコードを仕込んでおいて、そっちで参加者にQRコードを読み取ってもらってから、全員が読み取るまで待つ時間を適当にトークで埋めながらようやく応答画面に切り替えます。しかも応答画面に切り替えた後に遅れて参加した参加者は回答できない。
しかし、プレゼンテーションであれば、QRコードを別途 PowerPoint のスライドに仕込まなくても、すぐにプレゼンテーションの画面を出せばQRコードを読み取ってもらえるし、遅れて参加した人も常にQRコードが表示されてるので遅れて回答ができます。素晴らしい!
さて、選択肢の設問の見せ方をこれまで見てきたけど、他の設問の種類はプレゼンテーションだとどういう見え方なのか?
▼選択肢
▼テキスト
▼評価
▼日付
▼ランキング
▼リッカート
▼ Net Promoter Score
こんな感じで概ねわかりやすい表示かなと思います。応答表示の時と見た目が同じのもあれば違うのもあるという感じですね。
ただし…僕は非常に残念な事を発見してしまいました。それはテキストの設問です。
▼テキストの設問
▼テキストの設問の「応答」表示
このように応答画面では回答結果がちょっと表示され、更に知りたい場合は左上の「詳細」をクリックすればすべてのテキストでの回答が表示されます。
しかし、プレゼンテーションでテキストの設問の回答結果を見ると、
▼あらら…
なんとワードクラウドの表示しかされません。しかも「詳細」ボタンもないので…う~ん、これはちょっと…使えない。
これ「テキスト」の設問の挙動を軽く試してみたら、
▼例えば回答数が4回答の場合のテキスト設問の回答表示
回答数が少ない場合は最新の回答ということで最新3件しか表示してくれないんです。4件目の回答があると最初の1件目はここからは見る事ができない。で、面倒だから検証してないけど、一定数を越えるとワードクラウドの表示に切り替えられてしまうっぽいです(もしかしたら違う条件かも)。あと「日付」の設問も類似した挙動でした。
いやぁ、これはちょっと残念です。
なので、もしテキスト回答がある場合はプレゼンテーションの表示は微妙かもしれないという事と、逆にリアルタイムアンケートってなるべく回答者に回答の手間を省いてもらう事も大事な事なので(回答時間が短いほど待機時間も減るので)、意識してテキスト入力させないような設問を作る事を心がければ自然とテキスト入力は使わなくなるんじゃないかとは思います。
という事で若干難ありですが、全体的には利用シーン次第では非常に便利な見せ方なので使ってみましょう。