まず先に今日気が付いた変化をお見せします。
別件で検証していた Microsoft Teams の会議の録画。チャネル会議なのでチャネルのファイルタブ、つまり裏側の SharePoint のチームサイトのドキュメントライブラリに保存された動画ファイルを再生したら、なんかちょっと異変に気が付いたんです。
▼さて、異変に気が付きますか?
ってこの記事のタイトルですでにオチが書いてあるんだけど、ブラウザーで再生するプレイヤーのUIが変わったんですよね。そんなの気が付かないですよね…。別のテナントではまだ旧UIだったので、そっちのスクショを見せます。
▼旧UI
微妙な違いですよね。明るい背景から暗い背景へ。下のバーのボタン類がセンターから左寄せになった。見た目はそのくらい?他の変更点などなどは後半に紹介します。
そこで思い出して探したら見つかったけど、6月10日公開の Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のアナウンスがありました。
▼(更新)マイクロソフト ストリーム (SharePoint 上で構築): ビデオ用の更新された Web プレーヤー
で、ただUIが変わった程度なら「ふ~ん」って感じですが、これは大きな変化の序章に過ぎないハズなんですよね。そこらへんを自分の頭の中からも抜けてきているので備忘録がてらちょっと書いてみようと思います。なので、もし僕の理解が間違えていたらご指摘お願いします。
本ブログでは過去にこんな記事を書いています。
Microsoft Teams :会議録画の保存先が SharePoint / OneDrive に変わったけど…これは…
この2つの記事で触れていますが、 Microsoft Stream が変わるんですよね。すでに新バージョンの事を英語では「 Microsoft Stream (built on SharePoint) 」と呼び、旧バージョンの方を「 Microsoft Stream (Classic) 」と呼んでいます。詳細は Docs の該当ページを参照してください。
Stream (SharePoint 上に構築)、Microsoft Stream の新しいバージョン
https://docs.microsoft.com/ja-jp/stream/streamnew/new-stream
最初にこのロードマップがアナウンスされた時は新バージョンの方を「 New Stream 」なんて呼んでいたんですけどね。今はもう変わったので逆に古い方を Classic なんて表現していますが、実際のところは旧から新への切り替わりは僕個人的には10%程度な気がしていて、まだまだ Classic の方がガンガン存在していると思いますが、それは置いといて…。
で、新バージョンに「( build on SharePoint )」と書かれているのもそのうち消えるんじゃないかと思います。でその名の通り、新バージョンは SharePoint 上で動く事になるわけです。その話を聞いた時に色々不安はありました。例えば今は Microsoft Stream はテナント当たり500GB+(0.5GB×ユーザー数)だったと思いますが、そのストレージ分は損した感じになりますよね。ただし得られるものも多いと思います。上で紹介した2個目の記事にも書いてあるけど、とにかく現時点での Microsoft Stream の検索は控えめに言っても残念です。それが SharePoint 上になれば大幅に解消されそうです。あとは動画の外部共有もできるようになったり、会議の録画ファイルのダウンロードをブロックできたり。
さて、その切り替わりの一つとして Microsoft Teams の会議の録画の保存先が Microsoft Stream (Classic) から SharePoint もしくは OneDrive for Business になったわけだったりもしますが、更に現状残念な点として、 Microsoft Stream には優れた機能が数々あります。トランスクリプト機能、字幕機能、再生速度を変更する機能、などなど。それらが SharePoint 側には備わっていないので、その点だけ切り出すと思い切りデグレってるわけです。今はその対処は SharePoint などに保存された会議の録画ファイルを Microsoft Stream にアップロードし直さなきゃいけないというなんとも残念な対応になります。ただ、これらの機能は今後どんどん SharePoint 側にも追加される予定との事です。以下の Docs のページの下部にロードマップや更新情報があります。
Microsoft Stream の現在の機能と今後のロードマップ (SharePoint)
https://docs.microsoft.com/ja-jp/stream/streamnew/features-new-version-stream
そこで今回のUI変更がこれらの大きな変化の序章であるというわけです。おそらく近いうちに再生速度を変更できたりトランスクリプトの表示あたりが実装されるのではと思います。今は過渡期なので我慢して待てばそのうち クラッシック Stream よりも幸せな動画の世界が訪れるんじゃないかと思います。
さて、旧UIでも再生・ストップはスペースキーで実行できましたが、新UIではショートカットキーが増えています。
ミュートのオンオフ:[m]
音量を上げる:[↑]
音量を下げる:[↓]
5秒前に戻る:[←]
5秒後に進む:[→]
動画の特定の割合に進む:[0,1,2,3,4,5,6,7,8,9]
ここらあたりです。これは結構便利かもしれないです。特に後半3つなんかはスキップできるので。 Office サポートのページに詳細は記載されていました。
ビデオ ファイルを&オーディオ ファイルを再生Microsoft 365
https://support.microsoft.com/ja-jp/office/75b1a0e3-4121-4ecd-aa80-85a6b9931f6d
記憶が怪しいんだけど、前からメッセージ内の会議録画のリンクをクリックすると、アプリ内で再生じゃなくてブラウザーが開いてブラウザーで再生という挙動でしたっけ?
▼以前からここを開くとどういう挙動をするのか忘れた…
まぁ、それはいいや。とりあえずチャネル会議の録画であれば、チャネルの「ファイル」タブ内の「 Recordings 」フォルダー内に録画ファイルが保存されているので、それを開いて見ると、デスクトップアプリ内で動画が再生できます。
▼現時点での Microsoft Teams デスクトップアプリで動画を開いた時
あれ? Microsoft Teams デスクトップアプリ内のプレイヤーは旧UIだぞ?上で紹介したメッセージセンターのメッセージを読むと、「(これらのファイルがチーム、Yammer、SharePoint Web パーツに埋め込まれている場合を含む)」という記載があるのに。これもおそらくそのうち新UIのプレイヤーに切り替わると思います。
この記事を書く時に色々調べたら気が付いたけど、新しいスタートページがすでにプレビュー中らしいです。以下の Docs のページにプレビューのリンクが冒頭に貼ってあるので、 Microsoft 365 にサインインした状態でクリックしてみてください。
ストリームの開始ページ (office.com
https://docs.microsoft.com/ja-jp/stream/streamnew/start
▼自分のテナントで開いてみました
なんか Office ホームと見間違えてしまいそうですね。というより Office ホームに動画でフィルターがかかった感じですね。
という事で大きな変化のうちの一歩であるUI変更の紹介でしたが、今後を楽しみにしましょう。