Microsoft Teams の会議というかオンライン会議においては、通常の顔を合わせた会議ではできないコミュニケーション方法もありますよね。それが会議チャットです。声で会話をしながらチャットでも参加する事ができます。誰かの話を遮らずに伝えられます。誰かが会話をしている最中に紹介したウェブサイトを、他の誰かがすぐにURLをチャットで共有したり。
オンライン会議の機会が増えてだいぶ慣れたとは思いますが、慣れるまでは声を聞きながらチャットもフォローするのがなかなか大変でした。今でも大変かもしれません。なので気が付けばチャットがズラっと並んでいた…なんて事も。そんなお困りごとに応じてか、今回紹介する「チャットバブル」なる機能が登場しました。6月11日付けで Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターに以下のメッセージが公開されました。
▼チャットバブル
「バブル」って単語を見るだけで条件反射のように「お立ち台」「ジュリアナ東京」「ボディコン」「荒木師匠」あたりが頭に浮かぶのは40代だからでしょうかね。さすがの僕も全盛期の頃はまだ青年でテレビの中の世界でしたけどね。
それは置いといて…チャットバブルってのは、会議チャットのメッセージが会議ウィンドウに表示される事により、チャットの見落としがなくなるようです。では、試してみたいと思います。
▼会議中
これまでは、この状態だと会議チャットにメッセージがあっても、
▼バーのチャットアイコンの右上に赤い丸がある事で未読メッセージがある事を判断していました
これが会議に集中してると気が付きにくいんですよね。なので例えば会議ウィンドウの横にメインウィンドウを並べて、その中で会議チャットを表示させたりしていました。それが今回、チャットバブルの機能が展開されると、変わります。特にユーザー側で設定は必要ないです。
▼他のユーザーがこのように会議チャットにメッセージを送信するとします
すると…
▼このように会議ウィンドウ内にメッセージが表示されます
バブルっぽくはないけど、これならチャットを見逃す心配もなさそうですね。バブルというくらいで数秒で消えますが、消える前にクリックすると、
▼チャットが表示されます
では、バブルって言うくらいだから複数人が同時にメッセージを送信したら?
▼2つのメッセージの場合、このように縦に表示されます
1人で検証するのが大変なのでこれ以上は確認しないけど、このように上からズラっと並ぶんでしょうね。
さて、便利は便利だけどこれが邪魔になる事もあろうかと思います。安心してください。そんな場合、チャットバブルを非表示にさせる方法があります。
まず、チャットパネルを表示させている状態ではチャットバブルは表示されません。
そしてもう1つは、
▼「…」から「チャット バブルを表示しない」というメニューが追加されていました
これで邪魔になると思ったら非表示にできます。
あ、あと、僕が試してみた限りは、現時点ではブラウザー利用やモバイルアプリではチャットバブルは表示されませんでした。
という事で、オンライン会議も場慣れしてくると色々な機能を使いこなすユーザーが増えてきます。もちろん会議という性質上、1人だけ使いこなしても意味がない場合もあります。なのでとりあえずこのように気付きを与えてくれる機能はうれしいですね。
誰かがプレゼンしている最中に質問や意見が思いついたけど、熱弁が終わった後では忘れてしまいそう。そんな場合は会議チャットにメッセージで質問や意見をしておけば忘れないし、プレゼンターも自分のタイミングで質問や意見を拾う事ができます。複数人がディスカッションしている時に、控えめな性格の参加者がそこに割って意見しづらい時も、会議チャットで参加できます。また、外出時・移動時に周囲を配慮して声は出せないけど意見を言いたい時にはチャットで参加できます。しかし、これもすべて「会議チャットを拾ってくれたら」という前提のもとに成り立つもの。オンライン会議ならではのコミュニケーション方法としての会議チャット。イイですね。