すでにパブリックプレビュー環境では1か月前くらいから使えてたけど、ようやく通常環境でも展開されてきましたね。会議のリアクション機能ってのは会議中に「いいね」などのリアクションがとれる機能です。
Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターには2020年12月18日にメッセージが出ていました。
▼(更新)チームミーティングでの反応の会合
相変わらずよくわからない翻訳ですが、1月26日に更新が入って展開が遅れるとの事でした。では、リアクション機能を試してみます。
▼リアクション機能が展開されると
このように挙手アイコンが以前は手だけだったのが手と顔になっています。このアイコンになったらリアクション機能が展開されたと思ってください。
▼アイコンにマウスホバーさせると
マウスを乗せただけでこのように下に各リアクションと挙手が表示されます。正直これは微妙。間違って挙手しそうだし、リアクションシャワーしたくて連打したくてもこれじゃ連打ができません。なお、挙手はショートカットキー( Ctrl + Shift + K )があるけど、リアクションは現時点ではショートカットキーはありません。やはり連打はできなさそうです。こうなると手と顔のアイコンも「挙手アイコン」って名称じゃなさそうだけど、この手と顔のアイコン自体はクリックしても何も起きません。マウスホバーさせると下に展開されるだけの存在になりました。
リアクションの種類は、
▼「いいね!」
▼「ハート」
▼「喝采」
▼「笑い」
この4種類です。ここらへんは必要十分だと思います。チャットのリアクションみたいに「怒り」なんかがあると操作ミスしたり誤解が起きそうだし、まぁポジティブなリアクションのみにした方が角は立たないと思います。(オッサンがハートのリアクションをするのを不快に思うかどうかは別問題として…)
リアクションしてみるじゃないですか。
▼リアクションしたけど…
ん?何も起きない?参加者一覧にも挙手機能なら挙手アイコンが出るけど、リアクションは特に表示されない。う~ん…と思ってたら、このスクショを良く見ると…下の自分のカメラ映像の部分。
▼あぁ、なんか「いいね!」してた!
自分のリアクションは自分のカメラ映像の部分にフワっと出てきて1秒2秒程度でフワッと消えます。なんか「リアクションした感」が薄いです。
リアクションされてみます。
▼こんな感じ
リアクションをしてくれた人のカメラ映像の中央にフワッと1秒程度表示されました。カメラ映像がオフなのでわかりづらいかもしれないので、
▼カメラ映像オンになってる人がリアクションすると
1人しかカメラ映像が表示されてないと結構大きいですね。オッサンにハートのリアクションはチャットならまだガマンできるけど会議じゃうれしくない!(でも僕はやるけどね!)
関係ないけど、ホント会議の機能を紹介する記事の場合は、こうやって顔を晒さなきゃピンとこないものがあるので、昔は記事ネタにしてなかったんですよね。ある時期から吹っ切れて今や YouTube で顔出しまくってるけど、ブサイクなオッサンの顔を出してスミマセン!と…話を戻して…
後述するけど、リアクションできる環境が2台しかないので1人しかリアクションできないけど、冒頭で紹介したメッセージセンターの中のイメージを見ると、
▼こういう風に
個別に誰がリアクションしたかわかるようになっていますね。このスクショは今のUIとは違いますけどね。そのうちこうなるんでしょうね。
なので、普通に会議をしている分にはこのように誰がどんなリアクションをしているかすぐわかるので、反応を伺いながら会話ができそうですね。オンライン会議においては声でリアクションするとタイムラグの関係で会話の邪魔をしかねないので、声以外のリアクションの方法が結構大事かと思っていて、カメラに向かって顔やゼスチャーでリアクションできるけど、それはそれでカメラ画質や映り方の関係でわかりづらい事もあると思います。このリアクションなら誰がどんなクリックの仕方をしようともこの4種類のリアクションが明確に示せるので、イイと思います。
これ、スライドや画面を共有してる時はまたちょっと違う挙動なんですよね。
▼こんな感じ
共有されているのを見ている側はこのように参加者全員のリアクションが共有されてるスライドや画面の下からフワッと出てくる感じです。と同時に下のカメラ映像の部分も表示されてるので、ここに表示されている人に限っては誰がリアクションしたかわかりますね。ただ、スライドに表示されたリアクションからは誰のリアクションかはわかりません。で、現在2人しかリアクションできる環境がないから2つしかないけど、メッセージセンターのスクショを引用すると
▼こんな感じ
リアクションする人が多いほど、凄い事になりそうです。これは発表者側もテンションがあがりそう。(こちらのスクショも今のUIとは違うけど)ただ、邪魔だと思う人が自分だけ非表示にするような仕組みはなさそうな感じです。
では、共有してる方、発表者はどうでしょう?
▼まずは、スライド共有時。
プレゼンテーションモードになってる画面に表示されていますね。あ、でもこのスライドはテスト用なのでスライド1枚しかなかった。と思って少しスライドを追加してみたら、
▼なるほど
このように下部のスライドのサムネイルが横並びに表示されているところにリアクションバブル?が出てくるんですね。個人的にはここを邪魔されるのはプレゼンの邪魔にはならないかなと思いますが、いかがでしょうか。逆にリアクションが気が散るって場合、発表者だけリアクションの表示をオフにする方法は僕が触る限り見当たりませんでした。
次に、画面共有をしたら?
これが、当然っちゃ当然ですが、画面共有すると会議ウィンドウは消えるので、共有した画面を映した状態では、他者のリアクションは表示されません。まぁそうですよね。ただ、発表者がリアクションがわからないって残念ですよね。リアクションを一番知りたいのは発表者だと思うので(いや、知りたくない人もいるか…)。ただ、最近はマルチディスプレイの環境の人が多いので、共有してる画面とは別の画面に Teams の会議ウィンドウを表示させる事で、何も共有していない時のリアクションの見え方で、リアクションを確認することができます。
▼こんな感じ
共有していない画面に会議ウィンドウを表示すればリアクションを見ながら画面共有しながら話す事ができそうです。逆に見たくない人は会議ウィンドウを出さなければOKですね。
上の方でちょくちょく言及したけど、リアクションを自分だけ非表示にするような方法は僕の見る限り見当たりませんでした。
ただ、リアクションなんてされたら良くないガチガチの会議もあると思います。そういう場合にリアクションを非表示にするんじゃなくて、リアクション自体をできなくする設定が会議のオプションにありました。
会議のオプションは会議前に事前に設定もできるけど、今回は会議中から設定します。
▼会議のオプションに「応答を許可」という項目が
これ、1週間前あたりに最初は英語で項目が追加されて、数日前に日本語になってたんだけど、その時点ではリアクション機能が展開されていなかったから、意味のない設定項目だったんですよね。で、このトグルをオフにすると、
▼リアクションのアイコンが挙手のアイコンに戻りました
これで参加者がリアクションをする事はできなくなりました。
で、つまり会議が作成されたら既定でリアクションはオンになっており、会議ごとにオンオフを開催者が設定できるわけだけど、この既定でオンになっているのを既定でオフにする方法はあるようです。メッセージセンターのメッセージに記載がありました。
▼この部分
下部のリンク先は日本語化されていませんが、以下です。
Set-CsTeamsMeetingPolicy(SkypeForBusiness)| Microsoft Docs
https://docs.microsoft.com/ja-jp/powershell/module/skype/set-csteamsmeetingpolicy?view=skype-ps
PowerShell での設定ですね。僕は苦手なので深掘りしません。っていうか既定でオンでイイんじゃないですかね。
最後に僕の持っている環境で試したところ、PCのデスクトップアプリはリアクションできますが( Mac は知らない)、ブラウザーや iPad あたりからはリアクションはできませんでした。UIがなかったです。だから今回試す時に2台しか準備できなかったんです。そのうち対応されるのかな?これ、対応されていない環境の場合は、他人のリアクションも見れないので、デスクトップアプリ勢で盛り上がって他の人は蚊帳の外になるかもしれないです。そこは現時点ではそういう事もある事も理解しておくと疎外感を食らわない・食らわせない配慮ができそうですね。
という事で会議のリアクション機能是非使ってみてください。僕個人的にはこういうの大事だと思っています。オッサンがハート送ったってイイじゃない!(しつこい)とも思うけど、変な使い方するとセクハラになるのかな?怖い世の中です。そこらへんは十分気を付けましょう。僕も気を付けます。
【 2021/03/18 追記】
会議のリアクションのモバイル対応されました!