Microsoft Lists :列の種類に「平均評価」が追加された

Microsoft Lists のラクなところの一つに、追加したい列を種類から選択できるところもポイントかと思います。 Excel だと列の定義を後から色々しますが、 Microsoft Lists の場合は先に絞られた列の種類から選択できるので、やれることは絞られるものの、初心者でもわかりやすくカスタマイズできるという点。メリットでもありデメリットでもあるんですけどね。

そんな列の種類に「平均評価」という種類が追加されました。今まだ僕の持っている標準リリース環境では出てきていないユーザーもいるので、まだ展開中のようです。で、古くから SharePoint を知っている人は SharePoint リストとして考えた時に疑問に思うわけです。「いやいや、評価機能はだいぶ前からあったよね!」って。僕もそう思った一人です。これについてはまず「モダンUIのビューから追加できるようになりましたよ」という点と、もう1つは僕も気が付かなかったけど、 Microsoft MVP 仲間の太田さんに大きなヒントを一つ教えてもらったので、それもあとで紹介します(太田さんにはいつも感謝だけど、いつも悔しい!(笑))

これは 2023/06/21 公開の Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターの以下のメッセージにコソっと記載されていました。

▼(更新済み)マイクロソフトは、ユーザー エクスペリエンスの更新を一覧表示します

この黄色い枠で囲った1文。コソっと記載されていますね。では、実際に試してみます。

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Microsoft 365 Copilot :11月1日一般提供開始だけど多くの人はまだ使えなさそう

「熱くなっていたら一旦冷静になってみましょうか!」

先日急遽宣伝した10月31日開催した某弊社のウェビナーで Microsoft 365 Copilot の情報を話す前にこんな切り口でスタートしました。本当にそうで、実際一般提供開始日の11月1日にはSNS上でも「どうやったら買えるの?使えるの?」という声も散見されたようです。本記事は書く予定はなかったのですが、なんとなく今朝起きた時に気が変わって今書き始めました。

話題の Microsoft 365 Copilot って何?という点は、すでに Microsoft や IT系Webメディアから多くの情報が出ているので割愛しますが、少し例を挙げるなら、製品仕様のメモを元に Word で製品仕様書をおこしてくれたり、その Word の製品仕様書を元に PowerPoint で製品カタログをおこしてくれたり、メールの返信の草案を考えてくれたり、 Excel のデータを分析して可視化や洞察をしてくれたり。それらを自分のアクセス権の範囲内で Microsoft 365 内のデータを元に出してくれるわけで、まぁそれを聞くだけだと夢のある世界観ですよね。副操縦士( Copilot )がアシストしてくれて最終的にそれを利用するかどうかを操縦士(僕たち)がジャッジする。

そんな Microsoft 365 Copilot ですが、約1カ月前に一般提供開始日が発表された段階で以下の記事を書きました。

Microsoft 365 Copilot の一般提供開始日が発表された

この記事の冒頭にも書いたけど、当ブログでは僕が実際に触った事を書く事が大半です。なのでもちろん本記事も例外です。

※本ブログは正確性を担保できないのであくまでも参考程度にしていただき、本気で Microsoft 365 Copilot の利用を検討されている場合は、 Microsoft にお問い合わせください。

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【宣伝】ハロウィン企画 Microsoft 365 に関するウェビナーで登壇します!

ウッカリしていて急な宣伝で申し訳ありませんが、10月31日(火)のランチタイムに某弊社のウェビナーで登壇します!

▼画像をクリックすると申し込みページにリンクします

Microsoft 365 Copilot についての話、 Clipchamp 、 Microsoft Loop あたりの話をメインに、それら新機能の情報も大事だけど、それらで作られた業務データ大事だよね!という割と利活用された先にある怖い話もします。いや、現時点でスライド資料の進捗50% くらいなのでがんばって作りますけどね。

また、ハロウィンの日に当てて開催するので、企業主催のウェビナーのお堅い感じの型を破って、オモシロおかしく楽しく学べる考えるウェビナーにしようと思っています。

急な宣伝になって申し訳ありませんが、ランチタイムなので気軽に参加できるんじゃないかと思います。是非、参加してみてください!

Microsoft Lists :同時編集!タブ!リストが大きく変わっています

SharePoint のリストがパワーアップして1つのサービスとして切り出された Microsoft Lists 。当ブログの過去記事を読むと、2020年の Microsoft Inspire というイベントで発表され、同年9月に展開開始されたようです。もう3年も経つんだ…。正直は話、同じデータが入った同じリストなのに、方や SharePoint のUIのままの「 SharePoint リスト」がありつつ、方や全く同じデータ・リストなのに Microsoft Lists のUIが存在する状況は僕も混乱しましたが、特にここ数年で Microsoft 365 を使い始めた人にとってはなかなか理解できない状況なんじゃないかと思います。今後リストはどうなっていくんでしょうか?気になるところです。

そんな Microsoft Lists ですが、大きなアップデートが結構前から予定されていて、たしか一度延期されましたが、ようやく標準リリース環境でも展開されてきましたね。僕の標準リリース環境にも展開されてきたので、試してみます。

(いつも Microsoft 365 管理センターのメッセージセンターから該当するアナウンスを表示していますが、今探したら見つからず…)

▼メッセージセンターの該当メッセージ、見つけました

■同時編集ができるようになった

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Microsoft Teams :新しい Teams アプリのチャネルについて【その4】 スレッドを新しいウィンドウで開く

文字のコミュニケーションは複雑化しやすいので、優先度やリアルタイム度の高いトピックを固定してなるべくフォーカスしたい場合、そのトピックのみ別ウィンドウという手法で切り離し特別な存在にさせるのも一つの方法ですよね。


本記事はシリーズものになっていて、

Microsoft Teams :新しい Teams アプリのチャネルについて【その1】 チャネル情報

Microsoft Teams :新しい Teams アプリのチャネルについて【その2】 時系列を上下逆に

Microsoft Teams :新しい Teams アプリのチャネルについて【その3】 スレッドの件名大事

に続く、第4弾です。また念のためにシリーズ記事で毎回書いていますが、多くのユーザーが、新しい Teams アプリを触った時に気が付く違和感だと思うので「新しい Teams アプリのチャネルについて」というタイトルにしていますが、厳密には新旧アプリ関係ない「新しい チャネル エクスペリエンス」というアップデートの話です。


話を戻して、

会話によるコミュニケーションの場合は、同時に複数トピックの話をする事はなかなか難しいですよね。極端な話、同じ時間に複数会議があっても参加できる会議は1つだし、1つの会議の中でも議題を決めて1つずつ話していくと思います。一方、文字によるコミュニケーションの場合は、非同期なコミュニケーションのため、複数トピックが同時並行している状況です。そう考えると文字によるコミュニケーションの方が複雑化しやすいです。なので Microsoft Teams では、セキュリティの境界線として「チーム」、コミュニケーションの境界線として「チャネル」があり、更にチャネルの中でもトピックを整理できる「スレッド」があります。それとは別にチャットが存在し、1対1チャットやグループチャットや会議チャットがあります。これらを1つのスレッドや1つのグループチャットでコミュニケーションがひと段落するまで集中し、終わったら次のスレッドにフォーカスする…という仕事の仕方はおそらくしていないと思います。大体複数スレッドや複数チャットで同時並行で行き来しながらコミュニケーションをとっていると思います。思考もマルチになり複雑化します。

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Microsoft Teams :新しい Teams アプリのチャネルについて【その3】 スレッドの件名大事

新しい Teams アプリへの切り替えトグルスイッチがだいぶ多くのユーザーに表示されるようになってきたと思います。おそらく多くの Microsoft 365 ユーザー企業では、 Microsoft 365 のアップデート情報をIT部門や利活用促進部門が従業員に通知する手段を講じていないと思っています。社内で従業員がそういう話をワイワイできるオープンな場所を持っていない企業も多いと思っています。なので当ブログのような個人で適当に発信してるブログにも検索結果からの流入で特に大きなアップデート後は関連記事のアクセス数が増えます。

という事で、検索結果から当記事にたどり着いた方は、新しい Teams アプリに関しては「切り替えるべき?」「切り替えると何が違うの?」あたりが大きな疑問点だと思います。テナントの設定で新しい Teams アプリが使えないようにされている…などの条件は考慮せずに、まず「切り替えるべき?」に関しては現段階ではどちらでも良いと思います。最終的にはクラシックアプリは廃止になるだろうから新しい Teams アプリに切り替えるべきと言うか強制的に切り替えられると思いますが、並行期間中は切り替えて行き来をして、例えば大事なオンライン商談・会議ではトラブルの可能性を減らすために使い慣れたクラシックアプリを手堅く利用し、通常時は慣れるために新しい Teams アプリを使っておく…などの選択もできるので、そこは自由に判断してもらって良いと思います。次に「切り替えると何が違うの?」に関しては、大きな違いは「最大2倍速くなる」という点ですね。シンプルにそれだけ伝わるだけでも良いとは思います。しかし、更にどう変わったのか?それはどういう理由で変わったのか?うれしいことなのか?あたりは気になる人は気になると思うので、僕の方で気が付く限り徐々に伝えていこうと思います。僕が触った事をベースに説明しますが、理由や考察あたりは完全にタダのオジサンの僕の個人的見解なので、話半分で聞いて欲しいです。

あ、念のため書いておきますが、多くのユーザーが、新しい Teams アプリを触った時に気が付く違和感だと思うので「新しい Teams アプリのチャネルについて」というタイトルにしていますが、厳密には新旧アプリ関係ない「新しい チャネル エクスペリエンス」というアップデートの話です。

一応これはシリーズものになっていて、

Microsoft Teams :新しい Teams アプリのチャネルについて【その1】 チャネル情報

Microsoft Teams :新しい Teams アプリのチャネルについて【その2】 時系列を上下逆に

に続く、第3弾です。

■その前にクラシックアプリから振り返る

「 Microsoft Teams のチームのチャネルにスレッドを立てる際に、スレッドの件名を入力していますか?」

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Microsoft Teams :新しい Teams アプリのチャネルについて【その2】 時系列を上下逆に

「 Microsoft Teams のチャネルで時の流れを逆にできる!」なんて言ったら…ちょっと頭おかしくなっちゃったのかな?って思われるかもしれませんが、言い方は微妙ですが世迷言ではありません。

本記事は「新しい Teams アプリ」のチャネルの変化を追ったシリーズものなので、気になる方はその1から読んでみてください。

Microsoft Teams :新しい Teams アプリのチャネルについて【その1】 チャネル情報

さて、すでに その1 の記事で説明していますが、本件は新しい Teams アプリのアップデートではなく、新旧関係なく「新しいチャネルエクスペリエンス」というチャネル体験を良くするアップデートです。ただ、いくら良くなる可能性がある改良でも、急に大きな変化はユーザーの混乱を生む事になり改悪と捉えられてしまう場合があります。

以下で紹介する記事は今年2023年7月の記事ですが、この新しいチャネルエクスペリエンスは、だいぶ前からパブリックプレビュー期間の New Teams アプリや、対象指定リリース環境のクラシックアプリに展開されていました。

Microsoft Teams :今から覚悟を!?もうすぐ一般展開される予定の「新しいチャネル エクスペリエンス」

この時点で多くのユーザーが慣れるまで混乱するんじゃないかと予想していたのが、時の流れが逆になるという大きな変更点です。

▼現状と新しいチャネルエクスペリエンスの比較

このように、今までのチャネルは古い方が上で新しい方が下という時の流れでした。それがこの当時の新しいチャネルエクスペリエンスでは新しい方が上で古い方が下という全く逆な時の流れになるという事です。「時の流れが逆に」という意味がわかっていただけましたでしょうか。 Microsoft としてはこっちの方が使いやすくなるという事ですが、プレビュー期間中に体験した多くのユーザーから反発があったんじゃないかと僕は推測します。そこで現在は妥協点というか仕様が変わりました。そこらへんも含めて実際に New Teams アプリの方で見てみたいと思います。

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Microsoft Teams :新しい Teams アプリのチャネルについて【その1】 チャネル情報

新しい Teams アプリに切り替えた後に初めてチャネルを開いた時、違和感を覚えた人も多いんじゃないかと思って記事にします。 Microsoft Teams に詳しい人なら「新しいチャネル エクスペリエンス」についての話です。そして書き始めると結構長くなりそうな事に気が付いたので、複数記事に分けて紹介します。

※毎度のことですが、経緯なども書くので前置きが長いです。興味なければ適当に読み飛ばしてください。


先日記事を書いた通り、 Microsoft Teams の新しいアプリが一般提供開始され、順次左上に「新しい Teams を試す」というトグルスイッチが表示されるようになりました。

Microsoft Teams :新しい Teams アプリに切り替えるトグルスイッチが表示されはじめた

この記事では単にその話と、新しい Teams アプリからクラシック Teams アプリに戻りたい時の導線がわかりづらくなってしまったので、その紹介に留めています。

また、過去にはパブリックプレビューが開始された当初の触ってみた記事も書いています。

Microsoft Teams :2倍速い!?「 New Microsoft Teams 」をプレビュー利用する方法

これもプレビューを利用する方法がメインで、ついでに New Teams アプリの感想をちょこっと書いてるだけでした。

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Microsoft Teams :ライブイベントの代わりとなる「タウンホール」が使えるようになった(イベント作成編)

先月末 2023/09/28 に Microsoft から Microsoft Teams のライブイベントが廃止される予定と、その代替となる「タウンホール」の発表がありました。

Introducing Town Halls in Microsoft Teams and Retiring Microsoft Teams Live Events
https://techcommunity.microsoft.com/t5/microsoft-teams-blog/introducing-town-halls-in-microsoft-teams-and-retiring-microsoft/ba-p/3925739

凄くザックリと説明をするとしたら、「ライブイベントは使い慣れないでしょ?なので普段使い慣れてる Teams 会議とほぼ同じ体験でイベントを開催できるようにするね!」という事です。社内外で開催する大規模なオンラインイベントをする際に、これまでは Microsoft Teams のライブイベント機能で開催していましたが、プロデューサーを1度でも経験した人ならわかると思うけど、 Teams 会議とは全然違うので色々覚えないといけないし、大規模イベントという性質上失敗が許されない場合も多いので、プレッシャーもあるし、その不安解消のために予行演習をたくさんしたんじゃないかと思います。また、発表者のカメラ映像は1人しか表示できないのでテーブルトーク的な事をするとしたらOBSなどのソフトを介さないと自由度が低く、それはそれでまたスキルや知識や機材が必要です。でも Teams 会議と同等ならそんな心配もないですよね。

という事で、ライブイベントは現時点での情報では2024/09/30までに廃止され、代わりとなる「タウンホール」が 2023/10/05 から一般提供開始予定、との事でした。大規模オンラインイベントの体験が開催側も参加側も変わり、 Teams 会議に慣れているユーザーにとってはより使いやすく、そしてタウンホールならではの機能も追加されるという事で楽しみでしたが、なんと!運悪く色々多忙でスッカリ忘れていて…昨日ふと見たら自分の環境にすでに展開されていたという状況です。標準リリース環境で展開されているので、おそらく多くの人がすでに利用できるんじゃないかと思います。

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Microsoft Teams :新しい Teams アプリに切り替えるトグルスイッチが表示されはじめた

※本記事はトグルスイッチの話で New Teams アプリ自体の話はあまりありません。

従来の2倍速いと Microsoft が自称する New Microsoft Teams アプリがパブリックプレビュー開始されたのが今年2023年3月末。

Microsoft Teams :2倍速い!?「 New Microsoft Teams 」をプレビュー利用する方法

また、 YouTube で試してみた動画も公開していました。

2倍の速さ!?プレビュー提供開始された New Microsoft Teams を試してみる
https://youtu.be/Ceipq53vEuI?si=hy1KFApTRMfuobwd

この時点では多少速さは体感できても、僕のPCは今年買い替えたばかりのソコソコ良いスペックのPCなのでそこまで体感できませんでした。おそらく低スペックのPCほど速さが体感できるのではと思います。また他にもテナントやアカウントの切り替えが劇的にスムーズに楽になった事や、新しいチャネルエクスペリエンスがなかなか慣れないんじゃないか?などなど。そしてパブリックプレビュー開始直後なので色々足りない機能や設定が多くて、正直僕は今までほとんど使ってきませんでした。

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